2022年に入ってから、日本円の価値の下落が止まりません。



日本円の価値が下落する、いわゆる「円安」は輸入中心の日本にとってはコスト増につながります。

実際に身近な日用品の値上げが私たちの生活を脅かしつつありますね。



急激な物価高は、庶民だけでなく富裕層にも痛手です。

なぜなら、富裕層は私たちがイメージする以上に「倹約思考」だからです。

今回は、元証券会社勤務だった筆者より富裕層特有の「倹約思考」について4つのポイントを解説していきたいと思います。



■「富裕層」の定義とは



富裕層かどうかは、保有する資産の金額で決まります。



株式会社野村総合研究所によると、「富裕層」は1億円以上5億円未満の純金融資産保有額がある世帯のことを指します。



富裕層は意外に倹約思考?4つのポイントを元金融機関社員が解説

出所:野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」



「富裕層」をピックアップすると124万世帯のため、全体のうち約2%です。

「富裕層」と呼べる人はほんの一握りであることがわかりました。



■富裕層の意外な倹約ポイント1. 情報収集でオトクな情報を集める



富裕層の人は、常に自分にとって利益のあるものは何か情報収集していらっしゃいます。



日々のニュースや新聞だけではなく、幅広い人脈から最新の流行りや今後のトレンドなどをいち早くキャッチします。



例えば、お金の預け場所を一つとっても、普段よく使う銀行に寝かせっぱなしではなく、手間をかけても少しでも金利が高い銀行に預けかえたりします。

今ある資産をうまく活用してさらにお金を生み出すよう常に工夫をしている印象です。

こうした工夫が日々の節約につながったり、お金を増やすことにつながっているのですね。



■富裕層の意外な倹約ポイント2. 手数料・コストに厳しい



富裕層の人は、手数料やコストに対してシビアです。



なるべく手数料やコストの低いものを選ぶのはもちろん、手数料が明示されているものを好みます。



それは、払う手数料に対して費用対効果があるかを見極めているからでしょう。



例えば、株式の取引の場合、対面の証券会社はネット証券よりも手数料が大幅に高くなります。



それでも、資産運用のアドバイスや相場状況の報告、取引の手続きなどをすべて担当者に任せられる対価として手数料をお支払いいただきます。



一回の取引では金額が大きいほど手数料率が下がるため、コストを抑えながら最大限メリットがある使い方をされています。



このように、富裕層の人は手数料を抑えられるよう工夫したり、払うべき手数料なのかを考えながら日々行動していらっしゃいます。



■富裕層の意外な倹約ポイント3. 一つのものを長く大切に使う



富裕層の人に対して、華やかなものを爆買いしているイメージがあるかもしれません。



しかし、実際には「機能性」や「コスパ」のよいものを選んで長く使っているように思います。



例えば、ポロシャツとジーンズにアップルウォッチなど、上質で飽きのこないものを選んでいるからこそ長く使うことができるのかもしれません。

また、将来売却して価値が残るものを選んで買うため、途中で手放すときも捨てるのではなく売ることができます。



割引品や、安い商品にとびついて衝動買いするのではなく、本当に必要で長く使えるものかを考えることで、私たちも無駄な買い物を抑えることができるかもしれません。



■富裕層の意外な倹約ポイント4. 健康意識が高い



富裕層の人は、食事の面でも常に高級食品ばかりを選んでいるのではなく、栄養バランスを考えた食事を好まれます。



また、日課としてウォーキングやランニング、中には意識してジムのトレーニングを取り入れる人もいらっしゃいます。

なぜなら、健康な生活には体が資本であり、そのためには日々の食事や運動を大切だと考えているからです。

栄養バランスの偏りや運動不足で体が不調になれば、その分医療費などもかさみます。少しの健康意識で生涯、体を長持ちできるよう私たちも日頃から心がけましょう。



■まとめにかえて



富裕層は「倹約思考」だからこそ、結果的に資産を貯めたり増やしたりできるのでしょう。中途半端にお金を散財している人は、いくら収入があっても富裕層になることはできません。



また、本当の富裕層はお金があることをひけらかすこともありません。



富裕層に近づくためには、質素な生活を送りながら粛々と勤勉にお金を貯めていくのが正しい方法なのかもしれません。

今後も続くであろう物価高に屈さず、お金の出しどころはより一層メリハリをつけていきたいものですね。



■参考資料



  • 野村総合研究所「日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆と推計」(2020年12月)( https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1 )
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