貯蓄が増えない理由を、自分の年収のせいにしてはいませんか?たとえ年収が低くても、貯蓄をしっかり増やしている人は多く存在しています。なかには、年収350万円で800万円以上の貯蓄を達成したという人たちも少なくありません。



そこで今回は、収入が低くても貯蓄を増やせる秘訣をご紹介します!そろそろ気になる「冬のボーナス」についてもチェックしておきましょう。



■年収350万円世帯の貯蓄は?



年収350万円の世帯では実際にどのくらい貯蓄しているのでしょうか。



総務省統計局が2019年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)( https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html )」によると、2人以上世帯のうち勤労者世帯の年間収入階級別貯蓄現在高(平均値)は下記のようになっています。(「2人以上世帯のうち勤労者世帯の年間収入階級別貯蓄現在高」の表を参照)



大手の冬のボーナスは96万円!?でも多くの企業で減少傾向…ボーナスなしでも貯蓄を増やすには

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2人以上世帯のうち勤労者世帯の年間収入階級別貯蓄現在高(出典:総務省統計局の資料をもとに編集部作成)



この結果をみると、年収350万円前後の世帯では800万円ほどの貯蓄があるようです。800万円の貯蓄というと、かなり多いイメージです。まずは「お金を貯められる生活」を意識して、貯蓄額が増える生活習慣を身につけましょう。



■手を引く勇気が大切



限られた収入の中から貯蓄を増やしていくには、「これは無駄だ」と感じたものから手を引く勇気をもつことが大切です。その実例をみてみましょう。



「書道教室に通っていましたが、あまり効果を感じられませんでした。入会金などの初期費用がもったいない…という気持ちもありましたが、このままダラダラと通い続けても意味がないと判断。勇気を出して退会しました」



「お互いに結婚願望はなく、ただなんとなく付き合っていた彼氏がいました。気は合うものの、デート用の服を買い揃えたり、相手の趣味に合わせて興味のないスポーツ観戦に行ったりと、出費は増えるばかり。

彼と金銭感覚が合わなかったこともあり、別れを切り出しました」



「自分の知識量を増やすため、難しい情報雑誌を定期購読していました。しかし、自分の知識が実際に増えているという実感は得られないまま。このまま購入し続けても意味はなさそうなので、解約することにしました」



「意味がない」と感じたら、それ以上の無駄を増やさないようブレーキをかけましょう。習いごとや人間関係など、さまざまな場面で「これは続けるメリットがあるのか」と立ち止まる癖を身につけておくのもいいですね。



■モチベーションを保ちながら取り組む



そして、長期間にわたって貯蓄に取り組めるよう、モチベーションを維持することもポイントです。実際に800万円以上の貯蓄に成功した方から、その方法を聞いてみました。



「『1000万円貯める』という最終的な目標に加えて、『まずは年内に100万円』『翌年は150万円』といった中間目標を設定しました。順調にクリアしていく過程がおもしろく、どんどんやる気がアップしますよ」



「1カ月に8万円貯めるよう心がけていましたが、年末だけ達成できず自信を失ってしまいました。でも、よく考えれば年末は忘年会が多く、帰省の際の交通費なども発生するもの。『出費が重なりそうな月は5万円の貯金を目標にしよう』と決めたら、気が楽になりました」



「貯金の目的別に銀行口座を分けています。こうすれば、「あと20万円でマイカー用のお金が貯まる」「もうすぐマイホームの頭金が貯まりそう」といった状況が分かり、ワクワクしますからね」



うまくいかなかったときはハードルを下げる、目標や目的を細かく設定しておくなど、達成感を味わえるように意識することが大切なようです。自分が無理なく達成できるハードルはどの程度なのか、しっかり見極めておきましょう。



■ボーナスは貯める?使う?



ボーナスの時期が近づくと、「なにに使おうかな」とワクワクする方も多いのでは。みずほ総合研究所が2019 年 11 月に発表した「2019年冬季ボーナス予測( https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/jp191111.pdf )」によると、2019年冬の1人あたりボーナス支給額は、民間企業が前年比-2.1%、公務員が前年比-2.7%と示されています。1人当たり支給額の見通しは、民間企業が38万1,904円、公務員が74万8,830円となっています。



また11月14日に経団連が発表した「2019年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)( http://www.keidanren.or.jp/policy/index09a.html )」によると、平均96万4,543円(前年比1.49%)と2年連続で過去最高を更新しています。(調査対象:東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種82社)



一部の大手企業においては、ボーナスは期待以上かもしれませんが、多くの民間企業では下がる見込みです。もちろんボーナスは雇用主が支給しなければならないものではないので、当然「なし」の人もいます。その使い道については、以下を心がけると良いでしょう。



・全額使い果たすのではなく、「半分は旅費に、半分は貯蓄に」といった予算を決めておく
・ローンを組む際、「ボーナスは必ずあるもの」と考えずに返済プランを立てておく
・生活費の赤字をボーナスで補うのではなく、赤字をなくす工夫をする



ボーナスはあくまでも臨時収入。ボーナスで毎月の赤字をカバーする、ボーナス払いの金額をギリギリに設定しておくといった方法は控えておきましょう。



■まとめ



無駄な出費を省きながら貯蓄に取り組めば、何百万円ものお金を貯めることも不可能ではありません。無駄遣いに繋がっている人間関係や習いごとはないか、モチベーションが低下していないかといった点を意識しながら、効率よく貯蓄を増やしていくことが大切です。ときには予算内で自分へのご褒美を用意しつつ、ボーナスを活用しながら貯めていきましょう。



【参考】
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局
「2019年冬季ボーナス予測」みずほ総合研究所
「2019年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」日本経済団体連合会



【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。



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