■安定的な資産運用で老後資金は貯められるのか



70歳以降も働きたいフリーランス4割! 独立を阻む「老後保障...の画像はこちら >>

企業に勤めている方の場合、6月30日にボーナスを受け取る方が多いです。食品を中心とした値上げにさらされる今、毎月給与以外の収入は嬉しいものですよね。



一方、フリーランスの場合はボーナスがありません。自由に働けるというイメージのフリーランスに憧れつつ、保障面の不安から独立に一歩踏み出せない方もいるのではないでしょうか。



会社員の好待遇として「将来の年金」もあげられます。フリーランスは国民年金だけなのに比べ、会社員は厚生年金も受給できるのです。実際、フリーランスのうち約4割の方は「70歳以降も働き続けるつもり」と回答したことが調査により明らかとなりました。



■フリーランスは「70歳以降も働きたい」人が4割



GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社の連結会社であるGMOクリエイターズネットワーク株式会社が行った「フリーランス・個人事業主の働き方に関するアンケート」によると、回答者596件のうち「70歳以降も働きたい」と答えた人が全体の約4割にのぼりました(2022年6月24日公表)。



70歳以降も働きたいフリーランス4割! 独立を阻む「老後保障の薄さ」というネック

出所:「FREENANCE byGMO」調べ「フリーランス・個人事業主の働き方に関するアンケート」



「60~69歳まで」と回答した人が最多で約4割ですが、「70~79歳まで」と回答した人も24.2%います。中には「90歳以上」という意見も。



フリーランスや個人事業主には定年がない以上、仕事の辞め時は自分で決めることとなります。十分な資産があれば「あとはのんびり」といきたいものの、そうではない事情が次の質問項目で明らかとなりました。



■フリーランスのうち老後資金を備えている人の割合とは



老後資金を蓄えているか否かを質問したところ、「蓄えていない」という回答が6割以上となり、「備えている」人を上回る結果となりました。



70歳以降も働きたいフリーランス4割! 独立を阻む「老後保障の薄さ」というネック

出所:「FREENANCE byGMO」調べ「フリーランス・個人事業主の働き方に関するアンケート」



フリーランスの中には「好きなことを仕事にしているため、できるだけ長く仕事を続けたい」と考える人も多い一方、老後資金に不安があるためリタイア希望年齢を引き上げていることも予測されます。



ちなみに、すでに備えのある老後資金の金額は「100~300万円」がトップ、「100万円以下」と「1000万円以上」が同率で続きます。老後資金の金額は二極化傾向にあるようです。



■厳しいフリーランスの老後事情



会社員は厚生年金に加入します。厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、最新の厚生年金の受給額平均は月額14万4366円です。しかし国民年金の月平均は5万6252円。



もちろん、少しでも厚生年金に加入していた期間があればその分を受給することはできますが、それでも年金の受給額が減ることを考えると、フリーランスの貯蓄はとても重要だとわかります。



にも関わらず、十分な貯蓄が保有できていないのが現状です。



「資産所得倍増プラン」なる言葉もニュースとなりましたが、反発を感じた方も一定数いるのではないでしょうか。



一方で、老後の備えとして投資信託などをする必要性も感じる方は多いです。銀行の預金と比べたメリットとデメリットは両方存在します。



「安全でゼロリスクな資産運用」はありませんが、リスクを抑えた「安定的な資産運用」に限定することは可能です。資産運用は博打と違うものですが、混同している人が見られるのも事実。



例えば金融庁の資産運用シミュレーションで試算してみると、毎月3万円を20年間積み立てれば720万円ですが、3%で運用できれば984万9000円となり、264万9000円の運用収益が得られます(各種税金等を考慮しない場合)。



独立の夢に対し「保障の薄さ」が障壁になる場合、貯蓄や保険、資産運用が一つの武器となることもあります。情報収集など、できることから始めてみてはいかがでしょうか。



■参考資料



  • 「FREENANCE byGMO」調べ「フリーランス・個人事業主の働き方に関するアンケート」( https://freenance.net/archives/news/2943/ )
  • 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」( https://www.mhlw.go.jp/content/000925808.pdf )
  • 金融庁「資産運用シミュレーション」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html )
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