■年率1%と5%も計算



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「貯蓄から投資へ」の流れで話題の一つとなっているNISA制度。中でも「つみたてNISA」は若者や現役世代に人気です。



金融庁の資料より、つみたてNISAの年代別買付額を2021年3月末から6月末時点の増加率で見ると、最も増えたのは「20歳代(26.0%)」「30歳代(21.1%)」「40歳代(17.2%)」。



つみたてNISA「月3万円・年率3%」で運用できたらいくらになるのか。魅力や注意点も解説

出典:金融庁「正誤表 【NISA 口座の利用状況調査(2021 年 6 月末時点)】」



現代は20代でも老後に不安を抱える若者は多いもの。

30~40代であれば住宅ローンや教育費とともに老後資金を準備することになり、運用の必要性を感じる方も多いでしょう。



毎月投資信託を買い付ける「積立投資」は、買付時期を分散できる点も人気の理由の一つです。



とはいえ、その効果は想像しにくいでしょう。



もちろん投資なので損をする可能性はありますが、たとえば「月3万円・年率3%」で運用できた場合には20年後いくらになっているのでしょうか。



つみたてNISA制度のおさらいをしながらみていきます。



■つみたてNISAとは。制度や商品本数も確認



つみたてNISAとは、年40万円まで、最長20年間、運用益に通常約2割かかる税金が非課税になる制度です(非課税投資枠は最大800万円)。



つみたてNISA「月3万円・年率3%」で運用できたらいくらになるのか。魅力や注意点も解説

出典:金融庁「つみたてNISAの概要」



金融庁が厳選した213本の商品の中から、自分で投資先を選び、毎月一定額を積み立てていきます。

商品数は以下の通り、インデックス投資信託が多くを占めています。



  • 指定インデックス投資信託:183本
  • 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):23本
  • 上場株式投資信託(ETF):7本

出典:金融庁「つみたてNISAの対象商品」(2022年4月26日時点)



インデックス投資信託とは、たとえば日経平均やNYダウといった株価指数などの指標に連動する運用を目指す投資信託のことをいいます。



値動きが分かりやすいため、初心者でもはじめやすいと人気です。



■つみたてNISA「月3万円・年率3%」で運用できたらいくらになるのか



「つみたてNISAがどうやら良いらしい」と聞いても、いまいち実感できない方もいると思います。



運用なのでリスクはありますし、200本以上ある商品の中から選ぶのは大変に感じるでしょう。



実際に何%で運用できたのかは、後になってみなければ分かりません。ただ目安として知りたいという方もいるでしょう。



たとえば「月3万円・年率3%」でつみたてNISAを20年間運用できた場合、いくらの利益になるのでしょうか。



金融庁の資産運用シミュレーションを利用して試算します。



つみたてNISA「月3万円・年率3%」で運用できたらいくらになるのか。魅力や注意点も解説

出典:金融庁「資産運用シミュレーション」



■月3万円・年率3%・20年間運用した場合



  • 元本:720万円
  • 最終積立金額:984万9060円(利益:264万9060円/課税される場合の課税金額は約52万円)

※このシミュレーションでは信託報酬などを入れていないため、実際の数値とは異なる場合があります。



3%で運用できた場合、利益は約264万円。本来であれば約52万円は税金で引かれるため、受け取れる利益分は約210万円になります。



つみたてNISA制度を利用して、非課税期間内に売却できれば約264万円ですね。非課税による恩恵は大きく感じます。



もちろん3%で運用できるとは限りません。1%と5%で運用できた場合もご紹介します。



■月3万円・年率1%・20年間運用した場合



  • 元本:720万円
  • 最終積立金額:796万6837円(利益:76万7000円/課税される場合の課税金額は約15万円)

■月3万円・年率5%・20年間運用した場合



  • 元本:720万円
  • 最終積立金額:1233万1010円(利益:513万1000円/課税される場合の課税金額は約102万円)

1%で運用できた場合でも、課税される金額は大きいですね。5%となると100万円を超えます。



今回は利益が出たケースで計算していますが、もちろん運用ですから損をするリスクもあることは覚えておきましょう。



■つみたてNISAの魅力と注意点



今回確認したように、つみたてNISAは利益が出た場合に非課税になるのは大きなメリットです。



運用というと、リスクが怖くてなかなか踏み出せない方も多いと思います。そういった方にとっても、非課税になり、かつ少額から積み立てられるこの制度は投資をスタートするのに向いているしょう。



運用益が非課税になる制度としてiDeCoもありますが、iDeCoは私的年金制度で原則60歳まで引き出せません。



積立投資は基本的に長期間運用することでリスクを抑えられたり、利息に利息がつく複利の効果を期待できるもの。ただ万が一のことが起こった場合、つみたてNISAであれば途中で売却できるのもメリットです。



とはいえ、先ほど確認したように200本以上ある中から自分で商品を選びます。



商品を変えることもできますが、積立投資は長期間運用することで効果を実感しやすいため、長期間運用しても成長するだろうと思う先を選ぶ必要はあるでしょう。



また、もちろん損をするリスクもあります。誰かに勧められたから買うのではなく、自身でリスクや商品などを学ぶことは重要です。



■まとめにかえて



魅力もリスクもあるつみたてNISA。しかし、投資は自己責任です。



「自分たちの時代の老後は年金がどうなるのか」「老後資金はいくらあればいいか」「実際にどれくらい貯蓄できそうか」もあわせて考えながら、まずは情報収集をしてはいかがでしょうか。



■参考資料



  • 金融庁「正誤表 【NISA 口座の利用状況調査(2021年6月末時点)】」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20211012/01.pdf )
  • 金融庁「つみたてNISAの概要」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/overview/index.html )
  • 金融庁「つみたてNISAの対象商品」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/26.pdf )
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