「貯金だけしていてもお金がふえない」「もっと効率よくお金をふやしたい」そんなふうに思っている人も多いと思います。しかし、そのためのアイデアがない、どうしたら効率よくお金をふやせるかわからない、という悩みもお持ちなのではないでしょうか。
そこで知っておきたいのが財テクです。財テクというと投機的な、誰かと競ってお金をふやすというようなネガティブなイメージがあるかもしれませんが、ここでは、株や投資信託などの資産運用以外で個人が取り組める「お金をふやす・お金を守るちょいワザ」のような位置づけで紹介したいと思います。
■お金をふやすプチ財テク
ここでは財テクを2種類に分けてご紹介したいと思います。一つはお金をふやす財テク。もう一つはお金を守る財テク。どちらか1つに取り組むよりも、「ふやす」と「守る」の両方を意識して取り組んだほうが効果が出やすいでしょう。まずはお金をふやす財テクを5つご紹介します。
キャッシュレス決済の活用
最近話題になっているキャッシュレス決済は活用できていますか?「キャッシュレス決済を活用したほうがおトクなのはわかるけれど、いまいち活用できていない」という人が多いのではないでしょうか。たとえば、PayPayやLINEペイ、楽天Payなどのキャッシュレス決済の場合は支払い金額の最大5%還元、などと書かれているお店を見たことがありませんか。
たった5%と思うかもしれませんが、これは結構大きな数字です。1万円の買い物をしたら500円が返ってくるということですから、バカにできません。
この還元は経産省で採択された「キャッシュレス・消費者還元事業」の一環。対象となる登録加盟店には赤いポスターが貼ってあるので、自分が使いやすいキャッシュレス決済手段を選んで、この赤いポスターのお店で買い物をしてみてください。
ネット銀行の活用でより高い金利を得る
ネット銀行は、都市銀行や地方銀行より高い金利であることが少なくありません。ある条件を満たせば、さらに高い金利で預け入れができる、などの条件も設定してあることが多いですね。たとえばイオン銀行なら、利用状況に応じてステージが設定されており、ブロンズステージなら普通預金に年0.03%(2019年12月10日時点)の金利が適用されます。
また、楽天銀行なら楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」を利用することで普通預金金利が0.10%(2019 年9月14日時点)になります。こうした特定の条件でより高い金利を得ることができるので、ネット銀行を上手に活用してみるのもいいでしょう。
ネットオークションやフリマアプリの活用
もはや常識となりつつありますが、不用品をネットオークションやフリマアプリで売るというのもお金をふやす手段の一つですね。自分にとっては必要ないものも、他人にとって価値があるかもしれません。写真を撮ったり、梱包や発送の手続きをするのが少し面倒に感じるかもしれませんが、不用品がお金に替わる画期的なサービスです。
キャンペーン参加でポイントを受け取る
銀行やキャッシュレス決済などのいろんなキャンペーンに参加して、ポイントや現金を受け取るというのも一つの方法です。クレジットカードでも多くのキャンペーンを実施していますよね。
抽選で100名様にプレゼント、などと言われると「当たる気がしないな」と応募しない人もいるようですが、数分で応募できるキャンペーンでポイントや現金がもらえる可能性があるのであれば、時間があるときにチェックしておくのもいいでしょう。
ポイントサイトで「ポイ活」
ポイントサイトで「ポイ活」をするのもオススメです。いろんな商品を試したり、購入したり、アンケートに回答したりすることでポイントがもらえます。また、保険や家計の見直しサービスをお試し利用してポイントやQUOカードがもらえる、というものもあります。
保険や家計の見直しは財テクの一つですが、ポイントサイトによってはプロに頼めて自分もポイントがもらえるおトクな企画もあるので、ぜひ活用してみてくださいね。
■お金を守る財テク
続いて、お金を守る財テクをご紹介します。
ポイントやキャッシュレス還元の二重取り、三重取りを
できれば現金を使いたくない、ということであればポイントの二重取り、三重取りで効率よくポイントを貯めてポイントでお買い物をしましょう。キャッシュレス決済へのチャージや支払いにクレジットカードを使うことでポイントを二重取り、ポイントカード加盟店で利用すればさらにポイントがつくので三重取りにもなります。
クレカだけでなくデビットカードやプリペイドカードの活用も
クレジットカードは便利ですが、お金の管理がしづらくなるというデメリットがあります。忘れた頃に請求がきてびっくりしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
そんな人にオススメなのがデビットカードやプリペイドカード。ATMでお金をおろす必要がなく、口座から買い物をした金額をその場で引かれるので管理もしやすく、ATM手数料も取られないというメリットが享受できるうえ、現金還元が受けられるカードもあるので使い勝手はいいでしょう。
また、クレジットカードと組み合わせて使えばポイントをもらえたり、キャッシュバックを受けられたりすることも。たとえば、プリペイドカード「Kyash」にクレジットカードでチャージすることでポイントがもらえて、「Kyash」でのお買い物でキャッシュバックを受け取り、などという合わせ技も可能です。
ふるさと納税で返礼品を楽しむ
これもすでに浸透していますが、ふるさと納税で返礼品を楽しみ、食費を浮かせるというのも一つのワザです。ふるさと納税は以前ほど華やかな返礼品は少なくなったものの、いまでもブランド牛やブランド豚などのお肉や有名産地の果物などがもらえるので、ただ納税するよりもずっとおトクに感じることでしょう。
格安スマホに乗り換える
現代人には欠かせないスマホですが、これも格安スマホに変更することで大幅なコストカットが見込めます。大手キャリアのサービスは、意外と「私はそんなに通信料使ってないんだな」とか「意外と電話ってしないけど、無料分がついてるんだな」などと余剰なこともあるのです。コストカットできるところは上手にコストカットしていきましょう。
■まとめ
今回はいくつかの財テクを紹介してきました。