■企業年収給与研究シリーズ
シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書( https://www.itochu.co.jp/ja/files/security_95.pdf )をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。
■伊藤忠商事の平均年間給与はいくらか
伊藤忠商事(提出会社)の2019年3月31日時点での平均年間給与は1520.7万円と1500万円を超えています。また、従業員の平均年齢は41.7歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は17年6ヶ月となっています。
■伊藤忠商事の従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2019年3月31日時点で3281名。単体で3000人以上の従業員数がいます。単体のセグメント別従業員数は以下の通りです。
- 繊維:390名
- 機械:452名
- 金属:171名
- エネルギー・化学品:342名
- 食料:452名
- 住生活:270名
- 情報・金融:191名
- その他:1013名
また、連結の従業員数は11万9796名。セグメントごとの内訳は以下の通りです。
- 繊維:9386名
- 機械:1万4345名
- 金属:498名
- エネルギー・化学品:1万2971名
- 食料:4万6624名
- 住生活:1万6936名
- 情報・金融:1万6232名
- その他:2804名
■過去5年の業績動向
伊藤忠商事(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、収益ですが、過去5年をみると、2015年3月期の5兆5914億円から2017年3月期の4兆8384億円まで減収が続きましたが、その後は増収傾向にあり、2019年3月期には11兆6004億円となっています。
また、税引前利益については、2015年3月期の4185億円から2016年3月期は3227億円に減益となりましたが、その後は増益が続き、2019年3月期には6953億円にまで増加しています。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある当社株主に帰属する当期純利益は、2015年3月期の3005億円から2016年3月期は2403億円に減益となりましたが、その後は増益が継続し、2019年3月期には5005億円となっています。
※伊藤忠商事の2018年3月31日時点での給与についてはこちら( https://limo.media/articles/-/7097 )
■まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。