■【東京株式市場】 2020年6月2日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、早くも22,500円台回復を視野に入れる
2020年6月2日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,325円(+263円、+1.2%) 続伸
- TOPIX 1,587.6(+18.9、+1.2%) 続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,014.9(+12.2、+1.2%) 3日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,716、値下がり銘柄数:391、変わらず:62
- 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
- 年初来高値更新銘柄数:102、年初来安値更新銘柄数:0
東証1部の出来高は13億3,573万株、売買代金は2兆4,090億円(概算)となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は微増に止まりました。
新型コロナウイルス感染の影響懸念が残る中、全体的には模様眺めムードが続きました。ただ、個人投資家の買い意欲も根強く、売買代金は前日並みの水準を維持しています。
そのような中、日経平均株価は前日に続き上値を切り上げる展開で続伸となりました。取引時間中の高値は22,401円(+339円)、安値は22,118円(+56円)となり、値幅(高値と安値の差)は約283円となっています。
なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となり、1,600ポイント回復も視野に入れ始めています。
■東証マザーズ株価指数は3日続伸、売買代金は32日連続で1,000億円を上回る
東証マザーズの出来高は1億5,563万株、売買代金2,332億円となり、いずれも前日より増加しました。個人投資家の物色意欲が継続し、売買代金は32日連続で1,000億円を上回り、さらに連日で2,000億円を上回る商いとなっています。
また、株価指数も3日続伸となりました。依然としてやや過熱感も見られる中、このまま1,000ポイントを固めるのか注目されましょう。
■虫ケア用品のアース製薬とフマキラーが大幅高、ソフトバンクGが暴落時の2倍へ上昇
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が一時+4%高の大幅上昇で4日続伸となりました。
ちなみに、この日の高値(5,220円)は、3月中旬の暴落時に付けた年初来安値(2,610円)のちょうど2倍になります。あの大暴落時に拾っていた投資家は、大きな利益(または評価損益)を上げているでしょう。
また、蚊などが発生する季節を迎えても電車・バスや飲食店での窓開けが実施されるであろうことから、虫ケア用品大手のアース製薬(4985)が大幅高で年初来高値を更新し、同じく虫ケア用品大手のフマキラー(4998)も年初来高値に迫る急騰となっています。
その他では、昨年秋の前澤社長退任以降すっかり話題に上らなくなったZOZO(3092)が、衣料品の電子取引関連で物色されて年初来高値を更新したのが目を引きました。
一方、先々週から株価指数上昇を牽引してきたファーストリテイリング(9983)が12日ぶりに反落しました。
また、医薬品株では第一三共(4568)が一時▲5%超安まで売られ、連日の急落となったことが注目を集めたようです。
新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)がEC関連で物色され、取引時間中に3日連続の年初来高値更新となりましたが、終値は反落となりました。