■【20~70歳代】貯蓄・負債・年収・持ち家率の平均はどれくらい?



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今年の秋以降も予想されている物価高。



一方で、世帯の平均所得金額の10年間の推移をみると、所得は上がることなくあまり変化が見られません。



特に高齢者世帯の所得は平均で300万円前後となっており、今回の値上げで生活を厳しく感じる方は多いでしょう。

これから老後を迎える方も、現役時代と高齢者になってからの年収のギャップはあまりイメージできていない方も多いのではないでしょうか。

今回は実際に現役世代と高齢者世帯の年収や貯蓄をみていきます。



■【現役世代と年金生活】年間の所得は平均でいくらか



まずは厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」より、各世帯の平均所得金額を見ていきましょう。



現役世代と年金生活「年収ギャップ」はいくらか【年代別】年収や貯蓄、持ち家率の推移をグラフで見る

出典:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況  Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」



  • 全世帯:552万3000円
  • 高齢者世帯:312万6000円
  • 高齢者世帯以外の世帯:659万3000円
  • 児童のいる世帯:745万9000円

全世帯で見た平均所得は約552万円ですが、高齢者世帯は約312万円と200万円以上下回ります。



2009~2018年の推移を見ると、全世帯は500万円台半ばで変わらず、高齢者世帯も300万円前後で変化が見られません。

唯一、児童のいる世帯では50万円近く上がっています。これには共働きが増えていることなどが要因の一つとして考えられるでしょう。



さらに詳しく、内閣府「令和4年版高齢社会白書」より所得階層別の分布について、総数と高齢者世帯にわけて確認します。



現役世代と年金生活「年収ギャップ」はいくらか【年代別】年収や貯蓄、持ち家率の推移をグラフで見る

出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」



上記のグラフについても、厚生労働省の2019年「国民生活基礎調査」をもとに作成されています。



総世帯の所得では最も多い順に「300~350万円」(7.1%)「200~250万円」(6.9%)「250~300万円」(6.7%)となっています。



50~450万円がそれぞれ5%以上となる一方で、「600~650万円」で4.6%、「700~750万円」(3.3%)「1200~1500万円」(3.8%)と高所得の世帯も一定数います。



一方で高齢者世帯では「150~200万円」(12.3%)「100~150万円」(12.0%)の順で多く、50~350万円でそれぞれ10%を超え、全体の約6割を占めました。



■「年金の所得に占める割合100%」はおよそ半数



高齢者の所得のうち、どれくらいが年金を占めるのかは気になるところかもしれません。同調査より確認しましょう。



現役世代と年金生活「年収ギャップ」はいくらか【年代別】年収や貯蓄、持ち家率の推移をグラフで見る

出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」



公的年金・恩給を受給している高齢者世帯のうち、その割合が100%なのは48.4%とおよそ半分。



残りの4分の1が60%以上、4分の1が60%未満でした。



受給する年金が国民年金か厚生年金か、また加入月数や現役時代の収入によっても将来の年金額は変わります。



現役世代の方は老後資金に備えるためにもねんきん定期便やねんきんネットを確認するといいでしょう。



■【20~70歳代】貯蓄・負債・年収・持ち家率の平均は?



では、年代ごとに貯蓄や負債はどれくらい異なるのでしょうか。



先ほどの内閣府の調査より、20~70歳代の「貯蓄・負債・年収・持ち家率」の平均を確認します。



現役世代と年金生活「年収ギャップ」はいくらか【年代別】年収や貯蓄、持ち家率の推移をグラフで見る

出典:内閣府「令和4年版高齢社会白書」



上記は総務省「家計調査(二人以上の世帯)令和2年」をもとに作成されています。



現役時代の40歳代でみると、「貯蓄1081万円、負債▲1231万円、年間収入786万円、持ち家率78.8%」です。



年間収入が最も上がるのは50歳代で869万円。

一方で、貯蓄が最も多いのは60歳代で2384万円になります。老後は年金の不足部分を貯蓄で補う方が多いでしょう。



60歳代以上では持ち家率が9割を超えるので、家賃がいらないという点もメリットです。一方、50歳代では87.4%となっており、持ち家の人が多いものの60歳代以上に比べると低くなっています。



■現役世代と年金生活の「年収ギャップ」に注意。老後を見据えた生活を



厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」では、高齢者世帯と児童のいる世帯の所得に約433万円の違いがありました。



一方で内閣府「令和4年版高齢社会白書」では、50歳代の年間収入が869万円、70歳代の年間収入が441万円であり、やはり約428万円もの違いが見られます。



平均で見れば、現役時代と年金生活では約400万円ほど所得や年間収入に差があるとわかります。想像以上に大きく感じた方も多いのではないでしょうか。



セカンドライフでは子どもが巣立ち、仕事もリタイアして現役時代ほどお金がかからない方も多いものです。とはいえこれほど収入が違うと、年金生活になってから生活を厳しく感じる方もいるでしょう。



加えて今回の物価高のように、社会情勢の影響を受け何が起こるかは誰にもわかりません。



ねんきん定期便の確認やリタイア後の生活をイメージして生活水準を変えていくとともに、仕事を続けることや資産運用といった工夫も今後さらに求められるでしょう。




参考資料



  • 内閣府「令和4年版高齢社会白書(全体版)」( https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/zenbun/pdf/1s2s_01.pdf )
  • 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況  Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」( https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf )
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