9月の株主優待株は406銘柄。携帯キャリアや家電量販店、鉄道、外食チェーンなど、魅力的な優待が多くそろっています。
9月株主優待 人気ランキング
順位 コード 銘柄名 優待品例 優待発生金額 1 9434 ソフトバンク 自社グループ電子マネー 22,980 2 4661 オリエンタルランド 1デーパスポート 322,000 3 9831 ヤマダHD 買い物割引券 44,780 4 9202 ANAHD 運賃・料金割引券など 286,800 5 9201 日本航空 運賃割引券など 312,900 6 9104 商船三井 フェリー運賃割引券など 481,600 7 8173 上新電機 買い物割引券 241,500 8 7867 タカラトミー 自社商品購入割引など 334,700 9 9023 東京メトロ 電車乗車券など 339,600 10 2267 ヤクルト本社 ファンクラブ無料入会権 237,800 ※1 優待発生金額 =2025年8月7日終値の株価 × 優待発生最低株数で計算した金額です。最新の情報は、楽天証券の「株主優待検索」>>
このランキングは楽天証券で優待を保有されているお客様の人数が2025年8月1日時点で多い順番です。この記事は銘柄を推奨するものではありません。
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*配当利回りは8月7日株価終値と2026年3月期配当予想で計算。小数点第三位を四捨五入。株価は楽天証券HPより。配当予想は8月7日調査時点で最新の決算短信より。市況により変動するため、必ずご自身でご確認くださいませ。
9月の株主優待銘柄は406銘柄!
2025年9月優待は優待権利付き最終日が9月26日(金)、土日をはさんだ9月29日(月)が権利落ち日で、権利確定日が9月30日(火)になります。
9月26日(金)までに優待株を購入して、9月29日(月)まで持ち越すと優待の権利を取得できます。
今回の9月優待株は406銘柄※と、2024年より24銘柄増えました。今回人気1位の ソフトバンク(9434) も優待新設株の一つです。
※楽天証券 株主優待検索より
9月の優待株は、携帯キャリアや家電量販店、鉄道、食品会社など内需企業の他、海運など海外で収益を上げる外需系の大企業も多くあります。
銘柄を選ぶ際は「自分はどんな優待が欲しいか」を明確にした上で、高配当利回りや株価の値上がり益にも期待できそうな銘柄を選ぶ視点が他の優待月以上に大切です。
人気10位以下で優待内容が魅力的な外食企業には以下のような銘柄もあります。
- うどんチェーンの「丸亀製麺」などを運営するトリドールホールディングス(9月・3月末に100株で3,000円分の株主優待カード。使える店舗は「丸亀製麺」「立呑み晩杯屋」「コナズ珈琲」「譚仔三哥(タムジャイサムゴー)」など拡大中)
- 回転寿司「かっぱ寿司」を運営するカッパ・クリエイト(9月・3月末に100株で同社を含む親会社コロワイドグループ傘下の店舗で利用できる3,000円分の優待ポイント)
- 回転寿司「スシロー」などを展開するFOOD & LIFE COMPANIES(9月・3月末に100株で1,650円分の優待割引券。税込1,100円の会計ごとに550円券1枚利用可能。3年以上継続保有で2,750円分に増額)
- 博多ラーメン「一風堂」を運営する力の源ホールディングス(9月・3月末に100株で、店舗で利用できる食事優待券2,000円分(1,000円分×2枚)。1年以上継続保有で4,000円分に増額され、ECサイトクーポン券なども選べるように)。
- 中華料理チェーン「餃子の王将」を運営する王将フードサービス(9月・3月末に100株で2,000円分の優待食事券(500円分×4枚)。優待券を自社商品と交換も可能。3月末のみ100株以上で一律、飲食代5%割引の株主優待カード贈呈)
- 「焼肉の和民」など多数の飲食事業や給食事業を展開するワタミ(9月・3月末に100株で優待割引券4,000円分(500円分×8枚)。国内ワタミグループ外食店舗で、500円分の割引券を一人1日1回1枚利用可能。ランチタイムや同社が最近買収したサンドイッチ店「SUBWAY」では利用できない。優待割引券はワタミの宅食事業の弁当・総菜割引や優待商品の注文にも利用可能)
株価や株主配当の面でも魅力的な優待株とは?
