■利用額の25%が還元される「マイナポイント」
7月から「マイナポイント」の予約・申込がスタートしました。
マイナポイントは、マイナンバーカードに紐付けしたポイント制度です。
マイナポイントという名前ではありますが、実際は申込をしたキャシュレス決済サービス会社のポイントがもらえます。たとえば、WAONならWAON5,000ポイント、PayPayならPayPayボーナス5,000ポイントになるわけです。
還元の対象となるのは2020年9月~2021年3月末の間に利用した分で、買い物だけでなく、チャージも対象になります。
家族4人だと最大2万円分(1人の上限5,000円×4)のマイナポイントがもらえるので、筆者も家族分のマイナポイントの予約手続きを済ませました。ここでは、知っていると手続きがスムーズになる2つのポイントを紹介します。
■ポイント1. スマートフォンがアプリに対応しているか?
対応している機種を持っている場合
マイナポイントの予約や申込をする際、マイナポイントアプリに対応している機種だと、マイナポイントの手続きは簡単にできます。「iPhone7」以降の機種、「NFC搭載のAndroid」のスマートフォンなどが対象になります。
もし、アプリのダウンロードがうまくいかない場合は、そのスマートフォンがアプリに対応していないケースが考えられます。
筆者も、コロナの特別定額給付金の手続きの際に、マイナンバーカードアプリのダウンロードを何回か試みましたが上手くいかず、よくよく調べてみたら自分のスマートフォンが対応機種ではなかったのが原因ということがありました。
まずは使っているスマートフォンが対応している機種かどうかを確認しましょう。
参考:マイナポイント事業ウェブサイト マイナポイント対応機種( https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/doc/nfclist.pdf )(総務省)
対応している機種を持っていない場合
アプリに対応しているスマートフォンがなくても、手続きは難しくはありません。
筆者も、マイナポイントの予約手続きをするために区役所に行きました。
あとから知ったのですが、市町村の窓口以外にも、郵便局、コンビニ(マルチコピー機・ATM)、携帯ショップなど、約9万件あるマイナポイントの手続きスポットで手続きができるようです。
マイナンバーカードを持っている方は、近くのマイナポイントの手続きスポットを探した方が、時間がかからずに手続きができるかもしれません。
参考:マイナポイント事業ウェブサイト マイナポイント手続きスポット( https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/reserve_search/ )(総務省)
■ポイント2. マイナンバーカードの4桁の暗証番号が必須
マイナポイントの予約・申込手続きは3つのステップ
マイナポイントの予約・申込は、①マイナンバーカードの取得、②マイキーIDの発行(マイナポイント予約)、③マイナポイント申込みの3つのステップで完了します。なお、スマートフォンの場合はマイナポイントアプリ、パソコンでも専用ソフトのダウンロードが必要です。
①マイナンバーカードの取得
まず、マイナンバーカードがない方は、取得するための申請手続きをしなければなりません。申請はスマートフォン、パソコン、郵送、街中の証明写真機からできまます。
交付申請の手続きをしてから市区町村から交付通知書が発送されるまで、大体1か月間とされていますが、現在は混雑していると思われますので、それより時間がかかることを覚悟しておいた方がいいでしょう。
②マイキーIDの発行(マイナポイント予約)
マイナポイントを予約すると、各マイナンバーカードに発行されるのがマイキーIDです。アプリ以外でマイナポイントを申込みをする際に必要になるので、忘れないようにしてください。
この手続きの際に必須になるのが、マイナンバーカード発行時に設定した4桁の暗証番号です。
筆者も、子供名義のカードで手続きしている際にロックされてしまいましたが、再発行手続きをすれば、新しい暗証番号は約24時間後から使用できます。
【マイキーIDの発行(マイナポイント予約)を窓口で手続きする場合】
- パソコンの「マイキーID作成・登録ソフト」の画面で、マイナンバーカードをカードリーダーに読み取らせる
- マイナンバーカードの4桁の暗証番号を入力
- 画面上に表示された自分のマイキーIDを控える
