ポイント投資と投資信託だけで100万円の利益を出す!という企画に挑戦中の、個人投資家・まつのすけさん。3月はトランプ不況が吹き荒れ、米国株関連が軟調だったため、トータルでは2カ月連続で痛恨のマイナス…。
2025年3月末時点の保有額:67万1,713円
3月はゴールド、インド株、グローバルサウスなどの新興国株が好調で、これらの保有投信はプラスでした。しかし、トランプ関税を起因としてリセッション・スタグフレーション懸念が巻き起こり、主力の米国株関連投信・グロース株関連投信が絶不調(泣)。トータルでは2カ月連続でマイナスを食らってしまいました。
米国大統領選挙の翌年1~3月は、S&P500種指数系の米国株の株価は軟調な傾向があり、シーズナリティ(季節特性)どおりの展開となってしまいました。
保有投資信託の3月の運用損益÷前月末残高の月間騰落率はマイナス4.75%となり、 楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド のマイナス3.08%を下回りました。しかし、連載開始からのトータルリターンは+103.00%で、 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) の+54.45%を大幅にアウトパフォームしています。
米国株は3月に大きく株価が下落すると、4月はプラスになる傾向があります。米国時間4月2日に発表の相互関税で、悪材料出尽くしを期待します。
イスラエルが米国製品の関税撤廃を発表しており、世界的に関税を課し合うのではなく、相互に撤廃する流れになれば、リバウンドを期待可能です。
2025年3月末時点の、エリア別ポートフォリオを解説!

3月は米国株が大幅に下落。中国株・香港株を売却してリバランスしました。ただし、基本的には、今後しばらくは「米国株有力」が基本シナリオです。
S&P500が史上最高値を更新した翌月にマイナス5%より軟調だと、1年後は過去100%上昇しました。平均+25.49%です。
また、S&P500が1カ月以内に高値からマイナス10%になると、半年後は過去100%上昇し、平均+14.7%/中央値+16.8%と堅調な傾向となっています。4月の実績に期待です!
2025年3月末時点の、タイプ別ポートフォリオを解説!

