子供の習い事は、いろんなことをさせてあげたいという親心から、ついつい増えてしまいがち。とはいえ、習い事の月謝だけでなく、そのための送迎など親の負担もそれなりに大きいものです。



新型コロナウイルスの収束が見えない中、いろいろなことがコロナ前とは異なってきています。そんな今、習い事を見直すべきかどうか迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。



習い事や塾の平均的な費用がどのくらいか、そして筆者の体験や小学校の先生などから聞いたことをもとに考えていきます。



■教育費の負担は重く、さらにコロナが家計を直撃



ソニー生命の「子どもの教育資金に関する調査2020」(対象:全国の大学生までの子どもがいる20歳以上の男女、1,000サンプル)によると、65.5%の親は「子供の学力や学歴は、教育費にいくらかけるかによって決まる」と考えています。



また、習い事や塾といった学校外教育費の平均支出金額の合計は15,120円(子供1人あたり月額)※。2016年から2019年までは毎年増加していましたが、2020年は昨年(15,170円)と同水準で、学校外教育費の上昇傾向は一服という状況です。



なお、内訳を見ると小学生の平均支出金額が17,748円(同)、中高生では20,775円(同)でした。



※スポーツや芸術などの習い事、家庭学習、教室学習への平均支出額の合計(未就学時~大学生までの全体平均)



一方で、約7割の親は「教育費の負担が重いと感じている」と回答しており、子供の将来を思うあまり、必要以上に学校外教育費にお金をかけてしまう場合もあることがうかがえます。



そんな中、コロナによる収入減という現実があります。厚生労働省による5月の毎月勤労統計調査(確報値、従業員5人以上)によると、基本給にあたる所定内給与は横ばいの24万3232円でしたが、残業代などを含む所定外給与は26.3%減となっています。



テレワークに移行したことで残業代が減り、社内外の打ち合わせや出張などもオンライン会議に移行することで、さまざまな手当がカットされているのが大きな要因のようです。こうして大きく変化した働き方が今後も続き、コロナ前の給与水準に戻らないことも考えておく必要があるかもしれません。



■休校中の塾・習い事、対応はさまざま



2月末に臨時休校になったのと同時に、筆者の子供たちの習い事もお休みになりました。



その中で真っ先に心配したのはそろばん教室のことでした。そろばんやピアノは継続して練習するからこそ指先が動くものです。しかし、そろばん好きを公言していたにもかかわらず、子供たちは自宅でそろばんに触ることなく1カ月が過ぎていきました。



休講中の月謝は支払っていませんでしたが、4月に入ると、そろばん教室の先生のご好意で自宅で練習するためのプリントの配布がありました。ところが、提出を強要されないと優先順位は低くなってしまい、結局手付かずのプリントが残ることに…。



せっかく先生がていねいな対応をしてくださったのに、これは親である筆者自身も、きちんと見てあげなかったのが悪かったと反省しています。そして、そろばん教室が再開されると、4年生の上の子もさぼったことを悔んでいました。



一方、ほとんどの習い事が休講になる中、その対応で明暗を分けたのは学習塾ではないでしょうか。大手の学習塾では早い時期に対面授業からオンライン授業へ切り替えて、自宅でテストを行うなどの措置を行っているところがありました。



それに対して、対面授業が休講になったにもかかわらずオンライン化などへの切り替えが進まなかった学習塾では、その対応の悪さで生徒を減らしてしまったところもあったようです。



■例年と異なる授業の環境やスピード



今年の夏休みは、全国的に短縮されています。

筆者の子供たちの通う小学校も、夏休みは10日間です。教室にはクーラーがあるものの、コロナ対策で教室や廊下の一部の窓ガラスは開けられています。



生徒にとっても先生にとっても、ウィズコロナでの真夏の学校生活は、快適な学習環境とは程遠いものになっています。



今年度の授業について先生にお伺いしたところ、「今年度分の授業を終えることは可能ですが、授業が修了しても個々の生徒が理解できているかは別の話になります」と複雑そうでした。



休校期間中の授業分に加え、今年度分の授業を年度内に終わらせるのに、例年より授業のスピードは早くならざるを得ないでしょう。また、地域のコロナ感染状況によっては、子供が通う学校が臨時休校になる可能性も考慮しておく必要があります。



授業の遅れを取り戻そうと運動会などの学校行事が中止になり、夏休みだけでなく、冬休みや春休みまで短縮になる学校もあるようです。こんな時期だから仕方ないのですが、子供にとっては勉強ばかりで息抜きすることができないストレスもあるはずです。



とはいえ、学校での授業時間が少なくなったり授業のスピードが上がることへの不安を感じることも多いでしょう。その補完のために、塾や習い事の必要性が増すという現実もあるかもしれません。



■おわりに



習い事を継続していくには、それなりにお金がかかります。コロナ休校中に塾や習い事の教室がどんな対応をしたかは、支払っている月謝に対するサービスが満足できる内容なのかを見極める目安にはなったのではないでしょうか。



今年の夏休みは短いですが、習い事や学校のことなど、親子でいろいろ話し合う時間にしてみるのもいいのではないでしょうか。



【参考資料】
「子どもの教育資金に関する調査2020( https://www.sonylife.co.jp/company/news/2019/nr_200327.html#sec8 )」(ソニー生命)
「5月の実質賃金、確報値は2.3%減 速報値から下げ幅拡大( https://www.nikkei.com/article/DGXLASFL22H8J_S0A720C2000000/ )」(日本経済新聞)



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