最近は、株主優待株に多い小売・サービス業など内需企業が、値上げやインバウンド(訪日外国人)需要で株価も絶好調です。
9月優待株の中でも、「スシロー」運営の FOOD & LIFE COMPANIES(3563) は国内既存店が絶好調で2025年9月期の過去最高益の大幅更新が見込まれています。、2025年に入ってからの株価は8月1日終値時点(以下同)で前年末比126.9%高、つまり2.2倍以上も株価が急騰しています。
株主優待目的で同社の株を保有していた人は大きな値上がり益も得られて大満足でしょう。ただし、新たに優待目的で同社の株を買うのは、高値つかみが怖く、なかなか手を出しづらいところです。
実際、9月優待株の人気8位に入った玩具メーカーの タカラトミー(7867) の場合、アジアで「ベイブレード」が大人気になったことで2024年の株価は前年末比103.4%高と、2倍以上も上昇しました。しかし、2025年に入ってからは前年末比28.9%下落しています。
毎年、株主優待品を受け取りながら長期保有して気長に株価の上昇を待つことができる優待株投資では、業績や会社が保有する純資産、株主配当などに比べて株価が割安な水準まで下落した株を狙うほうが安心して長期保有できます。
そのため、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)が低く、かつ配当利回りの高い銘柄で今後も安定した業績に期待できる優待株の底値買いを狙うほうが成功しやすいでしょう。
9月優待の鉄道株、食品株、一部の外食株の中には株価が過去10年で最安値圏にありながら、業績自体は堅調な企業も多いので、業績や株価水準、配当利回りも考慮した上で「これなら高値つかみの心配なく長期保有できる」有望優待株を探してみましょう。
9月株主優待1位~10位
1位: ソフトバンク(9434)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:229.8円(2025年8月7日終値)
配当金:8.6円(2026年3月期予想)
配当利回り:3.74%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有でPayPayマネーライト1,000円分
その他条件:1年以上継続保有の株主のみに贈呈
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9月優待株の人気第1位は携帯キャリアのソフトバンク。
同社は2025年3月末から優待制度をスタートしました。
株主優待は、9月・3月末に100株以上を1年以上継続保有している株主に対し、一律で同社の子会社が運営する電子決済アプリ「PayPay」で使える「PayPayマネーライト」1,000円分が贈呈されます。
今回2025年9月26日までに同社の株を購入した場合、優待贈呈は1年継続保有が必要となるため、2026年9月末以降となります。
現在、ソフトバンク株は100株を2万2,980円前後で購入できます。その投資金額に対して、1年後からPayPayマネーライトが年間合計2,000円分もらえるので費用対効果は抜群といえます。
同社は、スマートフォンの回線契約が順調に伸び、急成長が続くPayPay事業に関しては上場準備を開始しており、今期2025年3月期は最高益更新予想です。
予想配当利回りが3.74%に達する高配当株でありながら、今後も人工知能(AI)関連サービスへの積極投資で高水準の成長が続きそうです。
株価は2025年5月につけた上場来高値230.9円以降も高値圏にとどまっており、さらなる上昇に期待できそうです。
2位: オリエンタルランド(4661)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:3,220円(2025年8月7日終値)
配当金:14円(2026年3月期予想)
配当利回り:0.43%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」どちらかのパークで利用可能な1デーパスポート1枚。株式の保有数に応じて贈呈数が増加。2025年9月のみ、創立65周年を記念して特別株主優待を実施。100株以上保有で1デーパスポート1枚追加
その他条件:3年以上継続保有の株主のみに贈呈(通常優待のみ)。株式の保有期間に応じて贈呈数が増加
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第2位は「東京ディズニーリゾート」を運営するオリエンタルランド。
