頭を抱えるリシャルリソン photo/Getty Images
W杯で再戦することはあるのか
王国ブラジルが安定感を失っている。
14日、日本対ブラジルの親善試合が行われ、3-2で森保ジャパンが逆転勝利を収めた。
前半はブラジルが2点をリードする展開だったが、後半に入ると状況が一変。日本のアグレッシブなプレスがブラジルにハマり、ビルドアップのミスを突いてゴール。62分には伊東純也のクロスに逆サイドの中村敬斗が合わせ、同点とした。
今年5月に発足したカルロ・アンチェロッティ政権だが、これが初の複数失点となった。
そして、71分にはこの試合で高さが強みとなっていた上田綺世がセットプレイから逆転弾をゲット。ブラジルを追い詰めた。
その後の日本は交代策を駆使し、ブラジルの攻撃をシャットアウト。通算14試合目にしてブラジルから白星を挙げた。
王国ブラジルといえど、現在は非常に不安定な状況となっている。9月のW杯予選ではボリビアに敗れており、直近10試合では4勝3分3敗と苦しい数字に。2026年のW杯の出場権はすでに獲得しているが、南米予選はアルゼンチン、エクアドル、コロンビア、ウルグアイに次ぐ5位通過となっている。
スペインメディアの『AS』はブラジルの敗戦を「大惨事」と報じた。
今回の代表ウィークでは守護神であるアリソン・ベッカーとエデルソン・モラレスが負傷により、帯同していない。守備陣では韓国戦で先発したガブリエウ・マガリャンイスとエデル・ミリトンは日本戦では出場しておらず、ベストメンバーではなかったとはいえ、日本に敗れてしまった。もちろん日本の進歩もあるが、それと同時にブラジルの弱体化も進んでしまっているのではないだろうか。