無意識に一緒にいる人に恥をかかせ、自尊心を傷つけるような行動を取る人は、意外といるようです。今回は、友人編・職場編・家族編・共通編の4つのシーン別に7つのケースを紹介します。
あなたの周りにもこういう人はいませんか?
■友人編
異性のいる場面で、友人が「同性の前で取る態度」をしゃべる
友達の評価を落して自分を良く見せるため、もしくは話題づくりのため、友人の「同性の前での態度」を話題にする人がいます。悪意がなくても、その場のノリや雰囲気で、または何気なく口を滑らせてしまうという場合もあるようです。
たとえば、
- 「女同士だと、A(友達の名前)も結構、下ネタ言うよ。この前も…」
- 「カラダを見ただけで全身のサイズがわかると豪語している」
など、言う側にとっては笑い話でも、暴露された方は、そういう話題を聞かれたくないメンバーがいたり、その場に気になる異性がいてショックを受けるということもあるものです。
誘っておいてほったらかしにする
仲良しグループで遊ぶときはもちろんのこと、自分と仲の良いメンバーとの遊びに誘った友人を置き去りにして、別の友人と話し込む人もいます。
周囲がワイワイ楽しそうなのに1人ぼっちというのは、時間が長く感じられて虚しいものですし、自尊心が傷つけられたように感じるものです。だったらなんで誘ったの?という気分にもなるでしょう。
■職場編
人前でささいな間違いを指摘する
誰かが間違ったことを言っていると、どんなささいなことであっても「その場で間違いを正すべき」とばかりに口を挟む人がいます。仲間内のことなら気にならないかもしれませんが、職場でそういうことをされるのは気分のいいものではありません。
仕事に支障のあることなら仕方ないかもしれませんが、その場でなくてもいいことまで人前でキツく指摘してくる同僚や上司がいると、傷ついてしまうこともあるでしょう。
人前で聞かれたくないことを聞く
先輩や上司、経営者といった上の立場の人から、人前であまり話したくないことを聞かれ、答えを拒めずに回答して自尊心が傷つけられたという人も少なくありません。
人前でなくても、卒業校や前職、居住地や実家の場所、親兄弟や配偶者といった家族のこと、付き合っている人のことなどのプライベートなことは安易に聞くべきではないでしょう。
■家族編
謙遜しすぎて「けなす」結果になってしまう
家族と一緒にいるときに他人から家族のことを褒められると、謙遜するのは常識的な態度と言えます。しかし、「そんなことないよ。この人、料理も全然できないし、ゴミ出しひとつロクにできないの」などと、謙遜しすぎるあまりに、余計なことやけなすようなことを言ってしまうと、家族を傷つけてしまいかねません。
■共通編
最後に、どんなシーンにも当てはまるケースを2つ紹介します。
気にしていることを言う
人前で、「どうして今、そのことを口に出したの?」と、相手が焦ったり恥ずかしく感じたりするようなことを言う人がいます。本人が自らネタにしているならまだしも、次ようなことをズケズケ言われると面子を潰された気分になるでしょう。
・「すごく太ったよね? 何キロぐらい太ったの?」
・「この前もバイトでミスして怒られたらしいじゃん?」
・「また泥酔して女の子に絡むなよ」
軽くディスる
お互いの距離が近くなればなるほど遠慮なく会話が楽しめるものですが、調子に乗って相手のことを否定したり侮辱したりするような言動を取る人がいます。下記のようなことを言われたら、たとえ2人きりの場面でも自尊心が傷つくのではないでしょうか。
- 「こいつバカだから、私がいないと何も決められないんだよね」
- 「お前、ホントに役に立たないな」
- 「あいつに言ってもダメダメ。まるで聞いてないから」
■相手の立場に立ち、控え目に振る舞う
誰でも、ついつい口が滑ってしまうことや思い返してハッとするようなことはあるでしょう。しかし、今回紹介したようなことを自分がされたら気分が悪くなりますよね。また、自分だけが目立とうとする人は、面と向かっては言われなくても、皆に嫌われているものです。
人に恥をかかせたり、不仲になることを防ぐためにも、常に相手の立場に立って発言することや、控え目に振る舞うよう心がけたいものです。