同社の株主優待は東京ディズニーランドまたは東京ディズニーシーで利用できる1デーパスポートです。今回、2025年9月末優待に関しては、ビッグニュースがあります。
それは、創業65周年を記念して、2025年9月末株主に限り、100株以上保有で保有株数や保有期間に関係なく、1デーパスポート1枚が贈呈される特別株主優待が実施されるというものです。
通常、100株保有の場合、9月末の基準日に3年以上継続保有すると1デーパスポートが1枚贈呈される長期保有株主向け優待しかないため、今回の特別株主優待は同社の株の長期保有を始めるチャンスといえるでしょう。
2025年9月26日(金)の権利付き最終日までに同社の株を100株購入した場合、2025年9月末株主として2025年12月に特別株主優待で1デーパスポート1枚が贈られる他、3年後の2028年9月末以降は毎年12月に長期保有株主向け優待として1枚が贈呈されます。
今回はディズニーファンには見逃せない特別株主優待といえるでしょう。
同社は前期2025年3月期も好調なインバウンド需要で過去最高の売上高、利益を更新しました。
しかし、成長鈍化もあり、株価は2024年1月高値5,765円から2025年4月には半値以下の2,755円まで下落しています。
ただ2025年4-6月期は客単価の上昇で前年同期比16%の営業増益と、第1四半期として過去最高を記録。
今後は2028年度に就航予定のクルーズ事業が一大成長源になる可能性が高く、株価の底打ち反転にも期待できそうです。
3位: ヤマダHD(9831)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:448.7円(2025年8月7日終値)
配当金:17円(2026年3月期予想)
配当利回り:3.79%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で500円分の買い物割引券2枚(3月は1枚)。株式の保有数に応じて贈呈数が増加
その他条件:ヤマダデンキの国内各店舗で使用可能。ただし、ブランドショップ(ポルトローナ・フラウ、ロルフベンツ)を除く。詳細は公式HPを参照
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第3位は家電量販店のヤマダホールディングス。
同社の株主優待は買い物割引券で、9月末には100株保有で1,000円分が、3月末には500円分が贈呈されます。
割引券は「ヤマダデンキ」や「IDC OTSUKA」の店舗で税込1,000円以上の買い物につき500円割引の優待券1枚を利用できます。
同社はプライベートブランド家電の販売増や携帯電話の契約増により既存店売上高が好調で、今期2026年3月期も2期連続の増収増益予想です。
株主還元にも力を入れており、今期は200億円を上限にした自社株買いに加えて、4円増配の1株当たり17円の配当予定で、予想配当利回りも3.79%まで上昇しています。
株価は448.7円まで上昇し、3年近く続いた450円台前後の底ばい圏から脱出しそうな勢いです。
見直し買いが続いて、本格的な上昇トレンド入りする可能性に期待したいところです。
4位: ANAHD(9202)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:2,868円(2025年8月7日終値)
配当金:60円(2026年3月期予想)
配当利回り:2.09%
優待発生株数:100株以上
優待内容:(1)100株以上保有で「株主優待番号案内書」1枚発行。株主優待番号一つにつき、大人、小児ともに1人片道1区間の運賃を割引。株式の保有数に応じて贈呈数が増加。(2)IHG、ANA、ホテルズグループジャパンほか、優待クーポン付き冊子1冊
その他条件:(1)は片道1区間につき株主優待番号一つの利用に限る。「株主優待番号案内書」は株主以外も利用可能。他の割引運賃との重複利用は不可
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第4位は航空会社のANAホールディングス。
同社の株主優待は、9月と3月末に100株保有する株主に対し、コードシェア便を含むANA国内全路線の片道1区間に株主優待割引運賃で乗れる「株主優待番号案内書」1枚が贈呈されます。
2025年3月末株主に贈呈された5月発行の株主優待番号案内書からは、有効期間が1年から1年半に延期されました。
今回2025年9月末株主に送られる優待番号案内書に関しては、11月中旬に送付されたあと、2025年12月1日から2027年5月31日まで利用できるようになりました。
