■注目小売店月次実績シリーズ



「丸亀製麵」運営のトリドールHD、既存店・全店売上高が対前年...の画像はこちら >>

シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2020年6月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。



■直近の月次実績



2020年7月3日に更新されたトリドールHDの2020年6月既存店売上高は、対前年同月比83.6%。内訳は客数79.5%、客単価105.1%であり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーできずにマイナス成長となりました。



また全店売上高も87.8%であり、既存店・全店ともに対前年同月比80%台のマイナス成長となっています。



■今期の既存店売上高の振り返り



では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。



前期の既存店売上高は、対前年同月比でプラス成長月9カ月、マイナス成長月3カ月であり、概ね堅調な推移を見せました。しかし新型コロナウイルス問題が生じた3月以降は、3月84.7%・4月54.7%・5月63.2%・6月83.6%とマイナス成長が続いています。



緊急事態宣言が全面解除となった6月は83.6%まで回復しましたが、プラス成長に転じるまでには至りませんでした。



一方の全店売上高は、前期は3月を除き全ての月でプラス成長が継続。3月以降は既存店と同様の推移を見せています。



■過去1年の株価動向



最後に同社の株価動向を見ていきましょう。



同社株価は昨年11月に1,585円の高値を付けた後に反落。2020年に入っても下落は止まらず、2月後半からの株式市場全体の下落もあり、3月と4月には一時1,000円を割れました。

その後上昇し一時1,500円を回復しましたが、現在は1,200円付近で取引されています。



既存店・全店ともに、新型コロナの影響で3月以降は対前年同月比マイナス成長が継続中ですが、6月は80%台まで回復しました。7月はプラス成長にまで持っていけるかが注目されます。



トリドールホールディングスの過去1年の株価推移



「丸亀製麵」運営のトリドールHD、既存店・全店売上高が対前年同月比80%台まで回復(2020年6月)

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参考資料:月次売上高レポート( https://www.toridoll.com/ir/finance/report.php )



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