■100円介護用品シリーズ【前編】
介護する側・される側が快適な毎日を送るために必要な生活用品。
食器などの身の回り品から、リハビリパンツなどの消耗品に至るまで、色々な介護用品が販売されています。
今回は、100円ショップのパイオニア、ダイソー( https://www.daiso-sangyo.co.jp/ )のお店で揃えることができる介護用品をご紹介していきます。ちょっと気になる「高価なタイプとの違い」についても、「福祉用品のプロ」の目線でレポートします。
まずは「おくすり」周りのお役立ちグッズから。
■① 薬ケース
「お医者さんから処方される薬が増えてきたけれど、いつどの薬を飲めばいいのか分かりづらくて…」なんてお悩みの人も多いでしょう。さらに記憶力が低下して、「お昼の薬はもう飲んだっけ?」なんてことも…。
そんなときに役立つのが、薬ケースやお薬カレンダーです。

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こちらの薬ケースの場合、一週間分の薬を「朝・昼・夕・夜」に分けて管理できます。
「入っていなければ飲んだ」「入っていれば飲んでいない」と一目でわかるので、自分で服薬できる人、介助してもらいながら服薬する人、いずれの場合もとても便利です。
「高価なタイプと何が違う?」
薬ケースは1,000~2,500円が平均価格です。高価なタイプは「底が深く、より多くの薬が入る」「フタが開けやすい」といった特徴があります。
■② ピルカッターケース
年齢を重ねると「飲み込む力」が弱まることがあります。処方された薬の粒が大きくて、薬を飲むだけで疲弊してしまうことも少なくありません。
そこで役立つのが、ピルカッターケースです。

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大きな薬も、半分に割れば飲みやすくなります。こちらのピルカッターケースは、ステンレスのピルカッターでカットした薬を収納しておくことができます。
「高価なタイプと何が違う?」
ピルカッターケースは500~1,000円が平均価格です。高価なタイプは薬を収納できるスペースが広かったり、幅広いサイズの錠剤に対応していたりという特徴があります。
次では、コップ関連をご紹介していきます。
■③ ストローコップ
ムセの防止におすすめなのが、ストローコップ。うっかり倒しても中身がこぼれにくい、フタ付き仕様です。
吸う力が弱い人は使えませんが、ムセることが多くなってきたという場合には使ってみてはいかがでしょうか。

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「高価なタイプと何が違う?」
ストローコップの平均価格は1,000円ほどです。高価なタイプは、フタがより外れにくくなっていたり、ストローを外しても使えるようになっていたりします。
■④ 介護用コップ
ストローコップと併せてチェックしたいのが、介護用コップです。
握る力が弱くなってきた高齢者でも、このように取っ手が付いたコップなら使いやすく感じるでしょう。

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「高価なタイプと何が違う?」
介護コップの平均価格は1,000円ほどです。高価なタイプは次のような特徴があります。
- 手に「よりフィットする」取っ手
- 中に傾斜が付いており、少し傾けただけでも飲める
- 底が広く、倒れにくい
■⑤ うがい受け
ベッドで口腔ケアをおこなうなら、うがい受けがあると便利です。

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高価なタイプと何が違う?
うがい受けは500~1,000円が平均価格です。高価なタイプはサイズが大きかったり手で持ちやすかったりといった特徴があります。
■*番外編*すべり止めシート
最後にご紹介するのは、すべり止めシート。介護グッズではありませんが、さまざまなシーンで役立ちます。

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たとえば、食事の際にマットとして敷けば、食器が滑らず食事に集中しやすくなります。車椅子のクッションの下に敷いて、クッションのずり落ち防止にも。
1枚持っておくと便利な万能グッズです。
■さいごに
介護用品は、すべてを高価なもので揃えようとすると費用の面で負担が大きくなりますよね。今回ご紹介した商品以外にも、意外なお役立ちグッズを見つけることができるかもしれません!ぜひ一度お店をチェックしてみてください。
さて、介護に必要なアイテムの中には、100円ショップより、専門店などで購入する方がおすすめのものもあります。次回はそんな視点も交えながら、引き続きおすすめ介護グッズをご紹介していきます。
【参考】ダイソー( https://www.daiso-sangyo.co.jp/ ) 株式会社大創産業