「どん底」のブレントフォード戦の大敗から約3年 アモリム体制...の画像はこちら >>

マンチェスター・ユナイテッドに明日はあるのか photo/Getty Images

6節アウェイでブレントフォードと対戦する

2022年4月、プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドがエリック・テン・ハーグ監督の招聘を発表した。

その夏、ユナイテッドはテン・ハーグ監督の古巣であるアヤックスからアントニー、リサンドロ・マルティネス、そしてレアル・マドリードからカゼミロ、フェイエノールトからタイレル・マラシアを獲得した。



大きな期待を寄せられた新体制のユナイテッドだが、22-23シーズンのプレミアリーグはまさかの連敗スタート。開幕節でブライトンに敗れ、2節ではブレントフォードに4つの失点を喫した。

この敗戦を受けて『BBC』で解説を務めるクリス・サットン氏は「今がどん底」、『Sky Sports』のカレン・カーニー氏は「今よりも状態が落ち込むことはないだろう」と当時の状況を語っている。

だが、そこからユナイテッドはテン・ハーグ監督をシーズン途中で解任。スポルティングCPからルベン・アモリム新監督を引き抜いた。再び大型補強が行われたが、昨季はまさかの15位フィニッシュ。欧州カップ出場の権利は得られず、新シーズンでは5試合を消化して勝ち点7、11位に沈んでいる。

『BBC』はテン・ハーグ前監督の就任からここまでほとんど状況が変わっていない点について、補強の拙さを挙げている。

前述したアントニーはユナイテッドで活躍できずレアル・ベティスへ、マラシアもインパクトを残すことができなかった。翌23-24シーズンの補強についても、ラスムス・ホイルンドはナポリに、アンドレ・オナナはトラブゾンスポルに旅立っている。

ダン・アシュワース前SDのもと取り組んだ24-25シーズンの夏の移籍市場は唯一の成功といえるか。GKを除くディフェンスラインではマタイス・デ・リフト、レニー・ヨロが加わり、現在でも主力として活躍している。


ただ、今夏の補強には疑問が残る。新戦力はFWばかりで、問題視されていたMFのテコ入れはなし。ブライトンのカルロス・バレバがターゲットだったが、獲得が実現することはなかった。

屈辱のブレントフォード戦から約3年が経過した。ビーズのエースを引き抜いたユナイテッドは、プレミア第6節で新体制となった因縁の相手と対戦する。

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