手軽に少額から始められる積立型の投資信託が人気を博しています。



iDeCo公式サイトによると、2022年5月にiDeCoに新規加入した人は約4万4000人で、加入者数は約246万3000人に達しました。



節税効果や非課税効果のあるつみたてNISA、iDeCoを始められている方も多いのではないでしょうか。どちらも主に投資信託を活用した制度ですが、商品によって仕組みや特徴は様々です。



今回はその仕組みや特徴を紐解いて行きたいと思います。その上で後悔のない資産運用選びの参考にしていただければ幸いです。

つみたてNISAやiDeCoを始めた人が「後悔」するポイントをまとめてみます。



■後悔1. 「つみたてNISAとiDeCo」使い分けをすればよかった



まずは使い分けのポイントです。



どちらを選ぶにせよ、一般的に長期目線での資産運用が基本の考え方です。しかし、急事の用で資金が必要になることもあるでしょう。



その場合注意いただきたいのは、iDeCoは原則60歳にならなければ受け取れないということです。



「老後資金のために」と割り切って始めたとしても、マイホームやお子様の教育資金など大きなお金の準備でまとまったお金が必要となるケースも想定しておくことが必要です。



そういった可能性を踏まえ、闇雲に「節税になるから」といった理由で始めるのは危険です。
計画性を持って無理のない金額で活用したほうが良いでしょう。



■後悔2. 家計の資産全体からとれるリスクを考えればよかった



資産運用を考えるとき、「なるべくリスクを抑えたい」と、特に初心者の方こそ安定的な金融商品を選びがちです。



一般的にはリスクは「値下がりすること」「元本が減ること」「損をすること」があり、極力避けたいと考えるでしょう。



しかし、あまりにもリスクを抑え過ぎるとリターンも同じくらい小さくなってしまいます。結果的に、全然増えていないということも起こり得ることになるでしょう。



将来大きく資産を増やしていきたいのであれば、選ぶ商品でリスクを過剰に抑えるのではなく、成長が期待できる資産を毎月買付し、ある程度積極的な運用も必要です。



また、ご家庭の貯蓄状況によっても変わってきます。ご家庭の貯蓄全体を見渡して、どれくらいのリスクが取れるかを考えましょう。



■後悔3. 金融機関をきちんと選べばよかった



つみたてNISAやiDeCoは、証券会社や銀行などの金融機関で開設することが可能です。どこでも同じ金融商品を扱うわけではないので、事前に自分が投資したい商品を扱っているか確認しましょう。



下調べをしなければ、せっかく口座開設までしたのに買いたい商品がないなんてことにも。



また、たとえばつみたてNISAへの投資でポイントが付与されたり、ポイントを利用して投資できるなど、各社さまざまなサービスを行っています。

一度はじめれば長期間利用することになるので、投資をはじめる金融機関はしっかり比較して選びましょう。



■後悔4. 売却タイミングを考えておけばよかった



はじめるのは意外と簡単でも、多くの方が悩むのが終わり方、つまり売却時期です。



つみたてNISAの非課税期間は20年間。つみたてNISAは非課税期間終了後もそのまま保有できますが、課税口座にうつれば課税対象になります。



非課税期間の終了後には、非課税期間満了時の価格から値上がりした分が運用益になります。



例えば40万円で投資をし、非課税期間満了時には20万円、その5年後に30万円になって売却した場合、損失になると思いますか?利益になると思いますか?



実は、この場合は非課税期間満了時の価格の20万円で買い取ったという判断になるため、30万円で売却した場合は、10万円の利益になってしまいます。



非課税期間満了時の資産価格によっては、余分な税金がかかることを知っておく必要がありそうです。



また、非課税期間満了時までに非課税で売却したいと考える場合、つみたてNISAの場合は年度ごとの管理が必要になります。



例え同じ商品で運用したとしても購入した年数分の管理が必要です。その管理がご自身でできるかどうかも考える必要がありそうです。



iDeCoについても、現時点では原則65歳までのつみたてが可能で、75歳まで運用可能です。



ただし、制度上は75歳まで運用できても、ご自身のライフプランに合った売却タイミングかどうかも考える必要があります。年齢によっては、iDeCoの方が売却までの期間が長い方もいるので、その点についても把握しておくべきでしょう。



基本的にはつみたてNISAとiDeCoは長期間積み立てるものです。



いずれをやるにせよ「目的」を明確にすることが重要です。「何年間運用するのか」「どのくらい増やしていきたいのか」売却のタイミング時期を考慮した選択をしましょう。



■「つみたてNISAやiDeCo」始める前に考えておくべきことまとめ



【チェックリスト付き】つみたてNISAとiDeCo、知らないと絶対後悔するポイント4選

出所:LIMO編集部作成



つみたてNISAとiDeCoはいずれも魅力的な制度ではあります。



一方で、知らないと後悔する注意点もある商品です。「流行り」だけで始めるのではなく、事前にしっかり調べてご自身に合ったプランで始めると良いでしょう。



■参考資料



  • 金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20220225.html )
  • 金融庁「つみたてNISAの概要」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html )
  • iDeCo公式サイト「iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者数等について」( https://www.ideco-koushiki.jp/library/pdf/number_of_members_R0405.pdf )
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