アストン・ヴィラ指揮官エメリ Photo/Getty Images
いまだ勝利なく降格圏に
プレミアリーグ第5節、サンダーランドとアストン・ヴィラのゲームは1-1のドローに終わった。前半にヘイニウド・マンダーヴァがレッドカードを受けて10人となったサンダーランドに対し、ヴィラはマテイ・キャッシュが今季チーム初となるゴールを挙げて先制するが、75分にウィルソン・イシドールのゴールで追いつかれてしまう。
ヴィラは数的優位を生かすことができず、またも勝利を逃した。これで開幕から3分2敗未勝利。18位と降格圏に低迷している。
オリー・ワトキンズらを擁しながらこれまで1つのゴールもなく、リーグ最低のゴール期待値を記録していることが話題になっていたヴィラだが、ウナイ・エメリ監督はこの試合でも解決策を示すことができなかった。試合後、同監督は次のように失望を露わにした。
「我々は失望し、イライラしている。結果に対してではない。もう1人選手を多く投入してこの試合に勝つべきだったからだ。もっとも重要なのは、どうやって試合に勝つのかということだ」
「そうやって我々は回復し、自分たちのアイデンティティを取り戻し、自分たちが築き上げたいスタイル、そして自分たちが前向きな経験をしてきたスタイルでプレイし、成功を収めるよう努めなければならない。私のフラストレーションは、むしろそのことにある。選手たちを一緒に分析し、厳しく彼らに要求していく必要がある。自信を取り戻すよう努力しなければならない」
しかし元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、責は監督にあるとみているようだ。
「監督は選手交代に十分な勇気を示さなかった。同じような選手を起用しただけだ。昇格組相手に選手が1人増えただけで、到底十分ではなかった」
元マンチェスター・シティのマイカ・リチャーズ氏も「緊急性が欠けていた。何もかもが遅すぎた。十分な成果が上がっていない。何かがおかしい」と語っている。
近年はプレミアの強豪としての地位を確立し、昨季はCLも戦ったヴィラだったが、今季はどうやら苦労するシーズンとなりそうだ。ELのボローニャ戦をへて、次節はホームでフラムと対戦する。