2025年10月25日までの運賃表では、東京・羽田-沖縄・石垣間がANA FLEX D(通常)で8万850円のところ、株主優待割引運賃(通常)で4万430円となるのが最大の割引額になります。
さらに、100株以上保有で一律に、IHG、ANA、ホテルズグループ対象ホテルの宿泊20%割引、飲食10%割引など各種優待サービスも提供されます。
同社の国内線実質半額の優待券は大人気でしたが、最近はタイムセールで買うほうが安いという声も上がっており、優待内容のさらなるお得度や利便性の向上に期待したいところです。
同社は新規路線の就航が続く国際線、インバウンド需要のある国内線ともに好調である一方、燃料、人件費増などで今期2026年3月期も2期連続の減益予想です。
株価は2025年4月安値2,509.5円から一時3,000円台定着をうかがうところまで反発しました。
しかし、2025年4-6月期の営業増益が市場予想を上振れしても通期の減益想を据え置いたため、7月末には再び2834.5円前後まで急落しています。
予想配当利回りは2.09%まで上昇しており、長期的には仕込み時といえる株価水準かもしれません。
5位: 日本航空(9201)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:3,129円(2025年8月7日終値)
配当金:92円(2026年3月期予想)
配当利回り:2.94%
優待発生株数:100株以上
優待内容:(1)100株以上保有で日本航空ほか各社の国内線全路線の片道1区間分50%割引券1枚。9月は200株以上のみの株主に贈呈。株式の保有数に応じて贈呈数が増加。(2)旅行商品割引(3~8%)。詳細は公式HPを参照
その他条件:(1)については、株式の保有期間に応じて贈呈数が増加
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第5位は航空会社の日本航空。
同社の優待は、国内線50%割引の株主割引券が贈呈されます。もらえる割引券の枚数は、100株保有では3月末に1枚、9月末には贈呈がありません。200株(投資金額約62万6,000円)保有すると、9月・3月末に各1枚贈呈となります。
また、9月・3月末に100株以上を保有する株主には、日本航空の国内・海外ダイナミックパッケージなどのツアーが3~8%割引となる旅行商品割引優待もあります。
同社は燃料高や空港使用料値上げを、北米向け国際路線の拡大や国内線の単価改善でしのぎ、今期2026年3月期は過去最高益更新予想です。
また、株主配当に力を入れており、今期2026年3月期は1株当たり6円増配で、予想配当利回りは2.94%に達しています。
株価も底打ち反転が鮮明で2023年6月高値3,205円突破も視野に入ってきました。
6位: 商船三井(9104)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:4,816円(2025年8月7日終値)
配当金:175円(2026年3月期予想)
配当利回り:3.63%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で(1)「にっぽん丸・MITSUI OCEAN FUJI」クルーズ代金10%割引券2枚(一人1枚利用の場合。ただし、30日以上のクルーズについては、3%割引)(2)「さんふらわあ」フェリーサービスで利用できる5,000円割引のクーポン券1枚(9月のみ、大人1名1乗船(片道))。それぞれ株式の保有数に応じて贈呈数が増加
その他条件:(1)一人2枚利用の場合は20%割引。ただし、30日以上のクルーズについては6%割引。商船三井クルーズが主催・一般募集するクルーズ(チャータークルーズを除く)で、ホテル・飛行機などの利用を含まない商品に適用。ホテル・航空機などを利用する商品については、船賃から割引(2)小児運賃、貨物運賃や法人料金には適用外
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第6位は海運会社の商船三井。
同社は3月末に300株(投資金額約144万5,000円)を2年以上継続保有すると、同社の事業にちなんだ各地の名産品3,000円相当をセレクトできるオリジナルカタログギフト優待を実施しています。
9月末はクルーズ、フェリーサービス優待だけとなり、9月・3月末に100株保有で「にっぽん丸」「MITSUI OCEAN FUJI」のクルーズが10%割引(30日以上のクルーズでは3%割引)になる割引券2枚が贈呈されます。
割引券は1クルーズ一人につき2枚まで利用可能です。
