■企業年収給与研究シリーズ
シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書( https://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/library/sr/sr2018/tsr2018.pdf )をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。
■東芝の平均年間給与はいくらか
東芝(提出会社)の2019年3月31日時点での平均年間給与は915.0万円と900万円を超えています。また、従業員の平均年齢は45.0歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は19.8年となっています。
■東芝の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年3月31日時点で2672名。単体で2000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- その他部門:45名
- 全社(共通):2627名
また、連結の従業員数は12万8697名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- エネルギーシステムソリューション:1万7184名
- インフラシステムソリューション:4万1948名
- リテール&プリンティングソリューション:2万232名
- ストレージ&デバイスソリューション:2万4165名
- インダストリアルICTソリューション:9143名
- その他部門:1万3398名
- 全社(共通):2627名
■過去5年の業績動向
東芝(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上高ですが、過去5年をみると減収傾向が続いています。2015年3月期に4兆8510億円であった水準が、2019年3月期には3兆6935億円となっています。
また、営業利益(損失)については、2015年3月期は724億円の損失、2016年3月期は5813億円の損失、2017年3月期は965億円の利益、2018年3月期は861億円の利益、2019年3月期は354億円の利益でした。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある当社株主に帰属する当期純利益(損失)は、2015年3月期の378億円の損失から2017年3月期の9656億円の損失まで減益が続きましたが、その後は増益傾向にあり、2019年3月期には1兆132億円の利益となっています。
※東芝の2018年3月31日時点での給与についてはこちら( https://limo.media/articles/-/7057 )
■まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。