マンチェスター・シティのドンナルンマ photo/Getty Images
新天地で早速実力を証明
パリ・サンジェルマンからマンチェスター・シティに移籍したジャンルイジ・ドンナルンマは、14日(現地時間)に行われたマンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチに先発し、61分にブライアン・ムベウモのボレーシュートを右手一本で弾くスーパーセーブを披露。3-0での勝利に貢献した。
追加ボーナス込みで総額3000万ユーロ(約52億円)という巨費に見合うだけの実力の持ち主であることを早くも証明したドンナルンマだが、この活躍によって彼を放出したパリ・サンジェルマン(PSG)首脳陣に対してフランス国内で再び疑問の声が上がっている。
現役時代にサンテティエンヌやナポリで活躍し、現在はフランスで解説者として活躍しているファウジ・グラム氏もPSG首脳陣の判断に疑問を抱いている。イタリア紙『Corriere dello Sport』とのインタビューの中で同氏は以下のように語っている。
「PSGの幹部は明らかなミスを犯し、ドンナルンマに対して不当な扱いをした。彼らはルイス・エンリケを満足させたかったのかもしれないが、あれはチームの成功に大きく貢献した象徴的な選手に対する振る舞いではなかった。彼は世界でベスト3に入るゴールキーパーであり、バロンドールでも受賞候補のトップ10の一人に数えられている選手なんだ」
PSG首脳陣は、足元の技術に関してドンナルンマよりも新加入のリュカ・シュヴァリエの方が優れていることを理由にシュヴァリエを正ゴールキーパーとして起用する方針を固め、ドンナルンマからレギュラーポジションを剝奪した。しかし、グラム氏はこの判断にも疑問を呈している。
「もしもドンナルンマの足元の技術が不十分なのであれば、グアルディオラのような人物が彼を獲得しただろうか。だからその主張は言い訳にならない。私は彼らの判断について説明することができない。実際に説明不可能な判断であり、馬鹿げている」
世界屈指のゴールキーパーの退団劇の余波は、当分の間続きそうだ。