手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、気象庁が提供している「キキクル(危険度分布)」について取り上げました。


大雨、暴風、高潮…“災害の危険度”がひと目で分かる「キキクル...の画像はこちら >>

※写真はイメージです



夏から秋にかけては、大雨や暴風、高潮などによる災害が起こりやすい季節です。特に最近では、1時間に降水量が50ミリを超える大雨で河川が急激に増水するケースも増えています。災害から命を守るためには、周囲が危険な状況になる前に早めの避難が大切です。キキクルは、パソコンやスマートフォンから気象庁のWebサイトにアクセスして、大雨や洪水による災害の危険が“どこで”“どのレベルで迫っているか”を地図で確認することができます。

キキクルでは、3つの危険度について知ることができます。大雨による土砂災害の危険度は「土砂キキクル」、短時間で大雨が降っているときの危険度は「浸水キキクル」、河川の洪水災害の危険度は「洪水キキクル」から確認することができます。この記事では主に「洪水キキクル」を例に紹介します。

危険度は5段階に色分けされ、危険度が低い順に“水色(土砂キキクルと浸水キキクルは白色)→黄色→赤→紫→黒”と表示されます。災害の危険度がどこでどのくらい高まっているかを色分けされた地図を見るだけで知ることができます。

警戒レベルが一番低い水色は「今後の情報等に留意」です。周囲の状況や雨の降り方を確認するようにしましょう。黄色は「注意」で警戒レベル2相当に該当します。
洪水災害への注意が必要な状況で、避難経路を確認して今後の情報や周囲の状況、雨の降り方に注意しましょう。

赤色は「警戒」で警戒レベル3相当にあたります。洪水災害への警戒が必要な状況です。高齢者は、キキクルの地図上で“赤”が表示されたら安全な場所に避難しましょう。高齢者以外の方も避難の準備や避難の判断をおこなう段階です。

紫色は「危険」で警戒レベル4相当です。水位周知河川、その他の河川がさらに増水し、今後、氾濫や重大な洪水災害が発生する可能性が高い状況を示しています。地図上に紫色が示されたら、危ない場所にいる方は全員避難です。必ず警戒レベル4までに避難するようにしましょう。

そして、黒色は 警戒レベル5相当の「災害切迫」です。洪水災害がすでに発生している可能性が高く、命の危険がある状況です。ただちに身の安全を確保する必要があり、避難が難しい場合は垂直避難(今いる建物や目の前にある建物のなるべく高層階へ移動する避難方法)なども考えましょう。


なお、キキクルの危険度情報は10分ごとに更新され、最大3時間先まで予測した危険度を知ることができます。ラジオやテレビなどの気象情報で注意報や警報が発表されるなど、大雨による災害が発生する恐れがあるときや急に激しい雨が降ったときは、キキクルにアクセスして最新情報を手に入れるようにしておきましょう。

<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/
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