ブレントフォードのキース・アンドリュース監督 photo/Getty images
時代は繰り返す?
プレミアリーグで“ロングスロー”が再び脚光を浴びている。BBCによれば、今季は1試合あたり平均3回のロングスローがペナルティエリア内に放り込まれており、これは過去2シーズンの倍にあたるという。
ロングスローといえば、2008年にストーク・シティがロリー・デラップの強肩を武器に混乱を引き起こした戦術が有名だが、今ではトップクラブも積極的に活用している。特にブレントフォードはその筆頭で、14日に行われたチェルシー戦でも試合終了間際の土壇場でロングスローから同点弾を挙げている。同クラブは昨季から数えてロングスローからの得点がこれで7得点目となり、他のプレミアリーグのクラブよりも5ゴールも多い数字となっている。
ブレントフォードのキース・アンドリュース監督はロングスローに対して、「結果を残すための有効なツール」と語り、リヴァプールも2018年に専門コーチとしてトーマス・グロネマーク氏を招聘。指導を受けた後はスローインからのボール保持率が大幅に改善している。
ロングスローは守備側にとって、難しい対応を迫られるのも特徴の一つ。元ウェールズ代表のアシュリー・ウィリアムズ氏は「フリーキックやコーナーは練習するが、ロングスローは準備しない。違う角度から攻撃されるため混乱が生じる」と指摘しており、実際、ロングスローからの得点率は20-21シーズンの0.03%から今季は0.38%へと急増している。
今月初めにはイングランド代表を指揮するトーマス・トゥヘル監督もロングスローが再び流行していると発言。見た目は地味でも、相手に恐怖を与えるロングスロー。英BBCは今季ロングスローはプレミアリーグ各クラブの守備陣を再びパニックに陥れるだろうと伝えている。
土壇場での同点弾#シャーデ のロングスロー#アィエル が頭で擦らしたボールを#ファビオ・カルヴァーリョ が押し込んで
— U-NEXTフットボール (@UNEXT_football) September 13, 2025
試合を振り出しに
プレミアリーグ 第4節#ブレントフォード v #チェルシーhttps://t.co/kDaQ6BEpWi pic.twitter.com/4AaeSKiaOZ