■年収400万円のお財布事情を知る



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「年収400万円世帯」と聞いて、あなたはどういうイメージを持たれるでしょうか。



少し前の調査にはなりますが、厚生労働省の「2019年 国民生活基礎調査」によると、日本人の1世帯あたりの平均所得金額は552万円で、中央値は437万円です。



【貯蓄と負債】年収400万円台の世帯のお金事情とは?所得の平均もグラフで見る

出典:厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査」



「平均」は極端に大きな数値に引き上げられるので、より現実に近い中央値で見ると、年収400万円前後の世帯はごく標準的な年収と言えるでしょう。

そこで今回は、年収400万円前後の世帯の貯蓄事情に迫ります。



■年収400万円台世帯の貯蓄と内訳をみる



まず、年収400万円台世帯の貯蓄額とその内訳を確認していきます。



総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和2年)第8-2表」から、「年収400万円台世帯の貯蓄事情」を整理していきます。



■年収400万~450万円勤労世帯(平均年収426万円)



平均貯蓄額:912万円



■〈貯蓄の内訳〉



  • 金融機関…897万円
     
  • 通貨性預貯金:317万円
  • 定期性預貯金:303万円
  • 生命保険など:225万円
  • 有価証券:52万円
     
  • 金融機関外…15万円

■年収450万~500万円(平均年収…474万円)勤労世帯



平均貯蓄額:784万円



■〈貯蓄の内訳〉



  • 金融機関…765万円
     
  • 通貨性預貯金:277万円
  • 定期性預貯金:237万円
  • 生命保険など:157万円
  • 有価証券:94万円
     
  • 金融機関外…19万円

年収400万円の世帯の貯蓄は、1000万円にもう少しで届くといったところです。



引き出しが容易な通貨性預貯金(普通・当座預金)と預入期間の定めがある定期性預金は、ほぼ同じ割合となっています。



普通預金のメリットは、必要なときにすぐにお金を引き出せることです。一方で、使いすぎのリスクもあります。将来のために貯めたい資金は、定期性預貯金などに分けて入れておく方がよいかもしれません。



■年収400万円台世帯の負債はほとんどが住宅ローンなどに



貯蓄額に触れたあとは、負債額も見ていきます。年収400万円台世帯が、貯蓄を進めていくうえで負担になっているのは何でしょうか。



細かく見ていきましょう。



■年収400万~450万円世帯の負債



  • 平均負債額・・・521万円
  • うち「住宅・土地のための負債」・・・486万円

■年収450万~500万円世帯の負債



  • 平均負債額・・・693万円
  • うち「住宅・土地のための負債」・・・652万円

負債額の大部分が「住宅・土地のための負債」となりました。主に住宅ローンですね。



■年収400万円台世帯の家族構成とは



最後に年収400万円台世帯の「家族の状況」についても見ていきましょう。



■年収400万~450万円世帯の家族のすがた



  • 世帯主の平均年齢・・・50.7歳
  • 世帯人数の平均・・・3.10人(うち18歳未満の世帯人員・・・0.81人)
  • 世帯主の配偶者のうち女性の有業率・・・39.1%

■年収450万~500万円世帯家族のすがた



  • 世帯主の平均年齢・・・49.8歳
  • 世帯人数の平均・・・3.18人(うち18歳未満の世帯人員・・・0.85人)
  • 世帯主の配偶者のうち女性の有業率・・・48.2%

年収450~500万円世帯で、配偶者(女性)の有業室は50%近くにもなります。



住宅ローンや教育費などで思うように貯蓄ができない部分もあるかもしれません。早い段階から老後に向けてしっかり準備しておくことが必要です。



■老後に向けて「上手に、賢く」準備するには



今回は、年収400万円台の世帯の貯蓄事情に迫ってみました。



年収400万円台の世帯の平均貯蓄額は、まとまった金額でした。



しかし、貯蓄から借金を差し引いた純貯蓄を考えると、その額は200万円から300万円になります。定年間近の年齢層であれば、「老後のお金」を貯めるペースを考え直す必要があるかもしれません。



また、住宅ローンや子どもの教育費などで家計が圧迫され、老後の資金を貯めることが難しい家庭も多いのではないでしょうか。この「急な出費」をどうやりくりして、自分たちの老後にどう備えればいいのでしょうか。



有効な方法のひとつが、「お金に働いてもらう」資産運用です。



「資産運用」「投資」という言葉を聞くと、「損をするかもしれない」「ちょっと怖い」という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。



確かに、資産運用にはリスクがつきものです。しかし、10年、20年の長期投資により、運用成績が安定し、元本割れのリスクも軽減されます。



金融機関によっては、ワンコインで始められるところもあります。少額から始めるのも一つの手でしょう。



先行きが見えないコロナ禍。家で過ごす時間が増える時期に、将来のお金の計画について情報収集をしてみてはいかがでしょうか。




参考資料



  • 厚生労働省「2019年 国民生活基礎調査の概況  Ⅱ 各種世帯の所得等の状況」( https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/dl/03.pdf )
  • 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」第8-2表( https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20210&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&stat_infid=000032190999&result_back=1&tclass4val=0 )
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