2026年の日本株市場では、これまで優位だった大型バリュー株に代わり、小型成長株の上昇率が高くなると予想しています。「今、小型成長株に投資すると面白い」と思う四つの根拠を解説します。


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日経平均は2026年末に5万5,000円まで上昇を予想

 2025年12月27日のレポートでお伝えした通り、日経平均株価は2026年末5万5,000円へ上昇すると予想しています。


<再掲:2026年の日経平均予想>


2026年日本株:主役は大型株から小型株へ(窪田真之)
再掲:2026年の日経平均予想

出所:2025年12月27日:トウシル掲載レポート「 毎年恒例!日経平均:年始予想の答え合わせと2026年見通し(窪田真之) 」


 資産形成のために、日経平均インデックスファンドに淡々と積み立てを続けていく方法は引き続き有効だと思います。


 ただし、2026年は個別銘柄への投資にチャレンジしても面白いと思います。小型成長株から値を飛ばす銘柄が増えると予想しているからです。その理由を以下、説明します。


小型株の上昇率が高くなり始めた

 おととし(2024年)まで、日本株で「大型株好調・小型株不振」が長引いていました。2020年以降のTOPIX100【注1】と、TOPIXスモール【注2】の動きを比較した以下の表とグラフをご覧ください。


【注1】TOPIX100
 東京証券取引所上場の時価総額の大きい100社から構成される株価指数


【注2】TOPIXスモール
 東京証券取引所上場の時価総額の小さい銘柄から構成される株価指数。時価総額の大きい500社から構成されるTOPIX500に入らない指数対象銘柄全てが含まれる。


<東京証券取引所の小型株指数(TOPIXスモール)と大型株指数(TOPIX100)の騰落率比較:2020~2025年>


2026年日本株:主役は大型株から小型株へ(窪田真之)
出所:QUICKより楽天証券経済研究所作成

 2020年以降、大型株が小型株の上昇率を上回る展開が長く続いてきました。過去は、小型株の方がパフォーマンスの良い年が多かっただけに、これは珍しいことです。


 ただし、2025年はようやく、小型株が大型株を上回りました。過去の経験則では、金利上昇期は大型株の上値が重くなり、小型株が相対的に良くなる傾向があります。経験則通り、金利上昇が目立つ中、小型株のパフォーマンスが改善しつつあります。


 私は、その傾向が2026年も継続すると予想しています。その理由を説明する前に、まず、小型株と大型株のパフォーマンスの差をグラフで見てください。


<TOPIX100とTOPIXスモールの月次推移比較:2019年末~2025年12月末>


2026年日本株:主役は大型株から小型株へ(窪田真之)
出所:2019年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 2020年以降、大型株優位の展開が続いてきました。2025年にやっと小型株のパフォーマンスに改善が見られます。この現象は、日本株だけでなく、米国株も含めて世界的な傾向です。小型グロース株(小型成長株)も、小型バリュー株(小型割安株)も、どちらもさえない展開が2020年以降続いてきましたが、2025年になって小型株のパフォーマンスが改善し始めています。


 大型株が小型株を上回るのは珍しいことです。長期的に見ると、小型株の方が大型株よりもパフォーマンスが高いことが多いからです。参考まで、TOPIX100とTOPIXスモールの2001年以降のパフォーマンスを比較すると、以下の通り、小型株の方が高くなっています。


<TOPIX100とTOPIXスモールの月次推移比較:2000年末~2025年12月末>


2026年日本株:主役は大型株から小型株へ(窪田真之)
出所:2000年末の値を100として指数化、QUICKより楽天証券経済研究所が作成

今後、小型株のパフォーマンスが良くなると予想する四つの理由

 2026年は、小型株が大型株を上回るパフォーマンスを上げると予想しています。グローバル展開している大型株の上値がやや重くなる中、AI関連の小型成長株や、好業績の内需小型株が注目されそうです。それには、四つの理由があります。


【1】経験則:大型株優位と小型株優位は循環する
 最初の理由は、経験則です。2024年まで過去4年以上、大型株優位の相場が続いてきました。ただし、過去そうであったように、「大型株優位」の相場と「小型株優位」の相場は、循環的に繰り返します。経験則からは、小型株優位の相場が続いてもおかしくないと思います。


【2】日本で金利上昇が続く可能性がある
 過去の経験則では、金利上昇局面では、大型株のパフォーマンスが伸び悩み、小型株が相対的に見直される傾向があります。


【3】AI関連株の業績好調が続くと予想
 日常生活やビジネスに生成AIが浸透する中、AIエージェントサービスを提供する小型成長株の業績が好調に推移しています。2025年は、AI関連株として、 アドバンテスト(6857) や ソフトバンクグループ(9984) など大型株の上昇が目立ちましたが、今年は、小型成長株も注目されると予想しています。


【4】東証のガバナンス改革進む
 東京証券取引所が、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に「株主価値改善策の開示と実施」を求めて以降、日本企業の自社株買いが増えています。この流れが続けば、PBR1倍割れが多い小型株が見直される可能性があります。


 具体的な投資の参考銘柄については、明日以降、順次本欄でご紹介していきます。


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2025年12月27日: 毎年恒例!日経平均:年始予想の答え合わせと2026年見通し(窪田真之)
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(窪田 真之)

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