3月は米国株のグロース株が大きく下落し、 エヌビディア(NVDA) などは割安な水準まで下落したので、米国系投資信託を中心に購入しました。
基本的にはS&P500やオルカンが無難だと思いますが、NASDAQ100などのグロース株のリバウンド狙いにも妙味があると考えます。
S&P500が20日以内にマイナス10%の下落になると、1950年以降は1年後100%上昇しました。平均+19.9%/中央値+20.8%です。
なお、2000年以降、下落率が5%を超えた四半期の次の3カ月間は、平均+2.2%であり、全平均の+1.5%より高くなっています。
2025年3月末時点の保有投資信託~騰落率ベスト10
2025年3月3~31日までに、新たに購入した投資信託のうち、*騰落率ランキングをご紹介します。今月は下落が目立ったものの、プラスに転じている投資信託もあります! ぜひ何が上がって何が下がったのか、改めて確認していきましょう!
NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)成長投資枠で購入できるもの、NISAつみたて投資枠で購入できるもの、[iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)]で購入できるものに、それぞれマークを付けています。ご参考ください!
*騰落率:投資信託が、一定期間内にどれだけ値上がり・値下がりしたかを知るために、価格の変化率を計算したもの。
1位: 楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド(楽天・インド株Nifty50)[NISA成長投資枠]
騰落率:6.20%
どんなファンド?:インド株のインデックス投信で、組入上位銘柄は、IFSC NIFTY 50 MAR 25(インドの大手50銘柄に投資する指数)、HDFC Bank(インドの大手民間銀行)、ICICI Bank(インドを拠点とする大手銀行)、リライアンス・インダストリーズ(石油・ガスなどのエネルギー開発を主体としたインド最大のコングロマリット)、インフォシス(インドの6大メガIT企業の一角)、バーティ・エアテル(インドの電気通信事業者)、ラーセン&トゥブロ(製造と建設系のインドのコングロマリット)、ITC(もともとはインド国営のタバコ製造会社が民営化され、現在は食料品製造販売企業)、タタ・コンサルタンシー・サービシズ(自動車、製鉄、ITを主としたインドの大手コングロマリット)、アクシス銀行(インドの民間銀行において第三位のシェア)です。
まつのすけコメント:Nifty50指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資信託です。原則として為替ヘッジはなく、円安になるとプラス、円高はマイナスの影響があります。インドの証券取引所に上場している株式のうち、代表的な50銘柄で構成されています。
2位: SMT グローバルサウス株式インデックス・オープン[NISA成長投資枠]
騰落率:3.68%
どんなファンド?:南半球を中心とする新興国・発展途上国のインデックス投信で、組入上位銘柄は、HDFC Bank(インドの大手民間銀行)、リライアンス・インダストリーズ、ICICI Bank、インフォシス、ナスパーズ(130カ国以上でサービスを展開している多国籍インターネット企業)、ペトロブラス(ブラジルの石油会社)、バーティ・エアテル、ラージヒー銀行(サウジアラビアの大手銀行)、タタ・コンサルタンシー・サービシズ、ヴァーレ(ブラジルのエネルギー開発企業)です。
まつのすけコメント:MSCIグローバルサウス・セレクト・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投信です。為替ヘッジはないので、円高はマイナス要因となります。今後、米国株・米ドルがピークアウトした場合、グローバルサウス株は有望な資産クラスと考えます。
3位: Tracers S&P500ゴールドプラス
騰落率:1.62%
どんなファンド?:米国株とゴールドに投資するレバレッジ型投信です。S&P500が1倍、ゴールドが1倍で、合計2倍の投資となり、例えば100円なら200円分のポジションを取ることになり、通常のインデックス投信と比較するとハイリスクとなります。
まつのすけコメント:米国の株価指数先物、金先物取引に投資し、信託財産の純資産総額の200%相当額の運用を行います。原則として為替ヘッジはなく、円安になるとプラス、円高はマイナスです。3月はS&P500(円建て)が軟調でしたが、ゴールドは絶好調でトータルは上昇でした。
4位: 楽天・全世界株式(除く米国)インデックス・ファンド(楽天・VXUS)[NISA成長投資枠][NISAつみたて投資枠]
騰落率:0.63%
どんなファンド?:世界株のインデックス投信で、組入上位銘柄は、TSMC、テンセント、SAP、ASML、ノボ ノルディスク(デンマーク本社の世界有数のヘルスケア大手)、トヨタ自動車、ネスレ、ロシュ・ホールディング(スイス本社のヘルスケア企業)、アストラゼネカ(イギリス本社の製薬会社)、ノバルティス(スイス本社のヘルスケア企業)です。
まつのすけコメント:FTSEグローバル・オールキャップ(除く米国)インデックス(円換算ベース)に連動する投信です。為替ヘッジはありません。米国以外の国の株式に分散投資したい場合は選択肢に入れてもいいと思っています。
5位: Tracers NASDAQ100ゴールドプラス
騰落率:0.13%
どんなファンド?:米国株とゴールドに投資するレバレッジ型投信です。NASDAQ100が1倍、ゴールドが1倍で、合計2倍の投資となり、NASDAQ100とゴールドの両方に投資したい場合に選択肢となります。
まつのすけコメント:米国の株価指数先物、金先物取引に投資し、信託財産の純資産総額の200%相当額の運用を行います。
6位以下はこちら
6位: 楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天・VWO)[NISA成長投資枠]
7位: 楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)[NISA成長投資枠]
8位: 野村世界業種別投資シリーズ(世界金融株投資)
9位: iFreeNEXT ベトナム株インデックス[NISA成長投資枠]
10位: Tracers S&P500配当貴族インデックス(米国株式)[NISA成長投資枠]
まつのすけ、今月の注目銘柄!
楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)[NISA成長投資枠]
どんなファンド?:FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス(円換算ベース)に連動する投信で、米国株式市場における高配当銘柄の動きに連動する投信です。原則として為替ヘッジはありません。購入手数料は無料で、管理費用(含む信託報酬)は、年0.192%(税込)です。
まつのすけコメント:「FTSEハイディビデンド・イールド・インデックス」は、米国株式市場における高配当利回りの銘柄を対象とし、REIT(リート:不動産投資信託)を除く銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です。
年4回分配金が支払われるので、リタイア後の方などには、定期的に分配金を受け取って生活費に使えるので便利です。
組入上位銘柄は、ブロードコム(AIに強みがある半導体大手)、JPモルガン・チェース(大手金融機関)、エクソンモービル(エネルギー)、ウォルマート、ホーム・デポ、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アッヴィ(バイオ医薬品)、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ(大手金融機関)となっています。
まつのすけ、今月のがっかり
3月は米国株の反発を予想していましたが、大きく崩れてしまいました。しかし、もろもろの懸念は行き過ぎという認識です。仮に経済の悪影響が深刻化した場合、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げというクッションもあります。FRBがどこまで利上げするか不明だった2022年とは、状況が異なるため、定石どおりにはいかない可能性もあり、と警戒しています。
S&P500が6カ月ぶりの安値更新後、2日連続で90%以上の銘柄が上昇すると、1年後は過去17回中15回上昇しました。平均+11.9%/中央値+12.3%です。
また、米国の消費者信頼感調査で今後の株価下落予想が急増すると、S&P500は過去1年後8回中7回上昇しました。平均+22.82%/中央値+18.99%と堅調になっています。
2025年3月のポイ活実績:7,539ポイント

3月は 楽天銀行 でピッタリ300ポイントを獲得しました! クレジットカードの引き落とし、各種自動引き落とし、他の楽天銀行口座への振込、他の金融機関からの振込、ペイジー(ネットショッピングや税金などの支払いが、パソコンやスマートフォン・ATMから番号を入力するだけで完了するサービス)の支払いなどで、コツコツGETしました(参考: ハッピープログラム対象のサービス )。
「ちりも積もれば山となる」ということわざは、本当にそのとおりだと思いますので、今後も銀行の取引で楽天ポイントをためていきます。
(まつのすけ)