園芸店で多肉植物が豊富に出回る時期になりました。ホームセンターをのぞいてみると、その種類の多さにびっくりするほどです。
定番のサボテンをはじめ、バラのような花の形、長く垂れ下がったツル、トゲが生えているもの、石のような形をしたもの…などなど、多肉植物の奥深さを感じる光景です。
本日はガーデニング歴20年の筆者より、デスクまわりにも飾れる「おしゃれでかわいい多肉植物」を5つご紹介します。
■密かな人気の多肉植物、不思議な魅力
いまがベストシーズンの多肉植物。種類が豊富で色の変化も楽しめるため、園芸雑誌でも特集が組まれるほどです。
多肉植物に魅せられたコアのファンも多数いて、インスタなどにも多種多様な「ばえる」寄せ植えがアップされています。
多肉植物は、いまや百均でも手に入る植物。気軽に楽しむなら、デスクに置いて見映えがする700~1000円程度の苗を選ぶとよいでしょう。
プチプラで楽しみたい人は100円程度の小さな苗もおすすめ。これから大きくなる、いわば「こども」の多肉植物ですが、お試しに買ってみるのもいいですね。
小さい鉢が並んであるさまは、コレクタ―心をくすぐる、なんとも言えないかわいらしさがあります。集めてみたい気持ちにさせられるのも、多肉植物の不思議な魅力なのかもしれませんね。

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かわいらしい多肉植物たち。
ミニサイズの多肉植物は寄せ植えにもピッタリ。観葉植物の管理に慣れてきたら、挿し木や葉挿しで増やすことができるので、寄せ植え用に自分で育ててみるのも楽しみ方のひとつです。
■かわいい!ミニサイズの多肉植物5選
ミニサイズの多肉植物はそのまま飾ってもかわいくておしゃれ。デスクのまわりに飾って楽しめる多肉植物を5つ選んでご紹介します。
■恋心(セダム属)

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赤く色づくタイプの多肉植物です。写真の「恋心」は少し先端が紅葉してきています。暑さ、寒さには比較的強いタイプで、直径は10センチ程度まで成長します。
花が咲くのは春。マイナス1~2度まで耐えるので、冬もできるだけ、屋外で日光を浴びさせるのがポイント。
■プロリフェラ(セダム属)

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写真の「プロリフェラ」はバラのような形をした多肉植物。成長して大きくなると、直径は5センチ程度になります。
霜にあたっても大丈夫なので、冬もできるだけ屋外に出して、日光を浴びるようにしましょう。葉挿しや挿し芽で比較的容易に増やすことができます。
■星の王子(クラッスラ属)

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三角のカワイイ葉に赤い縁取りがなんともおしゃれな「星の王子」。秋が深まると赤みが増して紅葉します。上に伸びて成長するタイプで、直径は5センチ程度になります。
暑さ、寒さには比較的強く、花が咲くのは秋です。霜にあたっても大丈夫なので、冬もできるだけ屋外に出して、日光を浴びるようにしましょう。
■ビアーポップ(セダム属)

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マスカットのような球形で、なんともみずみずしい姿のビアーポップ。姿の変化はあまりなく、上に伸びながら倒れていくタイプです。直径は5センチ程度まで成長し、花は春に咲きます。
暑さ、寒さには比較的強く、霜にあたっても大丈夫。
■秋麗(グラプトペダルム属)

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姿の変化はあまりないのですが、上に伸びながら倒れていくタイプです。直径は5センチ程度まで成長し、花は春に咲きます。
暑さ、寒さには比較的強く、霜にあたっても大丈夫なので、冬もできるだけ屋外に出して、日光を浴びるようにしましょう。葉挿しや挿し芽で増やすことができます。
■多肉植物を育てるときに気をつけること
多肉植物はインドアグリーンのように思われがちですが、基本的には日光が大好きな植物です。屋内より外に出して育てるほうが向いている種も多くあります。
日光がふりそそぐ戸外で生育し、雨の日などは室内に取り込むのが一般的。室内で育てるときはカーテン越しの光より、日光を当ててあげられる場所を確保します。
ときどきは部屋の中に入れて、デスクやテーブルなどに飾って楽しんだりするのもいいですね。
水やりは頻繁におこなう必要はありません。
水やりを適切におこなうには日頃の観察が大切です。水やりのタイミングもわかるようになりますので、観察は継続しておこないましょう。
■まとめにかえて
ミニサイズの多肉植物は手軽に購入できて、大きく育てる楽しみもあります。育てるのも見るのも楽しい多肉植物。見るもの、育てるものの心をつかんで離さないのは、その奥深さゆえかもしれません。
秋は多肉植物のベストシーズン。この秋は多肉植物にチャレンジしてみませんか?
■参考資料
株式会社カクト・ロコ「多肉植物図鑑」( http://cactoloco.jp/dic/index.html )