三菱自動車工業(7211)は2022年1月31日、2022年3月期Q3の決算を発表しました。
今回は決算発表資料をもとに、業績内容について解説していきます。
それでは早速、売上高や営業利益などの決算概要について見ていきましょう。
■決算での売上高と営業利益はどうだったか
売上高は1兆4161億円(前年同期比+48.6%)、営業利益は559億円(前年同期は866億円の損失)、経常利益は610億円(同928億円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期利益純利益は447億円(同2439億円の損失)となりました。

出所:三菱自動車工業「2022年3月期 第3四半期決算短信」
それでは、具体的に事業の動向がどうであったかを振り返りましょう。
■事業の動向はどうであったのか

出所:三菱自動車工業「2022年3月期 第3四半期決算説明資料」
営業利益の変動要因を見てみると、台数の増加と為替変動の影響が大きいことがわかります。

出所:三菱自動車工業「2022年3月期 第3四半期決算説明資料」
販売動向を見ると、アセアンや北米、中南米、中東、アフリカなどにおける販売増加が大きく貢献しています。
一方、中国などは販売が減少しています。
■まとめにかえて
三菱自動車は2021年11月4日に通期業績予想の修正を発表しましたが、今回の決算発表でも予想をさらに修正しました。
売上高予想は2兆円、営業利益予想は700億円、経常利益予想は700億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益純利益予想は500億円となりました。
売上高予想はわずかに引き下げられましたが、各利益予想はそろって引き上げられました。
なお、配当予想の修正はありませんでした。
今後の動向にも注目です。
■参考資料
- 三菱自動車工業株式会社 投資家情報( https://www.mitsubishi-motors.com/jp/investors/?intcid2=investors )