■定年後もお金のトラブルに注意
50歳代になると、定年退職後の生活について、より具体的に考えるようになる人も多いでしょう。
特に、老後の生活資金の準備不足や資産運用、保険のトラブルは、誰もが避けたいものですね。
あと10年~20年くらいで仕事を退職する予定の50歳代の方は、退職前の準備段階として、何をしたら良いのでしょうか。
今回は老後のお金で失敗しないために、覚えておきたい準備のポイントを確認していきます。
■50歳代、老後のお金は足りている?年金や貯蓄の確認を
定年退職をした後に、みなさんが一番気になるのは、「自分の老後資金は足りているのか」というポイントではないでしょうか。老後のお金に余裕があると分かっていれば、無駄な心配をすることなく、第二の人生を満喫することができます。
そこで、50歳代になったら、自分がもらえる年金額と貯金額から、老後の生活資金が十分にあるのか、確認してみるのがおすすめです。
厚生労働省年金局の資料によると、厚生年金保険(第1号)受給者の平均年金月額は令和2年度末現在で約14万6000円、国民年金受給者の老齢年金の平均年金月額は令和2年度末現在で約5万6000円となっています。
実際は、この年金額だけでは老後の生活が経済的に成り立たないという方が多いでしょう。そこで、現役世代のうちから、コツコツとお金を貯金していく必要があります。
一般的に老後の貯金は年金以外に2000万円の貯金があれば必要と言われています。
老後資金は預金口座にある現金はもちろん、株や投資信託で資産運用を行っている場合は、それらも老後に使うことができるお金となります。2000万円という数字を参考にしながら、退職までに必要なお金を貯めることを目標としましょう。
なお、毎年誕生日月付近に送付されてくる「ねんきん定期便」を活用すれば、自分の年金額をより正確に把握することが可能です。
出所:日本年金機構「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)
出所:日本年金機構「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)
■50歳代に行いたいマネープランの見直し
次に、老後の生活資金についてだけではなく、50歳代の方が、定年退職前に準備しておきたいポイントをみていきます。
■50歳代が退職までに準備しておきたいマネープランのポイント
- ローンを早期返済する
- 保険の見直しをする
- 生活水準を整える
50歳代の方の場合、住宅ローンの早期返済を目指しましょう。お金を返さなければならないローン期間が長い方は、少しでも繰り上げ返済をして、定年退職前に返しておくと安心です。
ローンの返済がなければ、老後の住居費を大幅に下げることができるので、精神的にも経済的にも生活に余裕が生まれます。
また、ぜひ保険の見直しを行いましょう。特に子どもがいるご家庭などでは、若い頃に加入した生命保険や、医療保険があるかもしれません。
50歳代になって子どもが巣立ったタイミングで、本当に必要な保険だけを厳選し、シンプルにしておくのがよいでしょう。すでに貯金が十分にあるという人の場合、保険に加入する必要もありません。
無駄な保険料を支払うことがないように、現在加入している保険を全てまとめて見直しをしてしまうのがおススメです。
さらに、自分の生活スタイルやお金の使い方についてもチェックしてみましょう。
定年退職後に、急に節約したり倹約するのは大きなストレスがかかります。50歳代のうちから、お金を散財しない生活にゆっくり慣れておくと、老後の生活も、限られた予算の中で楽しむことができるでしょう。
■退職してからも思わぬお金のトラブルに要注意!!
老後の生活は、「貯金をしっかり準備したからもう安心!」という訳ではありません。実は退職金や老後資金など、高齢者は資産を多く持っている人が多いので、そのお金を狙ったトラブルに巻き込まれることがあります。
「まさか自分が」と思う方もいるかもしれませんが、しっかりと用心しておくことが大切です。
たとえば、信頼できると思っていた証券会社の営業マンからも、高い手数料で、利益があまり期待できない投資商品を勧誘されることがあるかもしれません。
また、今まで加入していた保険会社から、一度保険を解約して、再度保険料が高い保険を進められることがあるかもしれません。
詐欺や犯罪だけではなく、思わぬトラブルにも注意する必要があります。
仕事を退職した方は、特にまとまって入ってきた退職金の使い方は慎重にし、自分が分からない投資商品への投資や、必要のない保険の話には、簡単に乗らないことが大切です。
お金のことで迷ったら、自分一人で判断せずに、信頼できる家族などに相談するのが安心でしょう。
■まとめにかえて
50歳代の方は、定年退職後の生活へ準備する最終段階に入ります。今までの貯金や、資産運用の資金、保険などをすっきり整理しておくと、老後に使えるお金の全容が見えてきますね。
お金が足りなさそうな場合は、あと10~20年でしっかり老後資金を準備し、マネープランを立てておくと安心して老後を迎えられます。
今回ご紹介した内容を参考にしながら、50歳代になったら、さっそく定年退職後のお金について、じっくり整理していきましょう。
■参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」( https://www.mhlw.go.jp/content/000925808.pdf )
- 日本年金機構「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和4年度送付分)( https://www.nenkin.go.jp/service/nenkinkiroku/torikumi/teikibin/teikibin.files/02.pdf )

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