ニューカッスルに移籍したヴォルテマーデ photo/Getty Images
ビッグクラブでプレイしているFWが少ない
今月行われた2026ワールドカップ欧州予選の初戦でスロバキアに0-2と敗北してしまい、ドイツ代表には緊張が走った。続く北アイルランド戦には3-1で勝利を収めたが、安心はできない。
現役時代はレヴァークーゼンやケルンでプレイし、引退後はアーヘンやケルンのセカンドチームなどで指揮官を務めてきたパトリック・ヘルメスはセンターフォワードが物足りないと語る。
今のドイツ代表にはボルシアMGの遅咲き大型FWティム・クラインディースト、ウェストハムFWニクラス・フュルクルク、マインツからフランクフルトに移籍したヨナタン・ブルカルト、そしてシュツットガルトからニューカッスルへ移籍したことで話題を呼ぶ若き大型FWニック・ヴォルテマーデらがおり、センターフォワードの選択肢は確実に増えている。
ただ、欧州ビッグクラブでプレイ出来ている選手は少ない。ヘルメスはその部分に物足りなさを感じているのだ。
「現在のドイツにはワールドクラスのストライカーがいない。ワールドクラスのクラブでプレイしている選手がいないからね。ボルシアMGのクラインディースト、ウェストハムのフュルクルク、ニューカッスルのヴォルテマーデにもこれは当てはまる。ヴォルテマーデはこれからだね。バイエルンのハリー・ケインのように毎週ゴールを決められる選手であることを証明しなければならない。それが真のワールドクラスというものだ」(『T-Online』より)。
ヴォルテマーデはまだ化ける可能性があるが、来年の2026ワールドカップまでにドイツのエースになれるかは未知数だ。選択肢は増えているものの、センターフォワードのエリアには代表監督ユリアン・ナーゲルスマンも頭を悩ませることになりそうだ。