気がつけば7月も半ばに差し掛かろうとしています。2022の折り返しに立ったところで、「2022年の抱負」を思い出してみませんか?



「今年こそはお金を貯める」という目標を立てていた方も多いと思います。

しかし、最近の急激な物価上昇により、思うように貯金ペースが上がっていない家庭もいることでしょう。



とはいえ、どんなライフイベントにも必要となるのがお金です。同年代のみんながいくら貯金しているのか気になりつつ、なかなか人には聞けないものですよね。

そこで今回は、総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2021年(令和3年)」から、収入や貯蓄の実態を解説します。

あなたと同世代のお財布事情をながめていきましょう。



■【20歳~70歳代】年代別の平均年収を比較



まずは、総務省の同調査から「二人以上世帯」の平均収入を見ていきます。



ちなみに全年代での平均年収は633万円でした。



  • ~29歳:594万円
  • 30~39歳:661万円
  • 40~49歳:761万円
  • 50~59歳:874万円
  • 60~69歳:609万円
  • 70歳以上:426万円

20歳代~50歳代にかけては、多くの方が予想するとおり年齢とともに世帯収入も増えています。

一方、60歳代からは収入が大きく減少しています。これは定年退職で収入がゼロとなった人や、再雇用制度などで給与が下がった方がいるからと予想できます。

ここからは、世代別の貯金額・負債額も見ていきましょう。



■【20歳~70歳代】年代別の平均貯金額と負債額を比較



同じく総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)2021年(令和3年)」から、二人以上世帯の貯金額をチェックしていきます。



全年代での平均貯金額は1880万円、負債額は567万円でした。



■世帯主の年齢別・平均貯金額



  • ~29歳:414万円
  • 30~39歳:774万円
  • 40~49歳:1134万円
  • 50~59歳:1846万円
  • 60~69歳:2537万円
  • 70歳以上:2318万円

貯金額は年代を経るにつれて、大きく増えています。一般的に子どもが大きくなるほど貯金が難しくなるものの、平均ベースでは着実に貯金を増やしているようです。



特に、40歳代からは貯蓄が1000万円の大台に乗っているとことは注目ポイントでしょう。若いころからコツコツ貯蓄を進めてきた成果とも言えます。また年収が上がったことによる影響も大きいでしょう。



50歳代になるとさらに貯金は増え、60歳代ではついに2000万円を超えています。70歳代の貯金額も2000万を超えており、まとまった老後資金が準備できていることがわかります。



ただし、貯金を見る上では負債の存在を無視できません。住宅ローン等の負債を抱える世帯も多いため、今度は年代別の負債額を見ていきましょう。



■世帯主の年齢別・平均負債額



  • ~29歳:802万円(750万円)
  • 30~39歳:1452万円(1374万円)
  • 40~49歳:1172万円(1080万円)
  • 50~59歳:692万円(618万円)
  • 60~69歳:214万円(172万円)
  • 70歳以上:86万円(62万円)

※()内は住宅・土地のための負債



30歳代と40歳代では負債額が1000万円を超えています。この年代で住宅を購入する人が多いからと考えられますが、実際に購入した人にとっては「そんなに安いはずがない」とも感じるでしょう。



平均は一部の値に引っ張られる傾向にあるため、数字だけを鵜呑みにはできません。ただし年齢を追うごとに負債が小さくなり、70歳代ではほとんど残っていない点は参考になるでしょう。



負債額のほとんどが住宅・土地のための負債、住宅ローンとなっていることから、地道に返済をしている世帯が多いことがわかります。



■では年代別の「ほんとうの貯金額」はいくら?



それでは、貯蓄から負債額を引いた「ほんとうの貯金額」も見ていきましょう。



全年代の平均は1880万円-567万円=1313万円となります。



  • ~29歳:414万円-802万円=-388万円
  • 30~39歳:774万円-1452万円=-678万円
  • 40~49歳:1134万円-1172万円=-38万円
  • 50~59歳:1846万円-692万円=1154万円
  • 60~69歳:2537万円-214万円=2323万円
  • 70歳以上:2318万円-86万円=2232万円

20歳代~40歳代ではマイナスになっている一方、50歳代で一気に黒字に転じ、1000万円を超えました。

結婚や出産、マイホーム購入などのライフイベントが起きる時期である30歳代は負債が最も大きくなっています。しかしその後は徐々に純貯蓄は増えていく傾向が読み取れます。



■貯金の内訳もみる



貯金の全体平均は1880万円でした。しかし、全てが銀行預金というわけではありません。金融資産の中身も見ていきましょう。



  • 通貨性預貯金:584万円
  • 定期性預貯金:615万円
  • 生命保険など:357万円
  • 貸付信託・金銭信託:7万円
  • 株式:152万円
  • 債券:33万円
  • 投資信託:102万円
  • 金融機関外:29万円

預貯金が半分以上を占めているものの、それ以外は株式や投資信託など、資産運用にも分散していることがわかります。



銀行預金だけでは金利が低く、お金を増やすのに時間がかかってしまいます。効率よくお金を育てるためにも、こうした資産の分散は参考になるでしょう。



■2022年こそ貯金をしたい!年代別の平均をモチベーションに変えてみては?



年代別の平均収入・貯金額を世代別に見てきました。



気づかないうちに2022年も半分を過ぎてしまいましたが、まだまだできることはあります。今回紹介した平均をまずは短期目標とし、再度貯金と向き合ってみてはいかがでしょうか。



また年代別の貯金額にある程度近いという方は、ご自身のライフプランから貯金額を決めてみるのも一つです。



世代別「平均年収と貯金額」はいくらか。預貯金の割合と負債額に特徴あり

出所:金融庁「投資の基本」



ライフプランとは、住宅購入やお子さんの大学進学など、人生の節目となるイベントを組み込んだ人生設計です。主なライフイベントに合わせて、必要な資金とその時期を明確にしていきます。



これにより、いつまでにどれくらい貯蓄をすべきかを具体的に考えることができます。



まずは、家族で今後のライフイベントについて、話し合ってみてはいかがでしょうか。



■参考資料



  • 総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上世帯)第8-5表」( https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&stat_infid=000032191002&result_back=1&tclass4val=0 )
  • 金融庁「投資の基本」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html )
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