「W杯出場の希望を失った」豪州の勝利で本大会ストレートインが...の画像はこちら >>

サウジアラビアを率いるエルヴェ・ルナール監督 Photo/Getty Images

最終節に直接対決を迎えるが……

2026年ワールドカップ北中米大会アジア最終予選の第9節が5日に行われ、3位のサウジアラビアは5位バーレーンと敵地で対戦し2−0で勝利した。

2位突破を目指すサウジアラビアはこの勝利で勝ち点を13に積み上げた。

しかし、試合前に行われたオーストラリアと日本の試合でオーストラリアが勝利したことでむしろ状況は悪化。サウジのプランとしてはバーレーンに勝利し、オーストラリアが日本に負け、もしくは最低でも引き分けに終わることを望んでいただろう。その場合、最終節ホームで行われるオーストラリアとの直接対決で勝利すれば、逆転でワールドカップの出場権を獲得できたからだ。しかしオーストラリアが勝利したことで勝ち点差は縮まらず3のまま。特に得失点差で大きく差があり、オーストラリアは8、サウジは0。最終節では勝利はもちろん、5点差以上での勝利が求められることとなった。まだ本大会行きの可能性を残すも、今回のこの結果で事実上プレイオフ行きが濃厚となった。

サウジメディア『Kooora』は「サウジアラビアは2026年ワールドカップ直接出場の希望を失った」と報道。他のサウジメディアもバーレーンに勝利したものの、状況として2位通過は厳しいことを伝えた。またサウジアラビアを率いるエルヴェ・ルナール監督も、バーレーン戦後の会見にて「日本対オーストラリア戦の結果に誰もが影響を受けたことは理解しているが、プレイオフに進むことになっても、我々は良いパフォーマンスを発揮して結果を出し、出場権を獲得しようと努めなければならない。我々は次の試合で多くのゴールを決める必要がある。2位突破の扉は閉ざされたが、ドアはまだ開いている」と状況としては厳しいが最後まで諦めない姿勢を見せた。


なお、サウジアラビアとオーストラリアの直近5試合の成績はサウジアラビアから見て1勝3分1敗と拮抗。両者は2018年ロシア大会、2022年カタール大会の予選で同組となり、今回も日本を含めて3大会連続で同組となっていた。これらの予選でオーストラリアはサウジアラビアのアウェイで苦しんでおり、前回の予選では消化試合だったが0−1で敗れていた。大量得点での勝利が必要となったサウジアラビアだが、果たして最後に奇跡は起こるのだろうか。

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