再び強豪国を倒した森保監督 Photo/Getty Images
日々成長し続ける日本代表にも言及
日本代表は14日に行われた国際親善試合でブラジル代表と対戦し、3−2で勝利した。これまで1度も倒したことのなかった相手に勝利したこと、及びブラジルが敗れたことに世界各国が驚愕した。
この結果は中国でも報じられたが、一部のメディアはブラジルに勝利したことよりもあるものに驚愕していた。『狐捜』は「日本がブラジルに初勝利!恐ろしいのは森保一の試合後の発言。冷静さと計画性」と見出しを打ち、試合後の森保監督の発言に注目。「この歴史的な勝利を前に、森保一監督は浮かれることなく『ホームでブラジルに勝利し、チームとして成長することができました。これは、チーム全員の努力が実を結んだ結果だと思います』と冷静に締めくくり、もしこれがワールドカップ決勝だったら、ブラジルはもっと手強い相手になるだろうし、日本は万全の準備を整えなければならないと監督は皆に言い聞かせた』と歴史的勝利に浮かれることなくチームや関係者に敬意を払い、あくまでも親善試合の1つと捉えて評価していたことに驚いていた。
続けて「この冷静さは、森保一監督の明確なビジョンに由来する。今年1月に監督は『2026年までにワールドカップで優勝する』という日本の目標を公言していた。これは唐突な自慢話ではなく、日本の確固たる基盤の上に成り立っている。現在、日本代表はヨーロッパに所属する選手で構成されたチームを誇っており、キャプテンの遠藤航はリバプールで、久保建英はレアル・ソシエダのキープレイヤーである。ドイツ、スペインへの連勝からブラジル戦での逆転勝利まで、日本サッカーは着実に世界水準に近づきつつある」と近年の日本サッカーの進化を改めて評価した。
また同メディアは森保監督の客観的視点にも触れていた。昨年11月に行われた最終予選のアウェイ中国戦(3−1)の試合後、森保監督は「中国代表は進歩したのではなく、もともと大きな潜在能力を持っており、イワン監督(ブランコ・イヴァンコビッチ)が一人ひとりの能力を最大限に引き出した」と話しており、この発言から「こうした事実に基づいた分析と相手を尊重する姿勢は、成熟した指導者のプロフェッショナリズムを如実に示している」と述べた。
カタールワールドカップでドイツとスペインに勝利。翌年9月の親善試合では再びドイツと対戦し4−1と快勝。そして今回のブラジルにも結果を残した。森保監督をはじめ、日々成長し続けている日本サッカーについて、「ロストフでの14秒間の暗闇からブラジル戦での逆転勝利まで、日本サッカーは自らの限界を突破し続けている。森保一監督が目標に向かって一歩一歩成長していくと語った時、私たちは監督の謙虚さだけでなく、日本サッカーの着実な発展の足取りを感じた」と記した。