マメロディ・サンダウンズはCWCでの成功を目指す photo/Getty Images
賞金次第でクラブは変わる
15日よりアメリカでスタートするクラブワールドカップ2025に関しては、今も様々な議論がある。選手の負担は確実に増えることになり、欧州トップリーグで戦うクラブの中には複雑な思いもあるかもしれない。
まだまだクラブによって熱量に差があるかもしれないが、欧州以外のクラブにとっては大きなチャンスだ。南アフリカより出場するマメロディ・サンダウンズも燃えているクラブの1つだ。
『ESPN』によると、サンダウンズの年間収益は3800万ドルほど。今回CWCに出場するアフリカのクラブには参加費だけで955万ドルが支払われることになっており、大会での成績次第では2000万ドルを持ち帰ることも可能になる。これは年間収益の半分以上である。
資金面だけではない。クラブのブランド力をアピールするうえでも、サンダウンズをはじめとするアフリカ勢にとっては貴重な舞台と言える。
サンダウンズのトルホピ・モツペ会長もアフリカ勢の強さを証明したいと意気込む。
「我々は戦うためにここにいる。そしてアフリカ勢の卓越さを証明する意味でもここにいる。もし人々が『南アフリカのチームを覚えてる?彼らのプレイを覚えてる?』と言ってくれれば、それは私にとって最高の喜びとなる。それが我々の成功だ。
アフリカのクラブでは、選手たちが若いうちから高額サラリーを求めて欧州トップリーグに向かうケースも少なくない。しかし、それが常態化すれば自国のリーグレベルが落ちてしまう。
同会長はサラリーの問題が解決されることで自国のリーグを盛り上げることが可能になるとも考えており、それはアフリカ勢の継続的な強化に繋がる。CWCの賞金をきっかけに各大陸のクラブがさらに強くなっていくシナリオもありそうで、それは日本より出場する浦和レッズも同じだ。
サンダウンズはグループステージで韓国の蔚山現代、ドイツのドルトムント、ブラジルのフルミネンセと対戦する。目指すは決勝トーナメントだが、サンダウンズは旋風を巻き起こせるだろうか。