■働くシニアの実態とは
日本国内の新型コロナウイルスの新規感染者数は各地で過去最高を上書きしています。
せっかくの夏休み、行動制限は出ていないものの「家で過ごそう」と考える方も多いのではないでしょうか。
こうした時間を利用しておすすめしたいのが、「一度マネープランをじっくり考えてみる」ということです。
定年退職後の老後生活に対し、不安を抱えるものの「具体的に考えたことはない」という方も多いものです。
理由としては「よくわからないから」「不確定要素が多いから」ではないでしょうか。
しかし、何もしないまま老後を迎えると、最悪の場合老後破産をするリスクもあります。
今回は今の70歳の貯蓄事情や就労状況を紐解きながら、これから老後を迎える現役世代が備えるべきことについてまとめていきます。
■【70歳代の貯蓄額】ふつうは2000万円を持っているのか
2019年には「老後2000円問題」が話題となりました。老後には年金収入以外に2000万円が必要だという金融庁の試算結果ですが、実際に今の70歳代は2000万円を保有しているのでしょうか。
まずは金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参考に、70歳以上世帯の貯蓄額を確認していきましょう。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」
■70歳以上・二人以上世帯「金融資産保有額」(金融資産を保有していない世帯を含む)
平均値:2209万円
中央値:1000万円
- 金融資産非保有:18.3%
- 100万円未満:4.5%
- 100万円以上200万円未満:3.8%
- 200万円以上300万円未満:3.1%
- 300万円以上400万円未満:4.5%
- 400万円以上500万円未満:2.0%
- 500万円以上700万円未満:5.4%
- 700万円以上1000万円未満:5.6%
- 1000万円以上1500万円未満:10.3%
- 1500万円以上2000万円未満:6.0%
- 2000万円以上3000万円未満:11.9%
- 3000万円以上:22.1%
- 無回答:2.6%
70代貯蓄の平均は2209万円なので、一見すると2000万円を多くの方が保有しているように思えます。
しかし、中央値では1000万円です。
中央値とは、値を一つずつ並べたときにちょうど真ん中に来る数字を指し、より実態を表しやすいと言われます。
対して平均は極端に離れた値に引っ張られやすい性質があるため、70歳代の貯蓄には格差があることが予想されます。
実際に、分布を見ると2000万円以上保有している世帯は29.4%です。
金融資産が1000万円以上2000万円未満の世帯は16.3%、さらに金融資産を保有していないという世帯は全体の18.6%。
やはり貯蓄格差があることは否めません。
70歳代といえば、働く世帯と働いていない世帯が混ざり合う年代です。貯蓄には「退職金の有無」や「親からの遺産」が大きな影響を与える一方、「貯蓄の切り崩しを緩やかにできているかどうか」も影響します。
次は働く70歳代の実態に迫ります。
■「働く70歳代」2010~2020年の推移を見る
厚生労働省が公表した「令和4年版高齢社会白書」によると、70歳以上で働く人の割合は以下のようになっています。
出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」
- 70歳~74歳:32.6%
- 75歳以上:10.5%
10年前の2010年と比べると、75歳以上については2.2ポイントの増加となっていますが、70歳~74歳については、実に9.8ポイントも上昇していることがわかります。
「75歳以上」でも約1割が働いており、シニアの労働事情は一昔前と大きく変わっていることが感じられます。
■働けないリスクに備える
70歳代の貯蓄と働くシニアの割合を確認してきました。
現代は定年延長や再雇用が進み、60歳以降も働く方は増えました。70歳以上でも一定の割合の方は労働しています。
今後も働くシニアはどんどん増えていくでしょう。
一方で、健康寿命は72~75歳だとされています。貯蓄を切り崩すペースを緩やかにするためにも「労働」は有効ですが、いつまで働けるかは誰にもわかりません。
働けなくなるリスクにも備えることが必要になるでしょう。
例えば貯蓄であっても、ある程度を資産運用に振り分けておけば老後も運用を続けることができます。複利の効果を味方につけられれば、資産が減るペースをゆるやかにできるでしょう。
「資産寿命を延ばす」という考え方になります。
■老後破産を避けるために
おうち時間に考えておきたいことは、以下のことです。
- 年金はいくらもらえそうか
- 70歳までにいくら貯めておくべきか
- 70歳代でも働きたいのか
- 70歳代で働けなくなったときのために何で備えるか
もし資産運用を取り入れるのであれば、リスクをしっかり把握することが重要です。とくにiDeCoやつみたてNISAなどは「流行っているから」「政府が後押ししているから」と調べずに始めようとする方がいますが、これはNGです。
まずはしっかり理解できるよう情報収集をしましょう。
一方で、これまで運用をしたことがない方にとっては「資産運用は怪しい」「博打やギャンブルと同じ」と感じる方もいます。
昨今の投資トラブルのニュースを見ると、さらにそう感じてしまうかもしれませんね。
しかし、資産運用には預貯金にないメリットがあるのも事実です。正しい知識を身につけるためにも、おうち時間を使ってじっくり情報収集してみることをおすすめします。
それぞれのメリットデメリットを知った上で「自分には合わない」と判断するのはいいでしょう。ただし、「何となく怖いから」と避けていては知らない間に損をしているかもしれません。
知識が必要なものやリスクもそれぞれなので、ご自身に合ったものを探してみましょう。
■参考資料
- 厚生労働省「令和4年版高齢社会白書」( https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/pdf/1s2s_01.pdf )
- 厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」( https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf )
- 金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和3年)( https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2021/21bunruif001.html )

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