【マイキーIDの発行(マイナポイント予約)をマイナポイントアプリで手続きする場合】
- マイナポイントアプリを起動し、マイナポイントの予約ボタンを押してから次へ進むボタンを押す
- 読み取り開始ボタンを押してから、4桁の暗証番号を入力する
- マイナンバーカードの上にスマートフォンを置いてiCチップを読み取らせる
- 発行ボタンを押したら、マイナポイントの予約(マイキーID発行)が完了
ここまでが予約手続きです。
注意点としては、ICチップ読み取りのとき写真を撮るように浮かせないこと。筆者は置いた後に少し不安になりましたが、20~30秒くらいで完了しました。
なお、アプリでマイキーIDの手続きをした際、手続き完了後に画面上にマイキーIDは表示されませんでした。また、アプリで手続きをする場合は、自分のマイキーIDを入力しなくてもマイナポイントの申込みまでを続けて行えます。
③マイナポイント申込
アプリで予約手続き後のマイナポイント申込の手順は以下の通りです。
- 申込ボタンを押し、自分が申し込みたいキャシュレス決済サービスを検索する
- キャシュレス決済サービスを1つ選んで選択ボタンを押す
- 利用規約を確認して、内容に問題がなければチェックを入れて申込へ進むボタンを押す
- キャシュレス決済サービスIDとセキュリティコードを入力する
- 申込情報を確認して申込みボタンを押す
- 読み取り開始ボタンを押してから4桁の暗証番号を入力する
- マイナンバーカードの上にスマートフォンを置いてiCチップを読み取らせる
- 申込情報を確認して完了
マイナポイントの申込は、1人につき1つの決済サービスしか選べません。また、一度申込みをすると、変更や取り消しはできません。
上記手順のようにマイナポイントアプリ内で検索して申込をするほか、各キャシュレス決済サービスのアプリからもマイナポイントの申込ができます。申込時は決済キャシュレスサービス会社が発行する決済サービスIDとセキュリティコードが必要になりますので、事前に準備が必要です。
なお、ご自宅のパソコンでも手続き可能ですが、別途カードリーダーライタが必要になるというハードルがあるため、ここではアプリでの手続きのみの紹介にとどめました。
■おわりに
公式HPで「マイナポイント事業の予算枠は2,000億円で上限に達した場合、マイナポイントの予約を締め切る可能性がある」と記載されています。5000円分還元なので、4,000万人が予約できる計算になります。
令和2年6月1日時点でのマイナンバーカードの交付状況は約2135万枚で、交付率が16.8%。申請分は含まれていませんが、4,000万人分に対してはまだ十分余裕はあるのではないでしょうか。
マイナンバーカードを持っている人は、まず、マイナポイントの予約まで済ませておきましょう。また、マイナンバーカードを持っていない人も、先着4,000万人の残り枠に滑り込むために、とりあえずカードの取得手続きはしておいていいのではないでしょうか。まだまだチャンスはあるかもしれません。
さらに、さまざまなキャシュレス決済サービスが上乗せキャンペーンを続々と出してきています。
たとえば、イオンの場合は、WAONポイントが最大2,000ポイントもらえるイオンdeキャッシュレスキャンペーン、メルカリも2,000ポイント付与に加えて、抽選で最大1,000万円相当のポイント付与キャンペーンを発表しています(詳しい条件はそれぞれのキャンペーン情報ページでご確認ください)。
しっかり品定めして、たくさんのマイナポイントを手に入れたいですね。
WAONでマイナポイント 概要( https://www.waon.net/mynapoint/outline/ )(イオンリテール株式会社)
mercariからのお知らせ マイナポイント事業( https://jp-news.mercari.com/2020/07/03/mynumber/ )(株式会社メルカリ公式ブログ)
【参考資料】
マイナポイント事業ウェブサイト( https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/ )(総務省)
マイナンバーカード交付状況( https://www.soumu.go.jp/kojinbango_card/#kouhu )(総務省)
マイナンバーカード総合サイト( https://www.kojinbango-card.go.jp/ )(J-LIS 地方公共団体情報システム機構)