「ベルギーが優勝候補として本大会に臨む時代は終わった」 黄金...の画像はこちら >>

今節は何とかウェールズに勝ったベルギー photo/Getty Images

守備的な戦いも身につける必要がある

9日に2026ワールドカップ欧州予選第4節でウェールズ代表と対戦したベルギー代表は、4-3で勝利を収めた。

勝ち点3の確保には成功したものの、理想の試合運びからは程遠い。

ベルギーは先に3点を先行したが、後半開始からの15分間で3失点。3-3と追いつかれ、終盤にMFケビン・デ・ブライネが決めたゴールで何とか勝ち越した。

この試合でゴールを決めたロメル・ルカク、デ・ブライネはベルギー黄金世代のタレントだが、この世代の多くがすでに代表を離れている。今のベルギーは再建の最中であり、昔のようにタレント力を武器とした戦いはできない。今回のウェールズ戦も極めて不安定だった。

ベルギー『Voetbal Primeur』によると、黄金世代を支えた元ベルギー代表DFヤン・フェルトンゲンは今のベルギーがワールドカップ優勝候補と呼ばれるチームではなくなったと語る。

「ベルギーが優勝候補として本大会に臨む時代は終わったよ。少なくとも今後数大会はね。ただ、常に優勝候補が勝つわけではないことも確かだ。だからチームに合ったカウンターのスタイルも身につけていかないといけない」

同メディアはベルギーの守備組織に問題があると指摘していて、リュディ・ガルシア率いるチームに守備の整備を求めている。

「ベルギー最大の弱点は組織、連携の欠如だ。高い位置から守備を仕掛ける際、最終ラインの背後のスペースを相手に突かれてしまうことが多い。
前回の北マケドニア戦、今回のウェールズ戦での失点はまさにそうだ。チームには明確な組織力が欠けていて、もはや絶対的なトップチームではない。ガルシア(監督)は今後強豪チームと対戦することを考え、組織を再調整していく必要があるだろう。個人の実力に頼る贅沢な戦いは過去のものだ」

ウェールズ戦での序盤3ゴールは見事だったが、攻撃で相手をねじ伏せるようなチームではなくなったということだろう。本大会へ粘り強く守る戦いを身につけていく必要がありそうだ。

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