AIに従って選手が28時間寝られないプランニング⁉ ロシア1...の画像はこちら >>

スペイン代表を指揮した経験もあるモレノ Photo/Getty Images

チームの指揮に悪影響

昨今では様々な企業でAIが導入され活用されているが、AIから与えられた情報を簡単に鵜呑みにすることはやはり間違っている。元スペイン代表監督のロベルト・モレノは、トレーニング計画や選手獲得など重要な意思決定の際に『ChatGPT』を過度に信用しすぎたことが理由で昨年9月にロシア1部リーグのFCソチから解雇されたことを『A BOLA』が伝えた。



クラブの元SDであるアンドレイ・オルロフ氏によるとモレノはAIツールのヘビーユーザーであり、次第にチームの指揮で奇妙で有害な判断を下すことが多くなっていったという。

「ハバロフスクへの遠征準備をしていたとき、ロベルトはこう言ったんだ。『すでにすべて計画済みです。遠征のすべての情報をChatGPTに入力しました』とね。彼の資料を見てみると、選手たちは28時間の間、睡眠を摂る時間が無かったんだ。私は『ロベルト、その資料はとても素敵だけど、選手たちはいつ寝るんだ?』と尋ねた」

「選手たちは、なぜ朝5時に起きて7時にトレーニングしなければならないのかと不満を抱えていた」

そしてそれは選手のスカウトにも及び、上層部は監督の意向を組みストライカーを獲得したが、12試合でノーゴール。選手たちは次第にストレスを溜めていったという。

「モレノにとって、ChatGPTは彼の主要なツールの一つとなった。結局、ロシア人選手の中心メンバーはモレノに非常に不満を持ち、外国人選手たちも彼の考えをもはや信用しなくなった。彼はアシスタントコーチや選手たちに共感を示さず、周囲はそれを感じ取っていたんだ」

近年目覚ましい発展を遂げるAIツールだが、このケースではもはや人間が利用されているレベルだ。どんな便利な道具であっても向き合い方を間違えれば問題が発生することがよく分かる事例と言えるだろう。

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