「日本はレアル・マドリードでもない」日本と引き分けたメキシコ...の画像はこちら >>

かつて日本の監督を務めメキシコ代表を率いるハビエル・アギーレ監督 photo/Getty Images

0−0のドロー

日本時間7日に開催された日本代表とメキシコ代表の試合。最後までスコアが動かず、0−0のドローという結果に終わった。

日本としては、FIFAランキング上位に位置するメキシコに主導権を与えない試合を展開したものの、ゴールまで辿り着けず悔しい結果に終わった。

ドローに終わったこの試合だが、現地メキシコメディアは対戦相手の日本に対し賛辞を送る評価を与えていた。『El Universal』は「メキシコと日本は互角に戦い、日本が試合を支配した」と題し、「メキシコ代表は2026年ワールドカップに向けた調整試合で日本代表とスコアレスドローに終わったが、この結果は満足感よりも反省の方が大きかった」と評価。「日本は圧倒的に優勢で、常に完璧なパスを繋ぐチームらしい流動的なボール回しを見せた」との見解を示していた。

一方、自国代表には厳しい評価が。『25 mediotiempo』は「メキシコは、親善試合で日本に苦しみ引き分けた」と見出しをつけ、「ハビエル・アギーレ監督はメキシコ代表の成長を実感しているそうだが、実際にはそれを認識しているのは彼だけだ。オークランドでの試合でメキシコが日本に圧倒されたことが何よりの証拠でスコアレスドローという不利な結果に終わった」と言及。「メキシコはなかなか前進することができず、前線の選手たちには自信が欠けているように見えた。守備は良かったが、攻撃のアイディアが欠けているように見えた。何も機能していなかった。ワールドカップが近づく中、このようなチームに対して期待する人はほとんどいない。この日本戦のようにゴールがなければ、さらに難しい状況に陥るだろう」と課題が見つかったことを指摘していた。


また、『MARCA』のアメリカ版は、「メキシコはレガネスでもなければ、日本はレアル・マドリーでもない」とし、「メキシコ代表でのこうした不振は、アギーレにとって何を意味するのだろうか?ヨーロッパでのキャリアにおいて、彼はレアル・マドリードやバルセロナと何度も対戦してきた。バスク代表はこうした悪条件を乗り切る術を知っているが、必ずしも良い結果につながるとは限らない。ただ、彼が今率いているのはレガネスやマジョルカほど弱いチームではない」と伝えていた。

メキシコは前回のワールドカップにてグループステージ敗退、2024年のコパ・アメリカでもグループステージ敗退という結果に終わった。大会後の7月にアギーレ監督が就任。以降は順調に結果を残し、今夏のCONCACAFゴールドカップでは自国代表を優勝に導いた。今回の日本との対戦を経て、色々と課題が見つかったようだが果たしてどう乗り越えるのだろうか。

編集部おすすめ