国内海運大手の商船三井(9104)は2022年6月15日、自動車船でカーボンオフセット航海を実施したと発表しました。
同社はSDGsの観点から、環境に配慮した活動を積極的に展開しています。
今回は同社のカーボンオフセット航海や環境戦略について紹介します。
■商船三井、自動車船でカーボンオフセット航海を実施
商船三井は2022年6月15日、日本から欧州向けの完成車海上輸送において、カーボンオフセット航海を実施したと発表しました。
今回の取り組みは、現在の技術レベルでは削減が困難な二酸化炭素(CO2)排出量に対するカーボンクレジットの活用について、海運における具体的な利活用を検討するためのパイロットケースとして実施したものです。
商船三井が運航する自動車船「BELUGA ACE(ベルーガ・エース)」は、マツダ(7261)の完成車を船積みし、2022年4月18日に広島港を出港、2022年5月28日に英国・ブリストル港にて航海を完了したとしています。
なお、今回の取り組みでは、ガーナと中国における植林・再植林プロジェクトから創出されたカーボンクレジットを活用したといいます。
■商船三井の環境ビジョン・戦略
商船三井グループは、2021年6月に発表した「商船三井グループ 環境ビジョン2.1」で、2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目標としています。
ゼロエミッション燃料の研究開発、低炭素船への船舶更新といった最大限の排出量削減努力に加え、多様なステークホルダーとの共創を通じて、カーボンクレジットの利活用や、自然・技術ベースのネガティブ・エミッションの創出にも取り組み、ネットゼロ・エミッションを図っていきます。
■商船三井が設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井では、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として、以下5つをサステナビリティ課題として設定しています。
- Safety & Value
- Environment
- Human & Community
- Innovation
- Governance
■商船三井の2022年3月期の業績
最後に、商船三井の2022年3月期の業績を振り返っておきましょう。
2022年3月期の売上収益は2兆7445億円(前期比▲3.0%減)、営業利益は904億円(同▲11.7%減)となりました。
年間を通じた半導体の供給不足に加え、第2四半期には東南アジアでの新型コロナウイルス感染症拡大により、取引先から調達している部品の供給制約が継続しました。
結果、米国や国内の生産拠点において生産調整や操業の一時停止が起こりました。
利益面についても、原材料価格の高騰や自動車売上台数の減少などが損益の悪化に影響しました。
■まとめにかえて
直近の業績が減収減益となった商船三井。
しかし、SDGsの観点での活動は積極的に行っています。
足元の取り組みが今後どのように寄与するのか、注目です。
■参考資料
- 株式会社商船三井「自動車船でカーボンオフセット航海を実施 ~欧州向け完成車海上輸送時のCO2排出量を相殺~」( https://www.mol.co.jp/pr/2022/22078.html )
- 株式会社商船三井「2022年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」( https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS07355/3568531b/ecd7/40f2/8330/2715134adb12/140120220511540685.pdf )

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