ナポリのスクデットに貢献したマクトミネイ photo/Getty Images
昨夏の補強策がスクデットに繋がった
昨季は10位に沈んだナポリを就任1年目からセリエA制覇へ導いた指揮官アントニオ・コンテ。そのチームの中心となったのは、昨夏にマンチェスター・ユナイテッドから獲得したMFスコット・マクトミネイだ。
コンテはプレミアリーグで仕事をしていたこともあるため、マクトミネイの特長はよく理解していたようだ。マンUから引き抜けるかは疑問があったようだが、そのクオリティを以前から評価していたと語っている。
「スコットが(マンUで)プレイしていた時、常にインパクトを残していたのは分かっていた。だが同時に、ユナイテッドではキープレイヤーとして起用されていないことも分かっていた。スタメンに入る機会もそれほど多くはなかったからね。そのことについてクラブのマンナ(SD)と話し合っていて、ユナイテッドでの起用法が交渉の解決策になるかもしれないとマンナは言ってくれた」(『SkySport』より)。
結果的にマクトミネイはコンテの下でキープレイヤーとなり、スクデットを手にすることになった。いきなりマクトミネイがセリエAで大爆発するとは、古巣マンUのサポーターも想像していなかったのではないか。
コンテはFWロメル・ルカクの獲得も大きかったと振り返っていて、ルカクとはインテルでも仕事をしている。コンテはルカクについて「彼は他からの高額オファーも断っていた。彼は私との仕事に戻りたいと考えてくれていて、本当にいい子だよ。いつも仲が良いわけじゃない。
コンテの手腕、クラブの補強策など全てが噛み合ったからこそのスクデットで、コンテが見せる人身掌握術はさすがと言うしかない。来季は連覇&CLでの上位進出を目指しての戦いとなるが、この夏にチームをどう強化してくるか。