スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
9月14日(日)の放送では、リスナーから寄せられた相談に江原がアドバイスを送りました。


江原啓之「毒親」と嘆く息子に「甘やかしすぎた」と喝! 悩める...の画像はこちら >>

江原啓之



<リスナーからの相談>
親元を離れて、1人暮らしをしている大学生の息子から、「お母さんが毒親でつらい、死にたい」と言われました。息子は「お母さんの過干渉のせいで、自分は情けない人になってしまった」と悩みながら、でも、つらい状況を誰かに相談することを嫌がります。
時々する電話では、話しているうちにネガティブになってしまいます。ダメ出しはしないようにしているのですが……。

学業もアルバイトも頑張っていますが、「楽しいことがない」と言っています。
「大学を辞めて、実家に戻ってきてもいい」と伝えたこともありますが、それは嫌なようです。ネガティブ思考の様子が心配です。息子には幸せになってほしいという一心です。親は温かく見守るしかないのでしょうか。

<江原からの回答>
江原:ということですが、協子さん、いかがでしょう?

奥迫:お子さんのこと、心配されるお母さんの気持ちはよく分かります。

江原:今回メッセージをくださったお母さんは、まだ40代後半ですから。

奥迫:そうですよね。
ただね、お子さんからすると、あまりこう見られていると息詰まってしまうかな、と。お母さんが、自分のやりがいとか楽しいことを見つけられて、生き生きしているお母さんを見ていたほうがお子さんは嬉しいのかな?って思うのはあります。

そして、「何かあればいつでも言ってきなさいね。私がいるから大丈夫だよ」というような声をかけてあげるくらいで大丈夫かなと。お子さんを信じてあげたら良いのかなと私は思うのですが。江原さんはいかがですか?

江原:今、協子さんがおっしゃられたことは当然で、それがべ―スだと思うのだけど、相談者さんの家(うち)は、もう時すでに遅しなのかなと。(息子さんの)個性もあるかもしれないけれど、「お母さんが毒親でつらい、死にたい」「お母さんの過干渉のせいで、自分は情けない人になってしまった」なんて言うこと自体がもう、甘いですわ。子どもが。ここまで甘やかしちゃった。

奥迫:この言葉を言っても、お母さんは「そんなふうに言うのは心配だわ……」って言ってくれると分かっているからですね。

江原:そう。だから、そこは「ふーん」って言っても良いんだけど、急に、「お母さんはお母さんで楽しいの!」ってやったら、多分この子はもっとネガティブになっちゃう。

例えば、同じ環境のなかで育っても、「うっせーなー」って言う息子もいるわけでしょ? だけど、この子の場合は、ま、いわゆる良い子だったんですよね。親の言う通り聞いて。それで、内向きな子になっちゃった。本人の個性もあると思うんだけど、親だけのせいじゃないと思う。

でね、今まで長年いろいろな人生相談を受けていると、これで、「息子が元気になりました」ってなっちゃうと、今度は親が嬉しくない、っていうのが意外と多いの。

奥迫:ええっ! そうなんですか?

江原:意外と。15年間、個人カウンセリングしていた時代に、「息子が〇〇で困っちゃうんです」と生き生きと伝えてくるご相談者がとても多かった。もちろん、本人は生き生きとは思っていませんよ。悲壮感を漂わすように言うんだけど、どう見ても生き生きしているんですよね。(近くにいる息子が)“恋人”(のような存在)なのよ。巣立ったら困るの。それで、仮に巣立って、嫁が来て、うまくいかない……という親も多いわけよ。


奥迫:そういう心理なんですね。

江原:だって、自分の恋人を取られちゃったんだもん。

奥迫:自分のもので、「こんな悩みがあって、これだけ手をかけてるんだよ」っていうのが生きがいだったと。

江原:だから、相談者さんも「私はそんなことはありません」って思ったりするかもしれないけど、じゃあ、これが、息子さんが「何の心配もないよ。母さんは僕のことを考えないで」みたいなふうに言う子だったら、お母さん、意外と生きがいが無くなっちゃうかもね。だから、こういうときに私は何て言うかというと、「放っておきましょう」と言うんですよ(笑)。

『親は温かく見守るしかないのでしょうか』って言うけど、そうですよ! 頑張って!!。だって、「息子さんを突き放しなさい!」なんて言って、それで息子が「死にたい」とか言ったら、「ほら、突き放したからこうなった」って、またごちゃごちゃが始まりますから。「こうやって長年こうやってきたんだから、添い遂げなさい」って(笑)。

ただ、息子が元気になって、社会に出て、そうしたら放さなきゃダメですよ。そのときは。今は自分自身の将来も考えて、楽しみとかを考えながらも、息子と二人三脚で成長していくこと。


最近思ったんですよ。無理させても仕方ないなって。理想は理想。だけど、この家(うち)に目線を合わせないといけない。そうなると、もう息子さんがこういうふうに言うってことは、ずっとこうやってきちゃったんだもん。急に変えろと言っても難しい。

お母さんも同じ。ただ、過干渉になりすぎちゃダメですよ。それだけはやめておきましょう。

江原啓之「毒親」と嘆く息子に「甘やかしすぎた」と喝! 悩める母親に語った“放っておく”という解決策

江原啓之、奥迫協子



●江原啓之 今夜の格言
「想いが満ちて言霊(ことたま)となります」


<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
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