■【2022年8月15日は年金支給日】お盆に考えたい老後の貯蓄
日本経済団体連合会が2022年8月5日に公表した資料によると、大手企業の夏季賞与は平均で89万9163円となりました。昨年の83万9927円から8.77%の増加となっています。
ボーナスの使い道としては、旅行や趣味などさまざなま選択肢があります。将来に備えて貯蓄に回す人もいるでしょう。
人生100年時代と言われる今日、いずれ老後に向けて貯蓄をコツコツ進めておくことは重要です。
そこで今回は、「老後」についてより現実的に考え始める時期ともいえる、日本の40~50歳代に視点を当て、貯蓄額の実態を確認していきます。
■40歳代の貯蓄の平均・中央値はいくらか
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」より、40歳代の貯蓄を確認していきましょう。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和3年調査結果」をもとにLIMO編集部作成
■40歳代の貯蓄・金額別の分布
平均:916万円
中央値:300万円
- 金融資産非保有:24.8%
- 100万円未満:9.4%
- 100~200万円未満:7.5%
- 200~300万円未満:6.2%
- 300~400万円未満:4.6%
- 400~500万円未満:3.9%
- 500~700万円未満:9.2%
- 700~1000万円未満:6.7%
- 1000~1500万円未満:8.5%
- 1500~2000万円未満:4.8%
- 2000~3000万円未満:5.8%
- 3000万円以上:4.8%
- 未回答:3.7%
40歳代の貯蓄の平均は916万円となり、1000万円には届きませんでした。平均値は一部のお金持ちに釣りあげられるので、より実態に近い中央値も確認します。金額は平均値の3分の1程度の300万円まで下がります。
さらに割合で見ると、最も多いのは金融資産非保有、いわゆる貯蓄ゼロ世帯で24.8%です。4世帯に1世帯程度が貯蓄ゼロということになります。
ついで「100万円未満」(9.4%)「500~700万円未満」(9.2%)「1000~1500万円未満」(8.5%)の順となりました。貯蓄額にはばらつきがあることがわかりますね。
40歳代であれば子どもが小学生~高校生くらいの方が多く、生活費や教育費の負担が大きいでしょう。また、マイホームを買った場合は住宅ローンの残債もまだ多いでしょう。
なお、貯蓄を保有する世帯のみの貯蓄額は、平均1235万円・中央値531万円となっています。
■50歳代の貯蓄の平均・中央値はいくらか
ここからは、50歳代の貯蓄をチェックしていきましょう。
50歳代になると子どもも独立しはじめ、教育費が減る家庭もあるでしょう。
一方で、迫りくるリタイヤを控えて、老後がよりリアルに感じ始めるタイミングでもあります。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を元にLIMO作成
■50歳代の貯蓄・金額別の分布
平均:1386万円
中央値:400万円
- 金融資産非保有:23.2%
- 100万円未満:8.9%
- 100~200万円未満:6.5%
- 200~300万円未満:4.5%
- 300~400万円未満:4.0%
- 400~500万円未満:3.4%
- 500~700万円未満:6.4%
- 700~1000万円未満:6.3%
- 1000~1500万円未満:8.0%
- 1500~2000万円未満:5.7%
- 2000~3000万円未満:6.6%
- 3000万円以上:12.9%
- 未回答:3.5%
50歳代になると、平均値は1000万円を超えました。ただ中央値は400万です。老後を控えていると考えると、少し心もとない金額と感じる人もいるでしょう。
また、50歳代でも「金融資産非保有」(23.2%)が割合としては最も多くなっています。
一方で、次に多いのが「3000万円以上」(12.9%)となり、50歳代の貯蓄額は大きく二極化しているとも言えそうです。
■老後資産を作る3つのコツ
「老後の貯蓄はそのときになってから考える」と先延ばしにしてしまいがちですよね。
しかし定年後は、収入が現役時代より下がったり、病気やけがで思わぬ出費がかさんだりする可能性があります。
金銭的な不安を抱えたまま老後を迎えないように、老後に向けて資産を形成するための3つのコツを見ていきましょう。
■老後資産を作るコツ1. 世界株式を視野に入れる
まず、資産を形成する際には、成長資産に目をつけることが重要です。経済成長が期待される分野(=成長資産)に投資する金融商品は何かを考えるとよいでしょう。
たとえば、世界株式などの「成長」資産で、年率6%で運用すれば、12年で資産が2倍になります。
長期的に、今後も成長が見込まれる世界経済をターゲットにすると良いでしょう。
■老後資産を作るコツ2. 長期・積立・分散で運用
次に重要なキーワードは、「長期、貯蓄、分散」です。
金融商品は日々価格が変動するため、一括で大きな金額を購入すると、価格が下落した場合に大きな損失を被るリスクがあります。
一方、定期的に積立投資なら、「価格が高いときは少なく、価格が低いときは多く」買うことになります。
購入時期を分散させることで、購入単価の平均化につながり、価格変動の影響を受けにくくなります。
■老後資産を作るコツ3. 投資と保障のバランスを取る
長期的な投資を目指すのであれば、定期的な収入があることが前提です。
投資に回す貯蓄が枯渇した場合、資産運用を続けること自体が難しくなる可能性があります。
病気や怪我など万が一のことは、いつ発生してもおかしくはありません。
収入の急減や病気などのリスクに対して、最低限の生活防衛資金などは用意しておきたいところです。
■40~50歳代の貯蓄「老後格差」に陥らないために
今回は、40~50歳代の貯蓄額の実態を見てきました。
どちらの世代にも貯蓄額にはかなりの「ピンキリ事情」があることがわかりました。
老後になってから後悔しないためにも現役世代のうちからコツコツ貯蓄を進めておく事が重要です。
今はつみたてNISAやiDeCoといった、投資初心者でも少額からはじめやすい制度も整ってきています。こうした制度についてじっくり調べて、貯蓄の手法を考えてみるのもいいでしょう。
お盆でまとまったお休みが取りやすいこの時期に、今後のマネープランについて考える時間を設けてみてはいかがでしょうか。
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参考資料
- 日本経済団体連合会「2022年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)」(2022年8月5日)( https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/074.pdf )
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」( https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari2021-/2021/21bunruif001.html )

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