また9月末限定で茨城・大洗~北海道・苫小牧、関西(大阪・神戸)~九州(別府、鹿児島志布志、大分)を結ぶ国内4航路の「さんふらわあ」フェリーサービスが1名片道5,000円割引となる割引券1枚も贈られます。
同社はトランプ関税や原油安による自動車船・油送船の需要減少もあり、今期2026年3月期は大幅減益予想です。
2025年8月1日発表の第1四半期(2025年4-6月)決算では、通期の減益予想幅の縮小や、通期配当を前期比185円減配の1株当たり175円まで増額修正したものの、株価は4,816円まで急落しました。
業績や会社の持つ純資産に比べて依然非常に割安な株価水準で、予想配当利回りも3.63%と高水準ですが、トランプ関税の業績への影響をもう少し待ってから投資を考えたほうがいいかもしれません。
7位: 上新電機(8173)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:2,415円(2025年8月7日終値)
配当金:100円(2026年3月期予想)
配当利回り:4.14%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で買い物割引券1万円分(200円分×50枚、9月のみ)。3月は2,200円分(200円分×11枚)。株式の保有数に応じて贈呈数が増加
その他条件:2,000円以上の買い物につき、2,000円ごとに1枚利用可能。「Joshin webショップ」でも利用可。株式の保有期間に応じて贈呈数が増加
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第7位は関西を地盤に家電量販店を展開する上新電機。
同社の株主優待は、買い物割引券です。9月末は、100株以上保有する株主に対し、一律で200円割引券が1万円分(50枚)贈呈されます(この割引券は、2,000円以上の買い物をする際に、2,000円ごとに1枚利用できます)。3月末は100株保有で割引券2,200円分(11枚)が贈呈されます。
贈呈金額は多いものの、2,000円の買い物につき200円券1枚利用可能なので、実質的には買い物10%割引と同じです。
同社は前期2025年3月期の白物家電不調から立ち直りつつあり、今期2026年3月期は小幅ながら営業増益予想です。
配当利回りは4.14%に達する高配当株であり、2025年は同社が公式スポンサーを務めるプロ野球の阪神タイガースのセ・リーグ優勝特需にも期待できそうです。
株価も2025年4月安値1,886円から2,500円まで反発中で、上昇トレンドが復活しそうです。
8位: タカラトミー(7867)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:3,347円(2025年8月7日終値)
配当金:64円(2026年3月期予想)
配当利回り:1.91%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で公式通販サイト「タカラトミーモール」でのお買い物10%割引
その他条件:株式の保有期間に応じて贈呈数が増加。割引対象商品に関しての詳細は公式HPを参照
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第8位は玩具メーカーのタカラトミー。
同社は3月末に100株保有で、株主限定のオリジナル「トミカ」2台セットが贈呈される自社商品優待を行っています。
9月末の株主に関しては、9月・3月末に100株以上保有で通販サイト「タカラトミーモール」での買い物が10%割引になる特典を受けられます。この割引率は、1年以上継続保有で30%割引、3年以上保有では40%割引と保有期間に応じて上がります。
同社は、米国向け輸出製品の中国での生産比率が50%強に達するなど、トランプ関税が業績に大きく影響しています。
「ベイブレード」や「トミカ」の海外需要や国内ガチャ事業などは依然好調ですが、今期2026年3月期は小幅減益予想です。
株価も2025年2月高値5,119円から4月には半値水準の2,663円まで急落。
現在は3,347円まで小幅反発していますが、過去に急上昇した銘柄は高値つかみした人の戻り売り圧力で上値が重くなりがちなため、少し様子見したほうがいいでしょう。
9位: 東京メトロ(9023)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:1,698円(2025年8月7日終値)
配当金:42円(2026年3月期予想)
配当利回り:2.47%
優待発生株数:200株以上
