9月5日(金)の放送では、自己肯定感が低い小学1年生の息子を持つ男性からの相談を紹介しました。
※写真はイメージです
<リスナーの相談>
小学1年生の息子が自己肯定感が低いのです。ちょっとした失敗で「僕は何をやってもダメ」「僕は頭が悪い」と言います。親である私も妻もそんな言葉を使ったことはなく、落ち着いて取り組めばできることも多いのに、否定的な言葉ばかり。どうすれば息子の自己肯定感を上げられるでしょうか?(40代後半 男性)
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この相談を受け、パーソナリティの住吉は「どうしてだろう、どうしてだろう本当に……」と首をかしげ、「例えば、息子さんに兄弟がいて、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちが悪気はないんだけど『ダメだな~』とかって言っていると、そう思い込んでしまうことが、あるかもしれません」と推測。そうでない場合、親や家族が否定的な言葉を言っていないという状況に「学校で何かあったのか?と逆に思ってしまったり……」とリスナーの気持ちに寄り添いました。
そのうえで、「でも人って、元来(がんらい)そうであるみたいな、性格的に……ということもありえるのかな。小学1年生ではどうだろう……」と悩みます。住吉自身は小学生の頃は「私は無敵~!」というような感じだったと言い、思春期になってから「私、全然ダメだわ……」と悩んだ経験があると言います。
また、「小学1年生で2学期も始まって、学校に通うのもしんどくなることもあるから、何かこう『それでもいい』『自分なりでいいんだよ』ということを、伝えたいというか、わかってほしいですよね」とリスナーの息子を思いやりました。
また、住吉自身の対処法として、「大人子ども関わらず、周りにこういう人がいると、よく観察して、具体的に褒められるところを見つけて、具体的に褒めますね。誰にでも良いところが必ずあると私は信じているからです」とコメント。
しかし、「それで変わるのかがわからないのと、専門家じゃないとむしろわからないかもしれない」と専門的なアドバイスの必要性を感じ、「ぜひアドバイスや経験談をお願いいたします」と、その他のリスナーに呼びかけました。

パーソナリティの住吉美紀
――今回の相談に対して、番組にはリスナーからたくさんのアドバイスが届きました。この記事では、その一部のメッセージを紹介します。
◆自己肯定感の低さは「性格」かも? 悲観的な性質を受け入れる
自己肯定感は生まれながらに高い低いがあるそうです。身内にも悲観的な性質の子どもがいます。なので、その場合はその子の性格だと思って向き合うのがいいのかな、と思います。
「できてないことを嘆く」というのは、常に高みを目指しているということ。「私はすぐできた」と思いがちですが、そういう視点も大事なのだと捉えるのはどうでしょうか。ただ、その子が外部要因でそういうふうになってるのだとしたら、急いで解決する必要があると思います。まずは要因が何かが、わかるといいですね。"(埼玉県 40代半ば 女性 会社員)
◆失敗しても許してもらえる「甘え」の場合も…?
もしかしたら、自分を否定することで、できなくても許してもらえる、甘やかしてもらえる、優しくしてもらえる、という気持ちでいるのではないでしょうか。
昔、私も泣いたら許してもらえる、よしよししてもらえるという経験があったので、わざと泣いたり落ち込んだりしていました。
一緒にできないことを乗り越えてあげる、手伝ってあげるなどしてあげたら、少し改善されるかもしれません。(三重県 30代前半 男性 自営業)
◆できたことの「見える化」で成功体験を積ませる
うちの小学3年生の長女も同じタイプです。「私は特技がない、何も上手くできない、明日が不安だ、死にたい」ともらしたこともありました。効果があったのは、その日にできたことの「視覚化」です。失敗ばかりに意識が向いてしまうので、できたことをリストにして、できたらシールを貼るというものです。
「朝起きた」「歯磨きした」「宿題した」「笑った」など、簡単な項目でもいいんです。とにかくできたことに目を向けるように声かけを続けています。
現在3年生になり、1、2年生のときより、少し落ち着いてきたかなというところです。
自分の気持ちに敏感だからこそ、人の気持ちにも気づける優しい子に育ってくれるはずです。(神奈川県 37歳 女性 専業主婦)
◆存在そのものを認める「無条件の愛」を伝える
やはり生まれながらの性格も関係あるとは思いますが、学校で何かきっかけなどあったのかもしれません。自己肯定感というのは、「何かができるから育つ」と言い切れるものではないと思います。一番は、「自分という存在を認めること」です。
「これができるからあなたはすごい」と具体的に褒めることも大事ですが、それ以上に「存在そのものが愛おしい」ということを伝える愛情こそが一番大事なことだと思います。
「何かがよくできるから」と育てた自己肯定感は、それが人よりできなくなったときに打ち砕かれます。「勉強なんてできなくても、あなたは優しくて素敵な子だよ!」と言い続けてください。勉強や特技などの“何か”を探すのではなく、その存在そのものが大事なこと。それを伝える愛情こそが、一番大事なことだと思います。
そして、そうやって根っこの自己肯定感を育ててきた子は、自らいろいろなことに挑戦できるようになりますよ!(埼玉県 40代半ば 女性 自営業/長年の保育士経験者)
◆頑張り屋さんの理想が高いからかも?
5歳の娘が「どうせ何やってもダメなんだ」とたまに口にします。
初めはただの思いつきで言ったことなのかな? と思いましたが、その後も度々聞くようになり、保育園の面談で先生から「(お子さんから)『私なんてどうせ……』という発言があります」と聞かされてショックを受けました。
そのときに先生に言われたのは、「頑張り屋さんだから理想が高く、うまくいかなかったときの落差が大きいのでは?」とのことでした。確かに他の子よりもできることは早く、できる分、こちらも求めることが多かったと反省しました。今はあれこれ詰め込むような教えをせず、「できなくて当たり前、お父さんも子どもの頃、〇〇するのに時間がかかったよ」と声をかけるようにしています。
◆ママも失敗してみる
私も小学6年生の息子がいますが、3年生の頃に全く同じ悩みがありました。我が家で効果があったのは、「ママも失敗してみる」という方法です。私が「あーやっちゃったー」と失敗すると、息子は「大丈夫だよ! 気にしなくていいよ!」と慰めてくれました。私も「だよね! まあいっか!」と明るく振る舞うと、息子は自分に自信を持てるようになってきました。(東京都 30代後半 女性 会社員)
<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: http://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM