国内で予約販売されている安価な非純正Lightningケーブルが、予定よりも遅れて出荷されることになりそうです。

サードパーティ製ケーブルの出荷に遅れ

純正のLightningケーブルは1,880円/本と少々割高かつ品薄なため、アマゾン・マーケットプレイスや楽天内のショップなどで予約販売されているサードパーティ製のケーブルが人気のようです。

ところが、販売していたショップの中には、中国の工場での暴動や税関での検査の厳密化を理由に、出荷予定を遅らせたり予約受付を中止したところろも出始めています。

Lightningコネクタの認証チップ

アップルがiPhone 5から採用をはじめた新しい規格「Lightningコネクタ」は、小型化・ピン数の削減だけでなく認証チップというものが埋め込まれているといわれています。

このチップを内蔵していないケーブルは、充電の用途にすら使えない可能性があり、Lightningコネクタには必須となります。

アップルが認証チップを採用した背景には、正規にライセンス契約をしたメーカーにのみ提供することで粗悪な商品を市場から無くす、また、確実にライセンス料を徴収するという狙いがあると思われます。

つまりアクセサリーメーカーとしては、Lightningコネクタを使う以上、アップルとライセンス契約をかわす道を選ぶしかない訳です。

気になるライセンス契約料は非公開ですが、正規のライセンス料を払った場合でもLightningケーブルをUS$9ドル(約700円)で販売(小売)できるとの情報もあり、思ったよりも高くないのかもしれません。

認証チップのコピー

AppleInsiderによると、Alibaba.comなどで数多くの業者がLightningコネクタの受注を開始しているそうです。

しかしながら実際には在庫があるわけではなく、認証チップのリバースエンジニアリングが完了し、非ライセンスケーブルが大量に生産されることを見越して受注しているに過ぎないとのこと。

さらに中国のサプライヤー筋の情報によると、認証チップの解析はまだ終わっておらず、実際に生産が開始されるのは早くてもあと2ヶ月かかる、という話もあるようです。

上記業者の出荷遅延の理由としては、暴動や税関云々よりも、認証チップのコピーに時間を要しているという方が正しいような気がしてなりません。

結局のことろ?

上の情報が正しければ、しばらくは純正品しか入手できない状態が続くかもしれません。

お勧めは、最低限必要な本数を純正品で揃え、「あったら便利」という用途はサードパーティ製の発売を待って購入するという二段構えでしょうか。

iPhone 5に付属のケーブル1本でしのぐ予定の方は、くれぐれも紛失しないように注意しましょう。


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