優待内容:200株以上保有で、東京メトロ線片道1乗車に利用できる優待乗車証3枚(全線きっぷ。片道1回限り)。株式の保有数に応じて贈呈数、贈呈内容が増加。3月のみ、ECサイト「メトロの缶詰」300円引きクーポン券1枚、「地下鉄博物館」無料招待券5枚、「そば処めとろ庵」かき揚げトッピング無料券3枚、ゴルフ練習場「メトログリーン東陽町」入場料無料券(平日限定)5枚
その他条件:「メトロの缶詰」クーポン券は、3,000円以上購入の場合に1年間何度でも利用可能。「そば処めとろ庵」トッピング無料券は、350円以上の利用に限る
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第9位は東京で銀座線、丸ノ内線など全9路線を運営する東京メトロ。
同社の株主優待は、9月・3月末に200株(投資金額約33万9,600円)保有で、1枚につき東京メトロ線片道1乗車に利用できる株主優待乗車証3枚が贈呈されます。
9月末ではありませんが、3月末に200株以上保有するとECサイト「メトロの缶詰」300円引きクーポン券1枚(3,000円以上の買い物で1年間に何度でも利用可能)、「地下鉄博物館」無料招待券5枚など同社関連施設の各種優待券も贈られます。
同社の2026年3月期は、都心部の銀座線などの乗客数がインバウンド需要で増加し、前期に続いて今期2026年3月期も過去最高益更新と2円増配が見込まれています。
ただし、株価は2025年4月高値2,125円から7月には1,600円の安値まで下落して、2024年10月の新規上場に伴うご祝儀相場は終了しました。
今後は都心部の駅周辺の不動産事業の成長に期待しつつ、株価の下げ止まりを待ちたいところです。
10位: ヤクルト本社(2267)
権利付き最終月:9月、3月[貸借銘柄]
株価:2,378円(2025年8月7日終値)
配当金:66円(2026年3月期予想)
配当利回り:2.78%
優待発生株数:100株以上
優待内容:100株以上保有で東京ヤクルトスワローズオフィシャルファンクラブ(スワローズクルー)「ライト会員」無料入会権(9月のみ)、「乳製品など」または「清涼飲料、乾めんなど」のいずれか(3月のみ)。株式の保有数に応じて贈呈内容が増加
その他条件:株式の保有期間に応じて贈呈数が増加、贈呈内容が変更
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第10位は乳酸菌飲料メーカーのヤクルト本社。
同社の株主優待は、9月末に100株保有でプロ野球の東京ヤクルトスワローズオフィシャルファンクラブ「ライト会員」への無料入会権が贈呈されます。
メインの優待は3月末の自社商品等優待です。
2025年3月末からは100株保有で、「清涼飲料・乾めんなどの詰め合わせ」に加えて、「Yakult(ヤクルト)1000」2パック(1パック7本入り)の「乳製品など」も選べるなど、優待制度が拡充されました。
また、3年以上継続保有すると、上記に加えて、異なる乳製品などか化粧品が追加贈呈されます。さらに、5年以上継続保有するとQUOカードも贈呈されます。
また、同社指定オンラインショップの商品を株主優待価格で購入できるクーポン贈呈も新設されました。
同社は、原材料価格の高騰や主力商品の「Yakult(ヤクルト)1000」の国内販売の低迷で前期2025年3月期は減収減益。
2025年7月末には物価高による国内乳製品の購買意欲低迷の影響で今期2026年3月期の通期業績を下方修正し、株価は2023年5月高値5,215円から半値以下となる2,368.5円まで急落しています。
株価の下落で予想配当利回りは2.78%まで上昇しているため、株価の下げ止まりを待って購入チャンスを狙ってみるのもいいでしょう。
「株主優待検索」のやり方
9月の人気優待銘柄を 「株主優待検索」 で調べる方法を解説します。ログインは必要なく、どなたでもお使いできます。
※スマートフォンでお読みの方は、上記をクリックすると、「楽天証券スマートフォン専用サイトへ移動しますか?」とポップアップが出ます。「OK」をクリックしてください。スマホでも、PC版とほぼ同じ検索が行えます。
※楽天証券ウェブサイトのトップページから、 「株主優待検索」 を開く場合は、「国内株式」→「株主優待>」とクリックしてください。
次に、水色の文字で「株主優待検索」と出ているところをクリックしてください。
優待銘柄を検索
「優待検索」を開いてください。下記の左側の赤で囲んだ「検索条件を指定」から下の部分で、絞り込み条件を指定できます。

9月に権利が確定する人気優待銘柄を検索
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(福ちゃん)