今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは130.55円↓下値メドは126.00円
↑上値メド:130.55 下値メド:126.00
コード・カッティング(Cord Cutting):ケーブルテレビの契約を止めてインターネット経由の動画視聴を選択するという消費者の動向を示す言葉。コードとは有線のケーブルTVを指す。新型コロナ禍がコード・カッティングの動きを推し進めたとされている
WFH:英国でオフィス・スペースの2%が消失、稼働率は新型コロナ流行前の半分に
世界経済:2023年は2019年リーマンショック後に匹敵するような世界的不況に
円安:「高金利より、高インフレと円安の方が社会的不満少ない」 背景に政府・日銀が政治的判断も
新型コロナ:金融政策で新型コロナの恐怖を克服することはできない
1月16日(月曜)週明けのドル/円は「円安」。
1日のレンジは127.21円から128.86円。値幅は1.65円。
2023年11営業日目は127.77円からスタート。
東京時間昼前に127.21円まで円高に動き、昨年5月30日以来のドル/円の安値(円の高値)をつけた。
今日から始まる日銀政策決定会合を期待した円買いだったが、日銀が「政策変更なし」を決定する可能性もあるため、その後は円売り戻しが中心となって夕方には128.86円まで円安に戻した。終値は128.51円(前日比+0.65円)。
レジスタンス:
128.86円(01/16)
129.42円(01/13)
131.25円(200時間移動平均)
サポート:
127.21円(01/16)
126.86円(22/05/30)
126.68円(22/05/27)
年が明けて発表された米国の経済指標は、雇用統計では労働賃金が下落し、CPI(消費者物価指数)が低下したことを確認した。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げサイクルは、第4コーナーを回ろうとしている。一方で、ECB(欧州中央銀行)、BOE(イングランド銀行)の利上げ休止はまだ先だ。そして日銀はこれからが利上げ本番である。
米国との金利差縮小の見通しは、去年のドル高相場の大調整が始まることを意味する。FRBに利上げペースを緩める「余裕」ができることで広がるリスクオンもドル売り(円買い)要因になる。
日銀は、現在行われている日銀金融政策決定会合で、YCC(イールドカーブ・コントロール)政策における変動幅を拡大すると期待したポジションが積みあがっている。
しかしマーケットからの圧力に屈して政策変更をすることは、黒田日銀のプライドが許さないだろう。原状維持を決定すれば、ドル/円は急速に円安に戻ることも考えられる。
とはいえ、日銀の利上げは、「もし」から「いつ」へのステージにレベルアップしている。今追いかけるよりも、戻り売り(円の押し目買い)を狙う投資家もいる。いずれにしてもドル/円の天井は下がっている。

主要指標 終値

今日の為替ウォーキング
今日の一言
「私は天才ではない。ただ人より長く一つのことと付き合ってきただけです。」-アインシュタイン
Cause We’ve Ended As Lovers
日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)政策はすでに崩壊している。
YCCとは、長期金利の誘導水準を定め、その水準になるよう国債買入れを実施することだ。日銀は今から約7年前の2016年に、QE(量的緩和)からYCCに金融政策を転換した。
先週1月13日の国内債券市場において、長期金利の指標となる新発10年物国債利回りが上昇(価格は下落)して一時0.545%と、日銀が上限と定める「0.5%程度」を上回ったために、5兆円の国債を購入した。その前日の12日は4.6兆円を購入した。先月、9兆円に増額した1カ月の国債購入予定額をわずか2日で超えてしまったのだ。
それだけ大量の国債を買い入れても、利回りは0.5%に張りついている。
日銀はどうするのか?YCCを放棄してしまうのか、それともYCCは継続するがレンジ幅を大幅に広げて形骸化するのか。あるいは、レポ市場の国債を借りるチャージを大幅に引き上げることによって国債空売りを制限するのか。


今週の 注目経済指標

今週の注目テクニカルレベル(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円)

2022年 ドル/円データ

(荒地 潤)