昨季は良い戦いを見せながらも、無冠に終わったインテル photo/Getty Images
フィジカルの衰えは気になるところ
昨季はナポリにスクデットを奪われ、指揮官にクリスティアン・キヴを招聘して巻き返しを誓うインテル。まだプレシーズンの段階ではあるが、すでに不安材料がある。
伊『Gazzetta dello Sport』が注目するのは、ベテランが目立つ最終ラインだ。キヴ体制のインテルは今夏のクラブワールドカップ2025からスタートしているが、ここまで無失点に抑えたゲームはグループステージのリーベル・プレート戦のみ。
8月に入ってからのプレシーズンマッチでもモナコと2-1、12日にはモンツァと2-2のドロー(PK戦でインテルが勝利)と、失点は続いている。
これらのゲームではステファン・デ・フライ(33)、マッテオ・ダルミアン(35)、フランチェスコ・アチェルビ(37)らが出場していて、いずれも実力者でありながらベテランだ。年齢によるパフォーマンスの衰えが起きる可能性もあり、同メディアは今の守備でナポリを追い越すのは難しいと見ている。
今夏にはマルセイユからMFルイス・エンリケ、パルマからFWアンジュ・ヨアン・ボニー、ディナモ・ザグレブからMFヘタル・スチッチら前線と中盤に手は加えているが、センターバックの補強は進めていない。
プレシーズンマッチの結果をどこまで重要視するかは難しいところだが、昨季のチャンピオンズリーグ決勝ではパリ・サンジェルマンに0-5で大敗するなど守備が崩れ気味なのは事実だ。アチェルビらベテラン勢の経験値は貴重だが、フィジカル面に衰えがある場合は問題となる。