アサガオは、色あざやかな花がパッと咲き開き、蒸し暑い夏に涼しさを与えてくれる夏の定番花。
最近はオシャレな色合いのアサガオが続々と登場中。
そこで今回は、アサガオを種から育てる方法やキレイに仕立てる方法、華やかなオススメ品種を紹介します。
■アサガオの育て方
■種まき
アサガオの種まきは5月中旬~6月初旬が適期。発芽しやすいように表皮にヤスリなどで軽くキズを付け、前日から水に浸けるのがオススメ。
土に深さ1センチほどの穴を開け、膨らんだ方を上にして種を置き、軽く土をかぶせます。水切れしないようにこまめに水やりしていると、1週間程度で発芽します。
■日当たり
アサガオは日当たりや風通しのよい場所を好みます。暑さには強いですが、葉がしおれることがあるので夏の強い西日はできるだけ避けましょう。

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■水やり
アサガオの水やりは開花まではやや控えめにして、開花したらたっぷりと与えましょう。とくに夏場の水やりは1日に2回、朝と夕方におこなうのがオススメ。
高温になる昼間に水を与えると根を傷めることがあります。日中の水やりは避けましょう。
■種の採取
アサガオを再び開花させるなら、花後にできる種を採取しておきましょう。
種に水分が残っていると、保存している間にカビが生えてしまうかもしれません。
採った種は十分乾燥させてから風通しのよいところで保存しましょう。密封できるビニール袋に入れて冷蔵庫で管理するのもオススメです。
■オシャレに見せる!アサガオの仕立て方
アサガオはツル性植物なので支柱を立てて誘引します。支柱を立てる目安は、本葉が5~6枚になり、ツルが伸びだしたら。育てる場所の広さや環境によって、さまざまな仕立て方で楽しめますよ。
■あんどん仕立て

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代表的な仕立て方があんどん仕立て。専用の支柱も販売されていますので、購入すると手軽に誘引ができます。
自分で手作りすることも可能。植木鉢の四方に支柱を4本立て、麻ひもなどで支柱を囲むように、上下と真ん中の3段ほど結びます。
やや手間がかかりますが、らせん状に麻ひもを結んでいくと、スムースにツルがからみキレイなあんどん型に仕上がります。
■カーテン仕立て

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アサガオをカーテンのように仕立てて、美しい景観と日よけの両面で利用するグリーンカーテンもオススメ。カーテン仕立てにする場合は、長方形のプランターに植えるのがよいでしょう。
プランターの両端と真ん中に支柱を立て、窓枠から垂らしたネットを支柱にくくりつけて張ります。アサガオ全体に光が行き渡るように、ネットを地面と垂直ではなく少し斜めに傾けるのがポイントです。
■アーチ仕立て
U字型に曲がったアーチ支柱を使うと簡単にアーチ仕立てができます。直角に交差するように2本のアーチ支柱を鉢に立て、交差した部分を麻ひもなどで結びます。下から麻ひもをらせん状に巻き付ければ完成です。
■美しい花色がステキ!アサガオのオススメ品種5選
■ヘブンリーブル―

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澄み渡る青空のように鮮やかなブルーが人気のヘブンリーブル―。8~10月頃までの長い間咲き続け、旺盛に生育して育てやすいアサガオです。
1日のうちでも昼頃まで、ときには翌日も咲くほど花もちがよいのが魅力的。夏の暑さに清涼感を与えてくれます。
■琉球アサガオ(ノアサガオ)

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琉球アサガオは沖縄県に自生している多年草。
■スカーレット・オハラ
深紅の花が大人っぽい雰囲気のスカーレット・オハラ。中輪の花を3~5輪房状につけ、ゴージャスな印象を与えます。ツルは3メートル程度なので、カーテンにするよりコンパクトな仕立て方の方がよいでしょう。
■フライング・ソーサー

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フライング・ソーサーは白地に青や紫の斑が入る花が涼しげ。斑の入り方が一つひとつの花で少しずつ違い、さまざまな模様を楽しめます。
8~10月頃まで咲き続け、花もちがよいのも嬉しいところです。
■桔梗咲きシリーズ

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珍しい桔梗咲きのアサガオ。一般的なアサガオは丸型で一重ですが、桔梗咲きシリーズは名前のとおり桔梗のように、とがった花が特徴です。控えめな花姿ですが人目をひく存在感があります。
■まとめにかえて
昔から夏の風物詩として親しまれてきたアサガオ。品種改良で色や形のバリエーションも豊富になってきました。
近年とくに暑さが厳しくなってきた日本の夏。少しでも涼しく爽やかに過ごせるように、アサガオを種まきからじっくりと育ててみませんか。