激動の年を読み解く！2025年トウシル記事ランキングTOP10

2025年12月12日(金)07:30

　激動だった2025年、歴史的大暴落から史上初の最高値突破まで経験しました。そんな今年トウシルで読まれた記事TOP10をご紹介。

投資家の関心やトレンドを振り返れば、2026年の資産形成のヒントになるかもしれません。

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　2025年はまさに「激動」という言葉がふさわしい一年でした。

　1月にトランプ大統領が就任。トランプ大統領は2月にカナダ・メキシコ・中国に対し、3月には自動車への追加関税を発表し、その圧力により市場に不安が漂いました。そして4月2日にさらなる相互関税を発表。いわゆる「トランプ関税ショック」により、4月7日の日経平均株価は一時3万1,000円を下回り、昨年の「令和のブラックマンデー」を割り込む大暴落となりました。

　しかし、市場は下落するだけではありませんでした。急落と警戒が続いた一方、8月15日には日経平均が最高値の更新となる4万3,378円を記録。9月には石破茂首相の辞任表明、10月には高市早苗新首相の就任という政局の変化もあり、日経平均は史上初5万円の大台を突破という展開を見せました。

　年間を通してみてもお米をはじめとした物価高に家計を圧迫されたことや、AI相場への期待と警戒の交錯など、投資家の皆さまは難しい判断を常に迫られました。

　最高値突破と急落を繰り返した激動の2025年、トウシルではどの記事が読まれ、どのような情報に関心があったのか。2025年で読まれた記事TOP10から今年のトレンドを振り返りたいと思います。

　2025年最も読まれた記事は7月8日公開の「 2025年8月株主優待ランキング：イオン実質拡充！ビックカメラ、吉野家など家計が助かる人気銘柄TOP10 」でした。

　非常に人気の高い優待銘柄であるイオンが8月末を基準日として株式分割することを発表。さらに分割後の株主に対しての優待を実施という実質的な優待拡充が話題になりました。

　イオン以外にもビックカメラや吉野家など、8月は買い物代や外食券など家計の助けになる優待が豊富でした。トランプ関税や物価高の影響が騒がれていたタイミングだったからこそ、生活に直結する優待情報への関心が高まったのでしょう。

　トウシルでは株主優待は人気のコンテンツですが、第4位「 桐谷さん厳選！2025年9月に買いたい優待銘柄10選！オリエンタルランド、コロワイド… 」や第7位「 すかいらーく、マクドナルド、焼肉きんぐなどトランプショックに負けない飲食系優待がずらり　株主優待人気ランキング2025年6月 」など優待関連記事が多数ランクインしているように、優待投資にますます関心が高まった年といえるでしょう。

　第3位には4月5日公開の「 日経平均急落、ここで買うのは、どんな銘柄が良い？決算書を見て判断する 」がランクイン。楽天証券経済研究所のチーフ・ストラテジスト・窪田真之が毎週、資産形成にまつわるクイズを出題する人気連載です。

「急落時にどうすればいいのか」は投資初心者、上級者問わず判断が難しいテーマですが、波乱相場の今年は特に判断に迷った方が多いと思います。

　投資家のスタイルごとでも異なり、さまざまな意見が飛び交っていた中、経験豊富なアナリストの視点と判断材料が読者の関心を集めたのでしょう。

　他にもランク外ではありますが「 日経平均急落、今こそ「ダウの犬」！利回り4.5％の高配当株ポートフォリオに投資（窪田真之） 」「 日本株が突然急落：損切り・押し目買い、先に動くのはどっち？ 」といった記事も上位に入っておりました。相場が不安定な中でも落ち込まず最大限の行動をしようとする投資家の意識が強まっているのだと思います。

　2026年になっても、国内外の情勢や経済問題など2025年内の問題を引きずっていきそうです。今年の記事を振り返りながら来年の資産形成にも役立てていただければ幸いです。

集計期間：2025年1月1日～12月8日
※株価、銘柄などの情報は、記事公開当時のものとなっております