アル・ナスル移籍が決まったコマン photo/Getty Images
今夏は例年以上に積極補強
15日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはキングスレイ・コマンがサウジアラビアのアル・ナスルに移籍すると発表した。契約期間は3年、移籍金は追加ボーナス込みで3500万ユーロ(約60億円)程度であるという。
コマンは2015年8月にユヴェントスから期限付き移籍でバイエルンに加入し、2017年7月に完全移籍。それ以降、抜群のスピードを武器にサイドアタッカーとして活躍してきたが、リヴァプールからルイス・ディアスの入団が決まったことで余剰戦力として放出される可能性が取り沙汰されていた。
そうした中、アル・ナスルがコマンの獲得に名乗りを上げ、素早くバイエルンとの交渉をまとめて契約にこぎ着けたわけだが、今回の移籍の裏にはアル・ナスル所属のクリスティアーノ・ロナウドが大きく関わっているようだ。
ドイツ紙『Bild』によれば、レアル・マドリードやユヴェントスに在籍していた頃からコマンの実力を高く評価していたロナウドは、アル・ナスルの首脳陣に対して「どうしても彼と一緒にプレイしたい」と獲得を強く要求したという。
今年5月に契約延長で合意したものの、タイトル獲得を逃し続けてきたことから退団も検討していたというロナウドの意見は、アル・ナスル首脳陣にとって無視できないものであったようだ。
コマンだけでなくジョアン・フェリックス、イニゴ・マルティネスも獲得するなど、例年以上に積極的な補強が目立つアル・ナスルだが、彼らの移籍もロナウドの要望を聞き入れてのものかもしれない。