日本人にとってハイブリッドカーといえばやはりトヨタ・プリウス。
今でこそハイブリッドカーは当たり前となっていますが、エンジンとモーター、そしてバッテリーの組み合わせというハイブリッドのコンセプトは非常に斬新でした。
今回は、一般社団法人・日本自動車販売協会連合会のデータをもとに、トヨタ・プリウスの新車販売台数の推移を見ていきましょう。
あわせて、3か月移動平均(3MMA)を2017年1月から2021年10月までを追ってみました。

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そのボラティリティも見ていきましょう。
■コンパクトカーではないがよく売れたプリウス
プリウスは、ここまで日本、いや世界においても「ハイブリッドカー」というカテゴリーを確立し、けん引してきました。
プリウスは、コンパクトカーとはくくられませんが、日本自動車販売協会連合会のデータを見ても、過去5年の時間軸でいえば、2017年の新車販売台数を見るとコンパクトカーのような規模で売れていた乗用車ブランドといえます。
もっとも最近では、その販売台数は右肩下がりの傾向にあり、足元では3000~4000台を推移しています。
3か月移動平均(3-month Moving Average, 3MMA)でみても、そのボラティリティは小さくなってきています。

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【画像】トヨタ・プリウスの新車販売台数推移と3か月移動平均(2017年1月~2021年10月)
■今後の展開とEV化の波での注目ポイント
世界のEV化の波で、これまで環境対応車としての代名詞であったハイブリッドカーも岐路に立たされています。
ここまで見てきたように、プリウスも販売台数は下落トレンドとなっています。

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当然、カーメーカーとしてはモデルチェンジという選択肢も常にあるわけですが、1997年にハイブリッドカー・プリウスとして新しいマス向け乗用車のコンセプトを打ち出してきたわけですが、当時と同様にSDGsやESGに対応したコンセプトが必要な局面といえるかもしれません。
■参考資料
- 日本自動車販売協会連合会「乗用車ブランド通称名別順位」( http://www.jada.or.jp/data/month/m-brand-ranking/# )
- トヨタ「プリウス」( https://toyota.jp/prius/ )