■ムーヴキャンバスの魅力に迫る
車体がコンパクトで税金が安い軽自動車は、2021年の日本国内新車販売の4割近くを占める人気ジャンルです。そのため、ワンボックスカーやハッチバックといった実用的な車だけでなく、本格的なオフロードカーなど多種多様な車種が用意されています。
今回紹介するダイハツ ムーヴキャンバスは、同社の軽トールワゴンであるムーヴの兄弟車。ムーヴは、1995年に初代が登場し、長年に渡りスズキの軽トールワゴン「ワゴンR」のライバルとして知られています。
ムーヴがデザインと室内空間を両立し、老若男女に受け入れられるトールワゴンタイプの軽自動車であるのに対し、ムーヴキャンパスは自身のライフスタイルを楽しむ若年女性を対象に企画された軽トールワゴン。
2016年に初代モデルが登場し、丸みがある可愛いデザインのミニバス風デザインや、荷物の出し入れや人の乗り降りで便利な両側スライドドアを採用。
デザインと実用性を両立したことで、スズキからライバル車である「ワゴンRスマイル」が登場するほどの人気になりました。
今回はムーヴキャンバスについて解説していきます。
■1. 2代目ムーヴキャンバスには、「ストライプス」と「セオリー」の2つのグレードを比較
そんな、ムーヴキャンバスは、2022年7月に2代目が登場。エクステリアは、初代ムーヴキャンバスに似たデザインとなっていますが、新たにパワフルなターボエンジンを搭載。また、ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(DNGA)を展開し、約50キロの車体軽量化等を行うことで燃費を向上させています。
今回の、新型ムーヴキャンバスで注目されたのが「ストライプス」「セオリー」の、2つのシリーズが用意されていることでしょう。


画像出典:ダイハツ公式
「ストライプス」は、初代ムーヴキャンバスのコンセプトを受け継いでいます。
ホワイトをベースにイエローやピンクなどのカラーを用意した2トーンカラーを採用したエクステリアや、クリーム色のインテリアを採用。
■2. ムーヴキャンバス「セオリー」の特徴

画像出典:ダイハツ公式
そして、今回新たに登場したセオリーは、ストライプスよりも落ち着いたモデルが欲しい女性や男性向けのシリーズとなります。
エクステリアは、モノトーンのカラーリングに、サンドベージュなどのシックなカラーリングを用意することで、ストライプスと対象的な落ち着いたデザインとなっています。

画像出典:ダイハツ公式
また、インテリアもダークブラウンの内装などを採用することで、エクステリアと同じく落ち着いたデザインとなっています。
■3. ストライプスやセオリーのオプションもチェック
また、ポップで可愛いストライプスと、落ち着いたセオリーは、エクステリアやインテリアをドレスアップさせる、パッケージオプションも違う物を用意しています。


画像出典:ダイハツ公式
ストライプスのディーラーオプションでは、ホワイトやメッキをアクセントにした外装パーツに、ライトウッド調の内装パーツを採用し、可愛いキャラクターを強調した「リラックススタイル」を用意しています。
一方、セオリーは「エレガントスタイル」と「ビタースタイル」の2種類のスタイルを提案しています。


画像出典:ダイハツ公式
エレガントスタイルは、メッキパーツでドレスアップしたエクステリアに、ダークブラウンのパネルやメッキ調のパーツを組み合わせたインテリアで構成されており、落ち着いた高級感を重視しています。

画像出典:ダイハツ公式
一方、ビタースタイルは、エレガントスタイルとは違い、ブラックメタリックのパーツでドレスアップを行ったエクステリアにエレガントスタイルと同じく、ダークブラウンのパネルを採用したインテリアにより、無印良品などのクラフト感覚を強調したスタイルを重視しています。
■4. ムーヴキャンバスの評価は
初代ムーヴキャンバスの顧客を想定したポップなストライプスに加え、落ち着いた雰囲気
を持つセオリーを用意し、多種多様なユーザーを取り込もうとしたムーヴキャンバス。
この試みは成功し、2022年8月に製造元のダイハツは、月販目標台数の4倍となる約2万6000台を受注したと発表しました。
ストライプスが若年層を中心に幅広い世代の女性に購入され、セオリーが男性や落ち着いたデザインを求めている人に高い評価を得ているのに加え、走行時の安定性、静粛性など高い基本性能や、新設定されたターボエンジンによる力強い加速感が評価されています。
ダイハツ ムーヴキャンバスの価格は149万6000円からです。
■参考資料
- ダイハツ「ムーヴキャンバス」( https://www.daihatsu.co.jp/lineup/move_canbus )